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辛かった記憶も




21.忘れられない人




 今あの人は何をしているんだろうかと、ふと考える時がある。


 共に過ごした時間は随分と前で、最近は会うことはおろか、連絡を取り合うことすらしていないのに。


 自分自身に呆れ果て、目を閉じた。



 ——ポロン。



 ふと、手元の携帯が音を立てる。

 


「久しぶり。元気?」



 懐かしい人からの言葉に、涙が頬を伝った。










22.理解




 上司と喧嘩をした。


 論破した気になっていた上司を思い出すと、その時のイライラが思い出されるようである。



「そんな会社辞めちゃえば?」



 悪戯っ子のような笑みを浮かべる彼。



「君にはもっと可能性がある」



 自分の承認欲求が満たされる。


 私の存在を1番に認めてくれるのは、いつだってこの人なのだ。




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