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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
冒険者ですが何か?
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『聖騎士の剣』(セイキシノケン)



━━中央大陸が、現世に現れてからはや三月。



その間も各地に起こっている異変に対処するべく。一つの国が動き出した。




━━中立の国ギル・ジータ王国である。



当初あまりのことに。各国に激震がもたらされたのは、異変が起きて一月頃のことであった。







━━北大陸の16部族が、一時的にせよ一つの国となったのがレオール連合である。


その偉業をなしたのがレイナ・フォルト宰相と呼ばれる女傑であった。



かの女傑は、たった一人魔王ピアンザの危険性を察知していた、そのため早急に16部族を一つに纏めるため、バラバラだった部族達、言うなれば16もの小国群都を一つに纏める偉業をなしたのだ、



一方で、連合国にしたことで、魔王ピアンザに対抗せしめる国を作り上げたと言えた。



当初魔王ピアンザ達、魔王軍の侵略戦争は世界中に波紋を広げていた。



真っ先に北大陸に侵略してきた魔王軍を。レイナ・フォルト宰相は、瀬戸際で防いで見せた。



その女傑が真っ先に手を上げた━━。




━━━━━━━━




続いて、世界中に波紋を投げ掛けた存在がいた。魔王ピアンザである………、



魔王ピアンザが手を上げたのだ。これには各国も激震が走る。




事の起こりは……、

現在は渡航不可能な海をギル・ジータ王国は、航海可能だったこと。特別な船を所有していたこと、中立国だったこと。指折り数えれば切りがないが……、




こんな時期にパルストア帝国まで、ギル・ジータ王国は使者をだしたのは、事実とのこと。



……そして、



魔王ピアンザはその申し出を受けいれたことだ。




だが……、そう簡単に。



各国は、魔王ピアンザのこと、信じられるはずもないのも仕方ないことだ。




だが……、今現在を政治的に考えれば悪くない。


いや悪くない処か、よくやったと膝を叩く快挙であろうか………、



世界は今まさに。危機的状況下にあったのだから……。



ギル・ジータ王国は、各国に提案した。



此度のことが落ち着くまでの間と。命打ったことで、限定的ではあるが、魔王ピアンザに侵略は行わないと。認めさせたと言うのがおおよその理由であろう、




━━しかしさらなる問題が起こった。



異変が始まって、三月あまり世界連合が、発足されたのは、ちょうど事件が南大陸で起きた前後。間も無くのことであった……、




━━中央大陸出現から。四ヵ月が過ぎたころ………。



正式にギル・ジータ王国から、世界連合は発足された、数えて八ヶ国が、名を連ねた。


北のレオール連合、


西のパルストア帝国、


東のアレイク王国、


ギル・ジータ王国、


ドヴィア国、


ラトワニア神国、


南のファレイナ公国、


軍国ローレンである。



━━そして……ギル・ジータ王国にて今宵、



神の遺物に選ばれし四人の勇者と、アレイク王国第一師団から、2人の将校が選ばれ。王国に集まったのだが……、





━━今宵の集まりは、新たなる脅威についての話し合いであった。



━━南大陸に突如として出現した三体の怪物について一応は調査となっているが、場所が問題で、政治的にも重要な塔から現れたこと、その為第一目標が調査とされているが。


本質的に討伐のが目的である。



その為に四人の選ばれし勇者達が、各国から呼び出されたのだから。



一行を輸送する事になったのは、ギル・ジータ王国である。ギル・ジータ王国が誇る。海中船を使い。ファレイナ公国を目指すことになる。





━━翌朝未明。調査隊を乗せた海中船は南大陸に向け。出発した。





━━予定では、数日で、ファレイナ公国に到着する予定である。



海中船の航海は順調そのものだったが、それに比例してか、何故か船内の空気は最悪であった。



いや一人は殺気すら纏うため、空気が重い。それを成してる人物こそが、



四人目の勇者本人であった。



鋭い眼差し、元は優しい風貌と甘いマスクは消え去り、嫌悪を滲ませ。憎々しげにオーラルを睨み付ける。



一応はその勇者にも理由があるのだが………。



勇者の二つ名を。聞けばその理由も分かるだろう。



━━勇者の二つ名を。緑眼の騎士と呼ばれた。元魔王軍六将が一人ギラムであった、





無言を貫く魔王ピアンザ、


飄々と弓を磨くオーダイ、


まるでギラムのことなど。いないものとしてるように、気にした様子がないオーラル。この四人こそが神々の神器、俗に勇者と呼ばれる面々のパーティーなのだが……、



見てる方が苦痛を覚えるのは、言うまでもない。



どうして海中船が安全なのか、ギル・ジータ王国から12神殿に。多額の寄付をしたことで、ギル・ジータ王国に大司祭を誘致した。



最初の仕事の依頼こそ、船の素材から祝福を掛けてもらうこと、それこそが海中船が、魔物に襲われない理由であった。


そして特別な船とはその昔。海中都市の冒険で、今や魔王ピアンザの妻である。シレーヌを救った時手に入れたのが、海中船の原形であった。



サミュ・リジルと言う女性は、元来とても生真面目な女性である。だからではないが………、



居たたまれない空気にソワソワ。ギルムの殺気に、真っ青な顔をしていていた、さらに時間が立てばお腹を押さえ呻く。


「オーラル~何で、俺が呼ばれたのさ?」


こんな空気にもめげずに、実に軽薄な顔をして、軽い調子のカール・シタイン中佐は、お気楽を絵に書いたようなへらへら顔で、実に気安く、何故かこの時に限って、馴れ馴れしくサミュの肩に手を置くのだ。


