表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SinceNowReStart  作者: 東風陽炎
第1章 華々しき虹の花達篇
10/26

8話 囂しき紫の躑躅

紫躑躅桃華 20歳 ♀

夜桜の学生時代に僅かながら華を添えていた少女・・・いや、女性

見た目こそ顔以外は大人の女性だが当時と変わらず童顔で今でも高校生と言い張れる顔であり性格も無邪気というより天然。

艶かな紫色の髪を揺らし見るもの全てを魅了するそのアメジストの様な双眸は当時校内で(隠し撮り)写真がプレミア価格になった程である。

専用神霊花装は〈purple-azalea〉で専用装備は【紫躑躅】という双剣にもなる蝶のような見た目の綺麗な羽である。

「どうして桃華ちゃんがこんな所にいるのかな?」

俺は困惑していた。

なぜなら今から数年も前に近所に住んでいて兄妹の様に育った少女がやや大人になって現れたからである。

「久しぶり〜夜桜兄様」

当の本人は俺が困惑しているのを一切気にしないで無邪気にその笑顔を向けてきた。

「「「「兄様!?」」」」

緋奈と茜と鳳姫と美緑が一斉に驚く、ってか全員集まってるじゃねえか。

「全く、"姫斬さん"はとんだ唐変木ですね」

「(今、俺姫斬さんって呼ばれたよな・・・それに声色もいつもと違ったし調子悪いのかな?)」

俺はそんな藍の俺に対する呼称に違和感を抱きつつ皆に桃華との関係を話した。


話し終わった頃にはすっかり日も落ち皆それぞれの部屋に戻ったり風呂入ったり夕飯を食べたりと初作戦後の休息をとっていた。

すると携帯が鳴る、美緑からだ。

要件は神霊花装について相談したい事があるからNCBの整備棟に来てくれと言うことだ。

特に仕事も残っておらず暇だった為整備棟に向かうことにした。


整備棟に着くと既に美緑が待っていた。

相変わらず美しい金髪を輝かせて

「悪い、待たせたな」

「そんなに待ってないですよ、来てくれてありがとう」

こうして彼女と整備棟で2人きりというのも前にもあったからかそこまで緊張もしていないから早速本題を聞き出す。

「それで、神霊花装についての相談したい事ってなんだ?」

「これは神霊花装部隊の整備担当としての案なんだけれども・・・」

「新機体製造か現行の機体の強化か?」

俺は予測を言うと美緑がコクコクと首を縦に振る、どうやら肯定の意味らしい。

「私の専用神霊花装を作るの!」

いきなり元気100%の声が聞こえ耳が痛い。

「さっき頼まれてね、確かに彼女の神霊花装適正は群を抜いて高いし戦力があるのはありがたい事なんだけど正直大変だから手伝って欲しいなって思って・・・」

夜桜に。と語尾に聞こえた気がしたが恐らく空耳だろう。

「じゃあ整備の者を何人か出す」

何故か美緑の顔が寂しくなったような気がした。

「無論俺も手伝うがな、桃華ちゃんの神霊花装に不備があっても良くないしな」

途端に美緑の表情が明るくなる。



こうして、完徹上等の精神で神霊花装〈purple-azalea〉を完成させた。



「これが・・・私の神霊花装」

朝日が機体の装甲面を煌めかせていた。




次回予告

遂にNCBが管理していた神霊花装のコアはすべて神霊花装となった。

新たなる戦力を手にした今、向かうところ敵なしである。

9話 新章スタート!(タイトル未定)

遂に第1章 華々しき虹の花達篇が終わりました。

要は第1章はヒロインの紹介と少しだけ物語の核に迫りましたね

第2章は新たなる力が目覚めたりします!お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