衣食足りて礼節を知る
ロボ天使アン・エンジェル
この物語は、フィクションであり、実在する人物・団体とは関係ありません。
----- 第二話 「衣食足りて礼節を知る」 -----
ぼくは、小学6年生の男子で、名前は、翼 太郎。
家に帰ると、アンも一緒に帰ってきた。
「ただいまー」
「おかえりなさい」
「おかえり」
父と母が出迎える。
「そちらのかたは?」
母が聞く。
アンが答えた。
「ご両親でいらっしゃいますか。
私、太郎君の住み込み家庭教師になりました。
アン・エンジェルと申します。
よろしくお願いします」
あんは、ペコリとお辞儀をした。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
両親ともすぐにお辞儀を返した。
すぐに2階にある自分の部屋へと向かう。
「いつ、住み込み家庭教師に決まったんですかっ?」
語尾を荒げて聞く。
「愛人の方が良かったですか?」
アンはまじめな声で答えた。
「いやだよっ」
ぼくは、怒った声で自分の部屋へと入る。
夕飯を食べ、風呂に入って寝る前だ。
「アンはどこで寝るの?」
聞いてみる。
「私は、寝なくて良いのでそのへんで
座っています」
「それじゃ、アン、おやすみ」
「はい、太郎、おやすみなさい」
次の日
「アンさーん、動物の心の声を聞いてみたいなー」
「できますよ。こんにゃくみたいなものを
食べていただく事になります」
ぼく達は、公園についた。
アンがまたお腹あたりをあさっている。
「ほんにゃくこんにゃくー!!!
これを、食べると動物の声が聞こえるようになります」
アンからこんにゃくを受け取り、
鳩がいる方へ歩いて行って、
こんにゃくを食べてみた。
「餌くれー、餌くれー、餌くれー」
「餌くれー、餌くれー、餌くれー」
「餌くれー、餌くれー、餌くれー」
「餌くれー、餌くれー、餌くれー」
「餌くれー、餌くれー、餌くれー」
餌をねだるばかりの鳩の声が大量に聞こえ、
混乱しそうになる。
「ハッ、虎砲」
「げふっ」
アンが、ぼくのお腹に掌をあて気合を出す技で、
食べたものが胃から出てきた。
近くにいた犬がそれを食べてしまう。
「爺さん、早く行くぞ」
犬が喋った。
一緒に歩いていた爺さんが驚いた。
「ポチが喋った。わしゃとうとうボケてしまったんかのう」
「爺さん、俺のためにも長生きしてくれよ」
犬と爺さんは喋りながらどこかへ行ってしまった。
「ほっといて良かったの?」
アンに聞く。
「5分くらいしか効果が続かないので大丈夫です」
帰り道、アンと歩きながら話す。
「鳩は怖かったねー、犬は頭、良かったねー」
アンは答えた。
「衣食足りて礼節を知る。
ほとんどの野生の動物はあんなものです。
生き物も生活が満たされて初めて
知性ある生き物となるのです」




