2話 愛しき白い百合
用語解説
白百合茜 14歳 【人物】
突如夜桜達の前に現れた少女。
夜桜の事をお兄ちゃんと呼びやや過激に尊敬してる。
ナイトチェリーブロッサム 【施設】
通称NCBで日本国内や近隣の軍事大国ともまともに戦争をしても余裕で勝てる水準の装備や職員の練度がある。
「夜桜〜、そろそろ行くわよ」
「ちょっと待て、さっきまで泣きながら待ってよとか言ってたのは何処の誰だよ」
今日は俺の人生の再出発となる場所であるこの暁星島を緋奈に案内してもらうと同時にこの島での最低限の情報を学ぶために"公務"として出かけるのだが・・・(公務になったのは緋奈が部下の前で男と出かけるなどと語弊があり勘違いさせるような言い方をした為俺があくまで公務として重要施設の視察を非公式に行う、それに俺のみが同行するって事でその場を収めたので緋奈は本人としてはかなり気に入ってるカーディガンにミニスカートを着ている。)
「あの野郎自分の準備が終わった瞬間文句言うとか・・・」
そして、俺と緋奈はまず島の中でも中央に位置し多くの島民も利用する複合大型商業施設"エオンモール暁星店"を視察しているのだが・・・完全に傍から見たら少し年の離れたカップルのデートとか見られてるんじゃね?しかもアイツ服とか帽子とかどんだけ買うんだよ!?
「夜桜、貴方は服とか買わないの?」
俺の心配や懸念を他所に緋奈は呑気に質問してくる。
「あくまでこれは視察の一環だし俺は服なんてそんなに気にしないの」
一応身分を隠してる故にそれを周囲に悟らせるような発言は耳元で言う。
「せっかく2人で出かけてるんだから少し位服とかにも気を使ってよ・・・」
「はいはい、分かりましたよ」
こんな感じで店を数件、緋奈に監修されつつ着替えた俺は最初着ていた服を含め緋奈の購入した物を半ば職権乱用で自室に送る。
「次はどこなんだ?」
「次見せるところはこの島の要よ、最大の防衛拠点にして現代の最強要塞"ナイトチェリーブロッサム"」
通称NCB、現代科学の粋を集め航空機や防衛用の火器管制なども最高のモノを用意してあるらしい。
「こりゃまたとんでもないな」
「他人事の様に言ってるけど明日から此処は貴方の指示一つで国一つ焼き払えるのよ、"夜桜防衛大臣"」
防衛大臣、それを文字通り捉えるのならば俺はこの島組織の一部を担う事になる。
「いやいや、"青薔薇さん"何を仰っているのですか?」
つい、頭が追いつかずに緋奈の事を名字で呼んでしまう。
「あら、着いたみたいね」
これがNCB・・・見ただけでわかる、此処は生半可な気持ちで入れるような優しさは無いと。
「お待ちしておりました!青薔薇領主、姫斬防衛大臣」
いきなり現れた相手があまりにも綺麗な敬礼をするものでこちらも無意識下で敬礼してしまう。
「姫斬2等空佐・・・じゃなかった」
「全く・・・まあ仕方ないけど」
緋奈は呆れた様子で溜息をしているが長い間自衛隊に居た俺からして見れば敬礼を返すのはもはや呼吸と同じレベルの生活習慣の様なものなのだ。
「それではこちらへ、例の準備は整っております」
何やら2人で話している雰囲気から察するに"何か"の準備が整っているらしい、まあこの施設見たあとじゃ大体検討は付くが。
「それにしてもいきなり防衛大臣とは人生何があるかわから・・・ムギュッ!」
歳不相応な感慨に浸っているところで何故によく分からない擬音を発したかと言うと・・・。
「お兄〜ちゃん!」
いきなりどこからとも無く白い残像を出しながら俺よりも少し小柄な人の様な何かが抱きついてきたのだ。
「ロリコン?」
「シスコン?」
「お兄ちゃん?ってそこ2人ツッコミおかしいだろ!」
世間体がかなり悪くなるような呼称をしてきた2人に対しツッコミを入れつつ俺も疑問点であるお兄ちゃんと言う呼称を繰り返していた。
「いきなり失礼致しました、私は白百合茜です」
「あっ、俺は姫斬夜桜です」
何事もなく名乗り返す。
「知ってますとも!お兄ちゃん♪」
「茜、なんで貴女は夜桜をお兄ちゃんって呼ぶのよ?」
緋奈が俺の疑問を代弁してくれたかのように聞いてくれた。
「何となくお兄ちゃんみたいな感じがしたからです」
何となくでこの娘は28のオッサンをお兄ちゃん呼ばわりか、大丈夫か?主に頭と心。
「茜、何か用でもあるのか?」
「私とデートしましょう!」
こんな愛しき白い百合の様な少女の願いを無下にして悲しませるなど言語道断、しかし心のどこかがそれを今は言うな、___を悲しませるなと言う。
「一体どうすれば良いんだよ!?」
次回予告、厳しき黒い百合
どうも皆さんおはようございます・こんにちは・こんばんは、東風陽炎です。
今回もシナリスをご覧頂いて誠にありがとうございます!
まさかの主人公が2話で防衛大臣という職を得るとは・・・
今は防衛大臣と言うと色々とグレーゾーンなので使うかどうか、投稿時期をどうするかなど色々考慮しましたがやはり投稿することに決めました。
そして緋奈は少し夜桜を異性として意識しているような描写があります、あれは緋奈自身が生まれてから異性と2人で出かけるという俗に言うデートというやつをしたことが無い故にです。
暖かい目で見守ろうとした矢先強敵出現ですw
妹キャラって強いよね
という訳で(←どういう訳だよ)次回もお楽しみ下さいm(_ _)m




