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11話 お菓子

「さて、作っていきますか!」


キッチンに着き、材料を準備してもらったアイテムの制作を始めた。


「まず、砂糖とジャガ粉を5:1ぐらい.....今回は薬草を入れるから6:1ぐらいで混ぜます」


店員さんが隣でメモを取りながらじっくりと手元を見ているが、気にしないようにして回復アイテム作りを続ける。


「ここに少量の水とレモン果汁、フィリン草を潰した汁を入れてさらに混ぜます」


フィリン草入りはまず美味しくはならないだろうと思い、店員さんようにフィリン草無しを用意するのも忘れない。

クエン酸はないだろうと思っていたので、レモン果汁を多めに入れることで対応.....できるといいな。

薬草はキッチンにあったミキサーをかりて液体になるまですり潰している。

ミキサーがあるのだからコーンスターチぐらいあってもいいと思うのはおかしいだろうか?


「水分が吸収されたら重そ.....じゃなくてシュワウダーを入れてまた混ぜます」


シュワウダーを入れて十分混ぜ、型に入れ.....

そこで型を用意し忘れたことに気づき、店員さんに声をかける。


「あ、すいません、何か小さい型ありませんか?」


「少し待っていてください。確かこの辺りに.....ありましたよ」


店員さんはそう言って私に型を手渡す。


「ありがとうございます」


「いえいえ」


お礼を言って店員さんから小さなボタン状の型を受け取ると、作った粉を型に入れ、形作っていく。

型を取り終わり、私は言う。


「それじゃあ、後はこれを乾燥させればラムネの完成です!」


とはいえ乾燥が1番時間かかるんだけどね.....

この設備だと火力の調節もなかなか難しそうだし.....

このまま鍋に入れたらどうにかならないかな?


「乾燥ですか、任せてください。ドライ」


私が乾燥について憂鬱な気分になっていると店員さんがそう言って手をラムネに向ける。

すると、ラムネから水滴が滲みだし、空に漂い始めた。

店員さんが手を振ると水滴が流しへと移動し落ちる。


「これって魔法ですよね!?すごいなぁ.....」


「そうですね、ありがとうございます。そんなことより、これで完成ですか?」


魔法がそんなこと.....

魔法が普通にある世界だし、仕方ないんだろうけど.....


「はい、これで完成.....のはずです。白い方を食べてみてください」


一気に水を抜くなんてことはしたことがなかったので、少し返答が歪む。

まあ、失敗していても崩れやすい程度で食べられないわけではないから大丈夫だろう。


「それでは失礼して.....」


店員さんはラムネを口に入れる。


「これは美味しいですね。シュワイダーを持ち歩きたいという子供の頃の夢が叶いました」


シュワイダー.....

サイダーをなまらせてシュワイダー?

シュワウダーはシュワイダーから来てる感じなのかな?

どちらにせよ、適応だとは思うけど。

それじゃあ、私はフィリン草入りを食べてみますか。

私は緑色のラムネを手に取り、口に入れる。

その味はフィリン草の青臭さが全面に押し出されていて、砂糖がさらに青臭さを強調している。

さらにそれがシュワウダーが出す泡のせいで口の中全体に広がっていく。


「.....予想はしてたけどフィリン草入りは美味しくないね」


口直しに普通のラムネを食べてそう言う。

やっぱり草を美味しくするのは難しいよね.....

ドレッシングかけるのは戦闘中は無理だし、味は我慢するしかないかな。

まあ、このラムネが回復アイテムとして使えるかはわからないけど。


「海月さん、これを商品として売らせていただいてもよろしいですか?」


回復アイテムについて考えていた私に店員さんが声をかける。


「大丈夫だと思いますよ。私が住んでいたところでは普通に売られてましたし」


個人的には重曹.....シュワウダーがあってラムネがないことがかなり驚きなんだよね。

サイダーはあるみたいだし、余計に誰かが思いついてそう。


「そうなんですか?では、ありがたく売らせていただきますね。対価は.....そうですね、売上げの60%でどうでしょうか?」


......え?

なんというか変な話になってる気が...

これはあれですか、知識チートとかいうやつですか?

なんとなくヤダなぁ.....

後から後悔するかもしれないけど、お金なんて自分で稼げばいいからね。

というか、ゲームの中でお金持ちになってもね。

ゲームなんだからお金より楽しさの方が大切でしょ!


「売上げはいらないので魔法について教えてくれませんか?」


しばらく考え、出た答えはこれだった。

少し前に見た魔法が頭から離れなかったのだ。


「私としてはありがたい話ですが、流石にそれだけでは申し訳ないですし.....あ、お客さん錬金術師でしたよね?とっておきの情報をお話しましょう」


これはなんとなくいい選択をした気がするね。

どんな話が聞けるのかも気になるけど.....

やっぱり、魔法の方が気になっちゃうのは仕方ないよね?

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