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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
大佐ですが何か?
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魔王と狂乱の女神ラグラド


━━━西大陸、パルストア帝国。



ある日のこと、魔王ピアンザは執務室にて、国内の問題に頭を悩ませていた。



そこに北大陸の進軍を任せていた。ランバスタ将軍から急報が入った、



六将が一人。緑眼の騎士ギラムが捕まったとの報告を受けて、急遽ゼノン宰相に命じて、国内にいる文武の重鎮を招集したのは夕刻である。



広間に集まるのは、六将以外の面々。ゼノン宰相以下。新たに加わった顔もある。今はキナ臭い西大陸に残る反抗勢力討伐で、名を上げたのが。


ランバスタ将軍の副官リーロン・カレス、元々は商国の傭兵副体長の出である。


ゼノン宰相の傍らにいるのは、今季より魔法学校長となったゼーダ・ソロン、


隣が財務のトップハーミュア・ローレイ、商国セロンで有数の商家ローレイの長である。


問題の国内にて防衛を任せてある。トロン・バーン騎士団長、


右隣にミューア・サリアン、暗殺を生業にしてた、サリアン家の当主であったが、ピアンザがスカウ直々にトした逸材である、主に情報部を任せていた。



忙しい6人をわざわざ集めたは、ギラムが捕まり、レオール連合相手に、ギラムの身柄について交渉することになるため、しばし戦争も膠着することが予想されたからだ。



そこで魔王ピアンザは、北大陸の遠征計画を一旦白紙にすることに決めた。仕方ない事とはいえ一人の将のために、北大陸をしばし諦めなくてはならないため。ランバスタ将軍には悪いが、現実問題として主力を一旦戻すことにした。



この期に。ゼノン宰相の発案で、国内外に巣くう反抗勢力討伐に、乗り出そうと決まった、



そもそも以前から、トロン騎士団長から強く言われていたのだが……、


ピアンザは今回の事で、更なる不安材料が増えたこと。足元の不安を無くすために、トロンの案を採用することにした。


その為に多忙な重鎮を集めたのは、準備や様々な、内政を確認するための会議である。



ゼノン宰相が、一堂を一瞥して、ピアンザの顔を伺い、促した。


「ギラムの身柄交渉は、ハーミュア財務官におまかせ致します」


会議の問題として、ひとまず決まった内容を口にして、切れ長の面差しを歪め。仕方なさそうに了承するハーミュアに一任した。


「続きまして、トロン騎士団長からの要望である反乱分子の討伐要請を、ランバスタ将軍の帰還前より始めて頂きます。その胸ミューア了承を」


「はあ~い。いいよ~♪」


見た目は、あどけない少女と見える。


でありながら、まるで娼婦のように男を誘う艶やかな微笑を浮かべるミューア、普段から薄着であるため。今日も豊かな胸が強調されていて。わざと胸元を開けた服を着ては、ただ一人の男ピアンザを挑発したような眼差しを。アイスブルーの切れ長の眼は、じっとりと魔王ピアンザだけに向けられていた。



だが魔王ピアンザは、一切表情が変わらない、この反応にミューアは普通の少女のように不貞腐れていた。


「これじゃないのか……」


口ごもるように呟いていた。呆れ顔の一堂。まるで気にも止めず。ミューアは、いかに魔王ピアンザの注意を引こうか余念がない、



━━会議を終えて、一堂退出した後。魔王ピアンザは外に眼差しを向ける。


「ラグラド……」


浅黒い肌に、精悍な顔を引き締める。


(最初から……こうなると分かっていたことだ)


父魔王ヒザンの跡を継いで、すべての知識を受け継いだピアンザは、この場にあった異変にも気付いていた、


「ラグラド……」


狂喜の女神が覚醒した結果。幻影の力を増大させていた、ラミアと呼ばれる半体半蛇の魔物でありながら、人間と交配可能な種族で、会話も可能だ。僅かにたよう魔力とは違う力の片鱗。神力を感じてピアンザが押さえていた……、


