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私にとっては
23.指輪
どれにしようか、何が良いかな。
あの人の喜ぶ顔を想像して、わくわくとその日が楽しみになる。
やっとの思いで満足するものが買えた帰り道。
お店のガラス越しに、愛しい人の姿が見えた。
視線の先には指輪がある。
もしかして、もしかして。
どきどきしながら迎えたクリスマス——指輪は私の指にはめられた。
24.世界の終わりのアナウンス
《ピーンポーン》
『あと1分です。あと1分です』
世界の終わりを告げるアナウンスが鳴り響く。
「もうすぐだね」
うっすらと笑みを浮かべるその人は、死を怖がっていないようだ。
それどころか、楽しみにしているようにさえ見える。
——結局私は、彼の死にたいという願望を消すことは、できなかったんだな。




