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ベントさんやったね!2 テンレイさん最強説

「ワイズム皇王陛下におかれましてはご機嫌よろしゅうございます。コロナ皇后陛下様もお元気そうで、お二方を拝見しましたラウンド、真に光栄にございます。」


膝を折り、見事なカテーシーを披露したテンレイ・ラウンドだったがワイズムとコロナの顔が固い。


うふ。


わかってる。

わかってはいるが敢えてテンレイは無視した。

ワイズムとコロナの視線は背後に向いている。


「ふむ。わざわざ来てくれてすまんのうテンレイ。お主とドミニオン自治領国に感謝する。……それとは別に控えておる者の事だが」


言っている内に笑えてきたのか、若干、声がブフッとなっているワイズムにシャッと手を上げる人物。


ゲフンゲフンと咳?、をしている夫を少々呆れて見てからコロナは促すように頷いた。


「両陛下御前に失礼致します!……まぁお忍びですね。大丈夫ですよ、後継者候補もいますし周りもキチッと教育していますしね」


テンレイの後ろには、半歩下がってキョトンとした口半開きのモモコと、シレっとした笑顔のドミニオン自治領国、国主と、銀黒灰色の髪色が混じった外見は飄々とした大男と…

口半開きの、この世界では少女にしか見れないモモコを熱ビームで見据える顔面強面最強軍人が…いた。





「えっ、ベントさんの教育?!」


優雅、そしてちょっとロマンチックが絶妙なテンレイの応接室に、モモコのすっとんきょうな声が響いた。


「え、でも…おかしくない?何でテンレイさんに?」

「ふふ、モモコは本当に可愛いわねぇ。……ガツク、そう思わなくて?」


ガツクは嫌そうに顔をしかめると


「…それとモモコの同行がどう結び付くのだ。お前だけで行けばよいだろう」

「その様子だと情報は行き渡ってないようねぇ。ガツク、貰ったものを精査して整理しなければ本当に役に立つかどうかわからないのよ?本当貴方達脳筋は」


テンレイが心底呆れたとフッと笑い、ガツクの眉間の皺が増える。目には見えないだろうが黒いオーラが立ち上がった様にも見えた。モモコとリンドウ限定で。


「え、えっと、ベントさんの何を教育するの?!」


「あら、いい質問ね。勿論ムチで矯正するのよ」


「え………え………きょういk」


ポカンとしている愛する妻に視線を送りながら、同行する理由と軍隊の編成を考える、無駄に優秀な夫だった。


需要あるで!という事らしいので上げてみましたぁ。

ああ、もう祇園祭ですなぁ

諸君、自重しとりますかぁ。案外自分では気が付かないもんですよお。

大事にしてな。

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