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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
4部ジルベール10歳 時が動き出す

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4.25 襲撃

夏休みの3週間は、あっと言う間に過ぎていく。

最終日前日にルカ王子が戻ってきた。

そして全員で魔物狩の実体験に行ってきた。

(もちろん、全員にマリアとアナスタシア様は含まれません。)


魔物狩りは順調で、帰ってからの夜は大宴会だった。

主に騒いでいたのは家の兵たちですが。


そして、それぞれ反省する点を確認し部屋に戻り寝た。


明日は最後なので、個人の伸ばす点などを確認し昼食後に王城へ戻る予定だった。


その夜中。

ふと不穏な気配を幾つも感じる。


私は飛び起き、待機していた兵に全員を起こすように通達。

宴会をした割にはさすがに王子王女の護衛と意識していたからか、酔っ払いはいない。

あいつらは、宴会なら水でも酔える。

なら、ずっと水にして欲しいものだがそれはダメらしい。


レイさん、エイミーに状況を伝える。

およそ100人ほどの気配を感じる。

その中には数名の魔法使いもいるようだ。


皆を起こし館の1階中央に退避メンバーを集める。


スザンヌが自分も戦うと言うが、

第3王女の聖女、誘拐を狙っている可能性がある。

最大戦力の一つのスザンヌがマリアのそばにいてこの場を守るように説き伏せる。

そして、私の家族も守って欲しいとお願いした。

同じく、フィリップ王子とグレン様も残す。

お母様、アメリ、アナスタシア様や侍女達を中心に、

スザンヌとマリア、フィリップ王子とエレノア、ニーナ、グレン様とクインをセットで三方にいるように指示した。

そして、全体にマリアが結界魔法を張る。


エイミーには太郎とセットで先行してもらった。

強いのは相手にせず数を減らすように指示。


こちらの夜番の30名の兵士に

「相手は全部で100名だが、恐れることは無い。

私とエイミーで半分にするから残りを頼む。

マクシミリアン王子は、索敵能力が高いので、

6名の兵を率いて屋敷の最終ラインで突破組みを各個撃破。

ルカ王子は、レイさんと一緒に前方で迎撃」と指示を出す。


そしてレイブリングさんから兵達に最後の指示が。

「良いか、相手が3倍の人数でも問題ない。落ち着いて対処しろ。

3人一組で屋敷の8方向に分かれて撃退しろ。

そして、良いか! 余計なプライドなど持つな。

敵1人に2名以上で対応しろ。勝ちの条件は単に殲滅ではない。

皆が生き残ることだ、生き残れ。多少の怪我はあとで治せる。

とにかく死ぬんじゃない。

周りと協力する事。では行け!」


相手は、塊ではなく、ばらばらに攻めて来る。

魔法で一気に殲滅ができないので、守りにくい。

私の苦手な防衛戦。


圧倒的に兵の数が違うが、先手をとって最初にどれだけ減らせられるか。


私が外にでると、すでにエイミーたちの戦闘が始めっていた。

屋敷の周りに張った結界に魔法が当たるのが解る。


私は、結界への反応と、索敵で見つけた魔法力の多いところに向かう。

最初に攻撃をしてきた5名の魔法使いを発見し、戦闘が開始。


魔法使い5名にその護衛10名。

良かった、ここはある程度固まっている。


そして、エイミーは、前線で30名前後を相手にしている。

残り50名が屋敷に向かっているようだ。


時間をかけることはできない。

とりあえず、得意の水龍や、フェニックスの魔法をバンバン放ち、15名の部隊を沈黙させる。

残っているのは1人の魔法使いだけだ。

どうやれ魔法攻撃無効の結界を持っているようだ。


それでも、私の水龍は、水と土、石が混じった物理攻撃もあり、ノーダメージではない。

時間をかけたくないので、残った魔法使いは、剣で切る。

折角の優秀な魔法使い、説得して仲間にしたかったが今はそういうことを言っている時ではない。

残念ながら、生の保証なしで、切り倒す。


15名、全員が沈黙したのを確認後次に魔法力の高いポイントへ。

2名の魔法使いを発見し、水龍を放った後に剣でとどめを刺す。


次のところへ向かい、合計20名を倒す。


気がつくと、最前線の敵が屋敷に入ってしまったのが解った。

慌てて屋敷に戻ると、スザンヌが聖剣を出し1人倒したところだった。


グレン、フィリップ王子もそれぞれ応戦していた。

クインとエレノアは魔法を撃っていた。


フィリップ王子と戦闘中の兵士にニーナがヌイグルミを操って足元で蹴りを入れてた。


ここで余裕は見せない。

相手が爆発の魔道具を持っている危険性もある。

神格化を発動させ時間魔法も使って一瞬で殲滅する。


屋敷の外でまだ応戦しているのですぐにそちらに向かう。


フェニックスを数発撃ち、そこも沈黙させる。

最後に正面。

乱戦になっているので魔法が使えない。


とりあえず味方に回復魔法を使って体制を整える。


エイミーが戻ってきたので、挟み込んで残りの敵を倒す。

最後に、マクシミリアン王子と2人で索敵を全開にして残党を探す。


付近には敵はいない。


屋敷のメンバーも無事だった。

こちらの損害も殆どない。

重傷者1名に回復魔法を使って全員の無事を確認した。

生きている敵が何人かいたので捕縛し尋問をする。

前回同様、情報は聞き出せない。


明日、生きている人を王都へ連行し専門家に任せることにした。

突然の魔法の爆発音で、離れた領主館近くにいた兵士が馬で集まって来た。


結局、そのまま寝ることはできず皆で片付けを開始。


マクシミリアン王子が、結構頑張っていたと兵から報告があった。


魔物退治のときから索敵能力の高さは際立っていたが、今回は非常に役に立った。

たった6名で、裏からの侵入を全て各個撃破し、進入を阻止した。


今回は小隊長としては非常に有能であった。

マクシミリアン王子は、双子のスザンヌ様が持っている魔力可視化の能力はないが、

代わりに魔力察知の能力が高い。

風魔法の能力も高く、暗部として高い能力を発揮しそうだ。

そして、その能力はまだまだ伸びる。


マクシミリアン王子も自分の成長の方向がわかったようだ。

ちなみに、マクシミリアン王子は、帰るときに私に自分の事をマックと愛称で呼ぶようにして欲しいと言ってきた。

そしてマクシミリアン王子は、私の事をジルと呼ぶようだ。

マクシミリアン王子の名前は長かったし慣れれば呼べそう。

でも、ハンバーガーを連想するけど大丈夫かな?


朝になり、状況を一回り確認したら、魔法使いが1人生き残っていた。

魔力を封印する魔道具で拘束し生きている人たちを集める。

襲ってきた兵の備品に拘束具複数個あったことから、

王女もしくは王子の誘拐を狙ったのではないかと推察。

そして動きから、どこかの国の正規兵が混じっている。

しかし、ここには尋問の専門家はいないのでさっさと王城に送り届けることに。


まずは、王城に行き王に状況を説明。

あとで、生き残りを連れてくるから教会前に兵を連れてくるように頼んだ。

そして、3回の転移で全員を転送。


ちょっと休憩したいから、午後に王女達を連れてくると連絡した。


こうして3週間の夏休みが終った。

はー、疲れた。


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