「ちょカール中佐、お止めください━━」


「大丈夫か~い、なんだったら向こうで、一緒━━うぐ」


口説いた瞬間。



━━ドス、鈍い音が響き、痛みに悶えるカール中佐が転がる。


「カールの癖に偉そう」


「エル……、スタッフの先は……」


脂汗流しながら、涙目で訴えた。対してエル・フィアン少佐は、鼻を鳴らして冷たく睨んでいただけであった、



「そっ、それはそうとオーラル、使えないカールは解りませんが、私を選んだ理由を、ぜひとも聞かせて下さい?!」


ジロリ、やや機嫌の悪そうな顔だ、でもチラチラカール中佐を伺っているのを見ると。案外と一緒に居られて、ちょっと嬉しいそうなのは隠せない。


「なっ……」


オーラルの心を読んだもので、エルは真っ赤になっていた。すると今まで無言だったピアンザが、興味深そうに、目を細める。


「もしや彼女は、オーラル心を読めるのだな?」


僅かなヒントで、確かな答えを導く観察眼は、流石は世界を席巻した魔王。と言うことだろうか……、



オーラルは一つ頷き、


「ああそうだ。それになピアンザ。エルはケイタの娘だ」


「……そうだったのか」


小さく嘆息しながら、眼差しこそきつめ、目付き悪いピアンザだが、穏やかな瞳をしていた。魔王と名乗るわりには瞳の奥が、優しく微笑んだ。


「エル、ピアンザは昔。ケイタの友人でもある。それからなピアンザ、エルの能力はあくまでも断片的な表層意識を読む能力だ。それで子供のころ苦労していたんだ」


「ふむふむなるほどの~」


オーダイは飄々と頷いた。

オーラルも重い空気の中。ようやく口を開いた。


「ミザイナの情報では、まだどのような状況か分からないようだ、ただ……例の怪物のことは、元赤の民が関係してる可能性が高い」


(俺の見解としては、塔とは古代の民が造った施設だろうか………、そして現れた魔人の一人が、魔導師の塔の地下にあった施設を再び動かしたか……、)


「怪物は、塔の地下にあった施設から、産み出されたとしたら……、そう考えている」


「成る程の~オーラルよ。さっき嬢ちゃんが訊ねた理由は、鍵か」


流石は歴代最強の護衛と呼ばれたオーダイ将軍である、オーラルとは別の切り口から、答えを導き出したようだ、


「ああ、怪物達を見つけ出すにも。あるいは倒すにもエルとカールは必要だからな」


とオーラルは一つ頷いた、


「今のところ何故か、怪物による直接的被害が、民に無いのは幸いでしたね」


そこは歴戦の冒険者ボルド・ホウリーの機転かな。良い方に向いたか………。


「しかし~土竜騎士団は、何故逃げたのかな?」


軽薄そうに、カールが呟いた。オーラルもそこが気になっていた。


「実際に相対してませんが、それが最善と判断したとしか言えませんね、しかし俺は先輩の判断を信じていますから」


オーラルの言葉に。なるほど相槌を打った。先ほどから、無言のギラムが相も変わらず。殺気混じりに睨み付けていた、


「一つ聞く。何故貴様が俺を選んだのだ!」


ようやく口を開けば、殺気が膨らんでいた、ギラムは今にも『聖騎士の剣』を、抜きそうな剣呑な雰囲気に、益々胃が痛くなるサミュは呻いた。


「貴様こそまだ、気付かないのかギラム?」


答えたのは他でもない。魔王ピアンザだった。


「ピアンザ!、今のはどういう意味だ?、まさか………」


よろり青ざめるギラムを、鋭く見詰めた。


「ラグラドは、狂喜の女神ルグワイトの生まれ変わりだった。緑の民ならその意味分かるな?」


ギラムは……驚愕して、眼を剥いていたが、


やがて……、力なく座り込んだ。


「そんな……ラグラドは……、この剣の中に?」


静かに頷くピアンザは、ちらりオーラルを見てから、もう一度小さく頷いた。


「………」


仕方なく。頭を掻きながら。


「ピアンザ。面倒だからって、はしょるなよな~」


気安さだろうが、一応釘を刺す。改めてギラムを見下ろして、オーラルは諭すように口にした。


「まあ~正確には、俺は、女神の魂だけ封じ込めたんだがな。その為ラグラドは今力を失い。ギル・ジータの神殿で、ずっと寝てるよ」


「なに……」


驚き眼を見張るギラムは、信じられないと首を振る。


「しかし……ラグラドは、首を跳ねられたと……」


ハッと息を飲んでいた、


「まさか俺に、聖騎士の剣を使わせる為か……、ピアンザ?」


優し過ぎたギラムでは、ラグラドを殺すことになった可能性が高い、いや下手した最初から出来ないと。ギラムも理解していた。



だからナタクとピアンザは、内々に一計を案じた。『聖王の剣』と『聖騎士の剣』の新たなる候補者が必要だった、



最初から候補者は二人いたのだから……、



ピアンザとて王の重責を背負う者。最悪の事態を想定するは、王国を預かる者として、正論……。



喩え仲間であろうと。



━━ギラムは、膝を抱え俯き涙した。


「そうか……、ラグラドは生きてた……」


そっと剣を抱き、小さく嗚咽を漏らすギラム。サミュは何故か、貰い泣きしていた……、







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