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SinceNowReStart  作者: 東風陽炎
第1章 華々しき虹の花達篇
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断章 喜ばしき青い薔薇

用語解説

青薔薇の髪飾り 思い出の品【アイテム】

夜桜が緋奈の誕生日に送った青い薔薇の装飾の施された手作りの1品。

ちなみに太陽光に照らせば従来通り青い薔薇だが月光に照らしてみると薔薇の花弁が緋色に輝く。

これは夜桜が青薔薇緋奈の名前を改めて考えた際に色が2つ入っている事を確認した結果、頑張った演出で緋奈は色が変わる瞬間にかなりときめいているらしい。

つい、深い溜息が漏れてしまう。

「はぁ〜」

私は今落ち込んでる。

なぜなら今日、6月12日は私の誕生日なのだ。

もちろん暁星島領主として島の民たちには祝ってもらったが肝心の夜桜が案外素っ気なくおめでとうと一言で終わらせてしまい私の過剰な期待は一瞬にして深い絶望に変わってしまった。

「なんでよ・・・なんであんなにも素っ気ないのよ」

不満と言う名の悪感情が口から漏れると同時に私の頬を一筋の悲しみの雫が零れていた。

「どうされたのですか領主様?」

流石に涙を見てなにか以上を感じ取ったのか心配するような声が掛けられる。

「・・・」

言える訳が無い、今私に話しかけてきた私の秘書の黒百合藍は夜桜の事を私を堕落させる不必要な存在としてかなり冷たくあしらっている、もしこの涙の理由(わけ)が夜桜が素っ気なかったなどと口走れば私の愛する(よざくら)は殺されてしまうだろう。

「何でもないわ、ただちょっと感傷に浸っていただけ」

ごめんね藍、あなたの事を信用していない訳では無いのだけれど夜桜とあなたの事を思っての嘘よ、だから赦してね。

そう心の中で謝罪して私は自室に戻りやたら眺めのいいテラスに出る。

海は夕日の煌めきを増すことでより一層幻想的に輝いている。

そして1度空を見上げれば既に一番星が光っておりさらに幻想的かつ非現実的なロマンチックな光景と雰囲気を醸し出している。

「こんなに綺麗な景色を夜桜と一緒に眺められたらなぁ」

「呼んだか?」

背後から一番聞きたかったけど今は聞きたくない声が響く。

それに続きもう1人声が聞こえてくる。

「happybirthday!緋奈!」

いきなりムードもへったくれもないクラッカーが鳴り響き茜の満面の笑みと心からの祝福を受け硬直する私を放置し茜は部屋を出ていく。

「全く、嵐のような娘ね・・・」

でも若干気が紛れてスッキリした、これなら仕事ももうひと踏ん張り出来ると思った矢先、また私の心を惑わせ掻き乱す存在が現れる。

「改めて・・・誕生日おめでとう、緋奈」

そう言って唐突に現れた夜桜は私を抱きしめ呟く。

「今朝はごめんな、あんなに冷たくして」

いきなり謝罪である、だがまだ夜桜の独白は続く。

「まさか緋奈があんなに傷つくとは思ってなかった、でも仕方なかったんだ」

そう言って彼は懐から何かの箱を出す。

「これは?」

「開けてみてくれ・・・気に入るかどうか分からんが」

私はその言葉を受け戸惑いながらも開けて中身を確認すると思わずそれを落としそうになるが何とか堪える。

「これは・・・青薔薇の髪飾り?」

私が驚いたのはついこの間青い薔薇の髪飾りが欲しいなと茜と話していた(夜桜は当然その事を知らない)からだ。

「お前に似合うと思ってだな・・・作ったんだよ、ただ最後の装飾が朝までに終わらなくて・・・」

彼が言い訳を言い終える前に口を口で塞ぐ、我ながら大胆だがこれぐらい今朝の事も加味すれば許してくれるだろう。

「ありがとう、大切に使うわ!それと・・・大好きよ、夜桜!」

私の想いの全てを込めて告白する。

すると彼は、

「俺もだよ緋奈、お前のことが大好きだ!」

こうして、私の誕生日は最悪の形で始まり最高の形で終わった!

それ以来、この髪飾りは風呂に入る時と寝る時以外は常に付けている。

「良かったね、2人とも」


次回 囂しき紫の躑躅

緋奈、誕生日おめでとう!

本日6月12日は【本作メインヒロイン】の青薔薇緋奈の誕生日です。

という訳で緋奈視点の誕生日回を作ってみました。

如何でしたでしょうか?断章という事もありかなり短い話ですが緋奈と夜桜の関係(キズナ)はより一層深まったと思います!

夜桜も手作りプレゼントとはかなりやりますね(笑)

ご覧頂きありがとうございました!

それでは次回、囂しき紫の躑躅でお会い致しましょう!

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