第46話 星空の下
「まぁこの話は受け止め方でカインの印象が違ってな救世主だったり余計なことをする奴だったり」
カミラさんの話に村人だったジタンが付け加える。
要するに俺のことなんだと実感した。
っが…
「でもまぁ俺はこの話嫌いじゃなくてな、カインは死んでも人を救ったと考えているわけよ」
そう言って少し笑った。
「あーっあんたお酒のんだでしょ?!それは料理酒だって言ったでしょ!」
「まぁまぁカミラさん」
何故か俺が仲裁に入るくらい自然と打ち解けていた。
村を出て既に三日目だ。
この調子なら明後日には街道に出れると言うことだ。
ジタンが酒を飲むのは男二人で交代の見張りを行う順番を後にするためだとか。
まぁ先に見張りをするなら飲めないし後からであれば起きたときに酒が抜けていないから仕方ないと言えば仕方ないだろう。
「それじゃ私達は片付けして先に休ませてもらうよ」
「あぁカミラさんありがとうございます」
リリンとカミラは食事の用意をしてくれ俺達が見張りを行うという形で上手くパーティーのように回っていた。
そして、寝袋に入った三人は静かな寝息を立てて眠りにつく。
焚き火の火を消さないように枯れ枝を追加しながら空を見上げると一面の星空が何処までも続いていた。
「俺は何処に行けばいいんだろうな」
次の町に着けば今の旅も終わりだ。
宛があるわけでもない俺はこの先どうやって生きていくか空を見ながら答えのでない考えに浸るのであった。




