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死を司る漆黒の女神。765。美しい唇。



血だらけの口でニタニタ笑いながら、

頭をゆらゆらするJ。


765は、めんどくさ。と思っていた。


だけどもそんな事を言うのさえ、

めんどくさ。だった。


ハードレイン。


雨音はショパンの調べ?


違う。


雨音はただ雨音として、在る。


さっきJがガラスを噛み砕いてベーしたので

テーブルやあちこちには

細かく鋭利なガラス棘。

硬質な透明とアホの血が、ブレンドされて

汚くてめんどくさ。


765は、己の感情を躾けるために、

棚に綺麗に並べてあるシャンパンの中から、

特にお気に入りの1本を手にした。


ボトルにダイヤモンドとホワイトゴールドがあしらわれた

《グー・ド・ディアモン テイスト・オブ・ダイアモンズ》


それをボトルのままdrinkした。


飲み終えて765。


『それで?J。お前、何しに来たんだ?』


アルコールの吐息。


765の美しい唇。


でもJはアホだから、

そんな繊細な美には気付かない。


『実はよ……』


アホのくせに、急に照れ始めたJ。



もじもじぎゅらぎゅらしながら、

意を決して765に言った。




『お前の書いてる恋愛小説のファンなんです!』



『え?』



『山口一郎と鈴木花子の恋物語、

最高にドキドキするぜ!』



目をキラキラさせながら、ファン宣言するJ。




『よ……読んでくれてありがとうございます。』




765の頬が真っ赤なのは、


アルコールのせいだろう。













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