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神様からの贈り物



この物語は、フィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。



----- 第一話 「神様からの贈り物」 -----


ぼくは、小学6年生の男子で、名前は、翼 太郎。

「暇だなあ、何か面白い事ないかなあ」

家のベッドで、ごろごろと暇をしていた。

そしたら中空に光が現れた。

光がしゃべった。

「我はデウスエクスマキナ、神のようなものだ。

 そなたに我から、我の分身をさずけよう」

光が消えると、中から女の人の形をしたものが降りてきた。

「よろしくお願いします、太郎」

ぺこりとお辞儀をした。

こちらも、あわててお辞儀を返す。

「よろしくお願いします。えーと、名前は何ていうの?」

髪は、青みがかった黒色で長く、後ろで束ねている。

顔も綺麗で人形のようにも見える。

服ではなく鎧のようなものを着ているけど、

関節はロボットのようだ。

「名前は、アン エンジェルとでも名乗っておきましょう」

「ふーん、よろしく、アン」

「アンって、なんか未来からやって来た猫型ロボットの

 ドラ○もんに似てるよっへぎょ」

「誰が達磨型猫ロボットですかっ!」

ぼくは、会話の途中で、喉に平手の指で突きを入れられていた。


「いててっ、変な攻撃はやめてよっ!」

「失礼な事を言うからです。頭にツッコミを入れなかっただけ

 ありがたいと思ってください」

「わかったよ。でも、タケコプターみたいなのは出せないの?」

一応、聞いてみる。

「上手くできるかわかりませんが、やってみます」

アンは、お腹あたりのポケットをあさぐっている。

「はい、タケコプターっ!!!」

アンは、竹とんぼのようなものを取り出した。

「ノリノリでやっているじゃん」

ぼくは、外に出て頭に竹とんぼをつけてみた。


「はわわわわわわっ」

ぼくの身体は、ぐるぐると回りだした。

アンがとっさに、竹とんぼを奪った。

「失敗、失敗、てへっ」

アンは、そういって舌を出した。


ぼくは、じーっと、にらんだ。

「失敗するかもと思ったのですが、やはり重力制御で

 動くよう設計すべきでした。今度は大丈夫です」

「初めからそうやってよっ」

ぼくは、怒って言いながら再び竹とんぼを頭につけた。

身体がふわーっ宙に浮き、空に浮かんだ。

「うわー、やったー、ぼく、空飛んでるよ!」

思ったとおりに空を飛び回る事ができた。


「コラー!!!」

そこにちょうど、お巡りさんがやってきた。

「君、今は、ドローンができて法律が変わって

 許可なく空を飛ぶことは禁止されているんだよ」

ぼくは、おまわりさんに怒られた。

うー、なんでぼくだけこんなに怒られないといけないんだ。

お巡りさんにアンが話しかける。

「ここは、私が叱っておきますから、

 このへんで許してもらえないでしょうか」

お巡りさんは、アンの姿を見ても何事もなく去っていった。


ぼくは、何かがおかしいと思いながらも助かって良かった

と思いそのまま家へ帰った。


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