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日常会話とオレ

弦のアホさが、この話の基礎です。

婆ちゃんの呪いの仕事を継ぐって話をしてたよな。



「あのね弦、呪いの仕事はこの地域に伝わる民間療法なのよ」


民間療法?


それって、西洋医学の様に効果に裏付けがない怪しい治療を行う…って、あれ?


「その…婆ちゃんのする呪いって何?」


そういや、言葉の衝撃に惑わされてて大事な中身を聞いてなかったよ。


オレは改めて母親に質問する。



「どんな事が出来るわけ?」


答えは弟がくれた。



「アレルギー反応とはちがうんだけど、自分の免疫とかが自分の体を攻める反応を落ち着かせるのが呪いの力なんだって


それって…


「兄さんに解りやすく言えばヒーラーかな。


外傷を直接治すんじゃなくて、本人の持ってる治癒能力を高めた結果が病気や傷が治るってやつ」



治癒能力を高める?


呪いで治癒能力を高めるってだけで凄いことだよな…

ドキドキが浮上してくる。


「それ凄くないか?その症状だけでも治せるんだよな」



「だからあくまで民間療法なんだってば。

ご近所さんの口コミで呪いを希望する人に施術するだけだから…

かならず効果があるとは限らないみたいだしね。

まぁお金取ってないし、効果があれはラッキーみたいな感じだって」



なぬ。


聞き捨てならぬ言葉が聞こえたような…




もしかして、それはプラセボ効果を狙ったただのオマジナイってやつになるんじゃなかろうか…


「それは呪いって言うか…信じる人は救われるかもしれない『痛い痛いの飛んでいけー』で痛みが消えるってレベルの話だよな」


「まぁ、人に寄っちゃそんなもんだよね」




なぁんだ。


もっと高度な呪いかと思っていたのにな…


興奮したのにオマジナイだったのか。


やっぱり厨二病的な話はリアルにはないってことだよ。



オレっては恥ずかしいやつ…



「兄さんは何を想像してたの?」


顔が赤くなったであろうオレを見て、弟が逃げは許さないと言うような表情で訊いてくる。


「あ、えーと…」


「ねぇ、聞かせてよ」


にっこり微笑んでるけど、お前絶対何を想像したか知っていてバカにしてるだろ!!


「兄さん、教えてくれないの?」


えーい!

なら聞かせてやろうじゃないか!


「いや、なんだ。

呪いなんてラノベにあるような言葉が出てきたからさ、なんか凄いことが出来るんじゃないかっておもったり…

あー…

飛躍して、うちの家系って異世界人の子孫だったとかありえたりするのかなぁ…


なんて頭に過ったり。


ははは…」


「…」



あれ?

一瞬、弟の表情が変わったように見えた…ような?


いや、いつもと一緒か。



笑顔の弟とひきつり笑いのオレの様子を見て、空気を読まない親が言った。


「何を見つめあっちゃってんの?

相変わらず弦も菜吾も仲良し兄弟だわね♪」



ですよね〜。


もしも、オレが想像したような話がオレの家族に起こってたとしたら、流石の母親もこんなに能天気な態度なわけないよな。



オレだけがチート妄想に振り回された日常会話は、そんな感じで終了した。



だかオレは諦めないぞ!



いつかきっと…


自力での異世界トリップとチート獲得してやる!!


ありがとうございました(o^−^o)


この作品は、

「はたして小学生やリアル中学二年生は厨二病と言えるのか?」

って疑問から突発的に書き置いてあった1話に、続きを書いていったものです。



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