ピアンザの声にまるで答えるように、うっすらと何もない空間に人影が浮かび上がった。ラグラドに面影があるが、美しい女であり享楽的に微笑していた。



━━もしもラグラドの力をピアンザが、押さえていなければ、あの場で、命を失った者が、いたはずである。



━━古代神の一柱。



狂喜の女神ルグワイトは、



原初にて、緑の民を作られた神だとも言われていた。

その為かは分からぬが、緑の民には他の古代の民にはない。楽観的な要素を備えていたり、魔力ではない別種の不思議な力を備えていた、



六将ギラムは魔眼の力があって、彼は自分の力を呪われた力だと思っていた。


緑の民の多くは呪われた力だと言う者が多い。



その理由として、狂喜の女神の影響力が強いのか、自身の力に溺れ。自殺する者が増えていたからだとも、遥か昔から……、

言われていた。



魔王ピアンザは、父魔王ヒザンの研究を引き継ぎ、地下にある冥界アビスの扉の守り人に、緑の民の若者を使っていて、封印の力を増していた。


「どうして……、どうして……、どして……、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして……」



冥界に墜ちた死者よりもなお暗い眼差し……、


何も写さない鏡のような瞳、感情がどころか、心すら欠落したような表情で、ただ同じ問いを繰り返す。


「……ギラムは生きている」


事実だけを告げ、様子を伺う、


「そう……いないの、探してるのにいないの……、ピアンザ、ギラムに会いたい」


ギラムの名を口にしたときだけ、普通の少女のように感情が見え隠れしていた。


「そうだな」


深く。ただ深く吐息のような返事をしていた。結果を正しく理解してたのに……、





━━胸に痛みが走る。





彼女は、もう人間には戻れない……、





リドアニア王のように……、





南大陸にいる。双子のように………、





だが━━もう………。





時間がない……、





父が、命をとして、扉を内側から閉じた、だが……、




ピアンザは、調べうる限り、アビスについて、落ちた神々について調べた。



━━束の間時間。父が、命をとしてでも対峙した異形の怪物達。



遥か昔。中央大陸に住んでいた、古代人である人間の成れの果て。



歴史上消された存在こそ、中央大陸に暮らしていた種族。栄華を誇っていた古代の一族がいた。



━━赤の民である。今は禁忌とされ、リドワニア公国の書庫に、仕舞われていた呪いの書、真実を知るものは、僅かのみ、



千年以上もの昔……、




神世の時代━━。




世界を総ていた種族がいた。



古代の民である。



古代の民とは本来4つの種族がいたとされていた。



最も神々の血を強く受けついた赤の民。



見識と知識の優れた白の民。



神々の能力を受け継いで生まれる緑の民。



脆弱だが優れた才を持つ優しき黒の民。

それぞれが都市を築き、中央大陸にて、平和な時を過ごしていた………、



━━━数百年前……、




神々の優れた血は、我が身にあると、赤の民は不遜に自身の力に溺れた……、



他の大陸から人間を狩り集め。不当に巨大な都市を造り出すための犠牲にしたのだ。



それを他の古代の民を統べる長が、

何度も諌めたが、人間狩りを止めようとはしなかった……、



神々は増長した赤の民に怒り。中央大陸ごと冥界に落としたとされた……




………その時作られたのが、



世界の中心にある穴、デスホールである。



赤の民は神々を呪った……、





━━世界を、





━━他の古代の民を……、




怒り、妬み、憎しみ、光すらない暗闇を呪った、




やがて神の作りし古代の民による強大な呪詛は、力を持ち、闇の神々を産み出した、




それが死者の神アレビス、



闇の女神カーレルである。



アビスに墜ちた、赤の民は、二柱の神々を崇めた、


「我らに力を……」


強い神々の血が、ニ柱の神々に力を与えた。



赤の民はアビス界の亡者となり、永遠の時を………、



呪詛を唱え、扉が開く時を………、待っていた、



━━100年前……、



いや20年前と同じく。大崩落と呼ばれる大地震が、

7日7晩続いたとされた時があった━━。



人々は大崩落と呼ぶ現象により世界中に魔物が、溢れたと言う




━━真実は、アビス界の扉を開き、神々に選ばれた四人の冒険者、


1人は赤の民と人間のハーフのあらゆる事が出来た少年。


1人は緑の民。弓が得意な少女。


1人は白の民の騎士、


1人は黒の民の魔法使い、


四人の冒険者が、世界を救ったとされるが、それを知る最後の1人は、

この世界の番人となっていた……、



ピアンザの父である前魔王ヒザン、




そして……、




……早く見付けなければ、



後1人を……。



神器を扱える者を………。



アビスに落ちた神々から、この世界を守る。神々の武器を手にした者を探さなければ……。



魔王から受け継いだ、白銀の杖を握りしめる。杖の台座には、鎖に繋がれた獣がいた。恐ろしく精巧な作りの杖である。さらに台座の中央には赤い宝石が嵌め込まれており、強い魔力を秘めてると一目でわかった。




━━かつて四人は、それぞれ魔王、聖王、聖騎士、聖弓と名が残っている。神々が与えた聖なる遺物……。


(最後の弓のありかが未だ解らない……、)



いつ……アビスの扉が開くか……、



世界は、強くなければならない……。



北大陸に弓はなかった、が、面白い力を持った人間が現れた。竜と話をして古土竜となった、土竜に愛された騎士……竜騎士、魔王の残した文献にも載っていた、四人の冒険者と共に、戦った者がいた。彼は竜騎士と呼ばれていた、偶然ではあるまい。


「ねえラグラド、ギラムのために、オーラルを殺してくれないか?」


囁く……、狂喜の女神ルグワイトに、魅いられた少女は、欲望に忠実な快楽の女神となっていた。


先祖返りたるラグラドの瞳には、狂喜が宿り艶やかさを内包して、恍惚と微笑していた………、


『オーラル……聖騎士の剣を使え……、もし……もしも………』


憐れな少女を前にピアンザは、胸に広がる苦痛に顔を歪めながら、冷徹に……、少女だった者を送り出した、


消えぬ痛みを抱えながら……、






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