第114話「FEPA組織改変」
時事ネタ?社会風刺?いずれにしろ、この作品はフィクションであり、実在の企業・団体・個人とは一切関係ありません。キリッ
第114話「FEPA組織改」
2028年秋。ジブチ。FEPA本部。
黒田康介(元海上自衛隊将補・FEPA代表)が幹部を集めた。
「組織を整理する」と黒田が言った。「欧州と中東を同時に抱えることになった。今のままでは足りない」
戦闘飛行部隊——
ケビン・ナカムラ(USC統括部長)が資料を出した。「T-5F×65機の編成を整理します。第1から第3飛行大隊は既存の45機で編成済みです。アンコーナから来た転換20機で第4飛行大隊を新編します。各大隊に整備中隊を附属させます」
「予備機は?」
「5機を予備機として基地預かりにします」
「今後の計画は?」
「大泉大臣の指示で150機体制を目指しています。乗員を常時募集中です。T-5AからT-5FCへの換装も順次進めます」
海上部隊——
「海上部隊を再編します」と黒田が続けた。「2個機動艦隊と1個海上警戒大隊に改める」
| 部隊 | 構成 | 任務 |
|——|——|——|
| 第1機動艦隊 | つくよみ+補給艦+はやぶさ改第一大隊50隻 | 中東・紅海 |
| 第2機動艦隊 | かぐつち+補給艦+はやぶさ改第二大隊50隻| 地中海・欧州 |
| 海上警戒大隊 | はやぶさ改 第三大隊| アデン湾・ホルムズ |
「今後新型FFM改が就役すれば機動艦隊に組み込む。空母が就役すればその中核になる。今から枠を作っておく」
戦術輸送群——
「AW101とEC725が完納した」とマリーニが資料を出した。
輸送ヘリ大隊を2個中隊に再編する——
| 中隊 | 機体 | 編成 |
|——|——|——|
| 第1ヘリ中隊 | AW101×20機 | 4小隊×5機+本部付5機 |
| 第2ヘリ中隊 | EC725×20機 | 4小隊×5機 |
「整備中隊を2個、本部付整備小隊を1個設けます」
「C-2は?」
「現在20機を4個小隊×5機の2個中隊に再編します。今後C-2B——電子機器を更新してMAGIコントロールに対応した改良型——を20機追加調達します。整備中隊を2個に増強します」
戦略輸送群——
「An-124が現在7機です」と担当者が続けた。「5機1小隊で1個中隊を編成します。今後An-124Bを13機追加調達して計20機体制にします。整備中隊を1個新設します」
黒田が頷いた。「ファーンボローの受注で需要は確実にある。早めに体制を整えろ」
早期警戒管制群——
「E-3A×4機は中東監視から紅海・地中海への転戦を始めます。2機は引き続き中東をカバーします」
「E-350は?」
「E-350×4機はウクライナ監視中です。E-350Bは9月完成ロットの2機が追加されます。計4機をウクライナに派遣します。2機オンステージ×2交代で安定した監視体制が作れます」
黒田が全員を見渡した。「これで枠組みができた。あとは埋めていくだけだ」
同じ頃。東京。警察庁。
長官室で担当者が資料を広げていた。
「ドールAとアスタコシリーズの普及に伴い、盗難未遂が急増しています。1台1,500万円のドールAは特に狙われています」
「タココの発注を進めてくれ」と長官が言った。「全国1,148警察署に20機ずつ、47都道府県本部に40機ずつ。合計24,840機だ」
「——補正予算が必要です」
「分かっている。国会に提出する。配備は来年1月から順次始める。都道府県本部から先に入れてくれ」
担当者が計算した。「——24,840機×600万円で約1,491億円になります」
「——それだけの価値がある」
白黒の「警察庁」マーキングをつけたタココが全国の警察署に配備される。
来年の話だった。
【掲示板】日欧共闘まとめスレ
1: ID:Toshi_k9
警察庁がタココを大量発注するらしいぞ。白黒の警察仕様で
2: ID:8vYnKp2A
栃木から来ました。ドールAを狙う窃盗が増えてるの?
3: ID:nQ0vXc7R
1台1500万円だからな。そりゃ狙われるわ
4: ID:mR8vwZ09
全国24840機か。交番にも来るのか
5: ID:Tb3nHsW1
補正予算で来年1月からだって。約1491億円の発注だぞ
6: ID:zW4qRm5S
タココに追い回されたら逃げられないだろwww
7: ID:8vYnKp2A
親父が「交番にタココがいる時代になったか」って言ってた
8: ID:Toshi_k9
日本転生Rev1はここまで波及するんだよ。見えないとこで全部繋がってる
東京。内閣官房。
城島が橘に防衛関連の報告をした。「FEPAが組織改編を完了しました。2個機動艦隊と1個海上警戒大隊に再編されました。飛行部隊は4個大隊体制になりました」
「そうか」
「枠組みを先に作るのか」
「そうだ」橘が静かに言った。「空母が来ても新型FFM改が来ても自動的に収まるようにしてある」
別途、牧野から報告が来た。「警察庁がタココ24,840機を発注しました。補正予算で来年1月から配備開始です」
「そうか」
「——日本転生Rev1はここまで波及しますね」
「そうだ」
橘は答えなかった。ドールA10001号が温めたコーヒーを差し出した。橘が受け取った。今日も温かかった。
窓の外に霞が関の秋の空が広がっていた。
ジブチでは黒田が編成表を壁に貼っていた。アンコーナではコールが第4飛行大隊の編成を確認していた。スマートドックでは新型FFM改とFEPA空母の建造が進んでいた。全国の警察署では来年の配備に備えてタココの受け入れ準備が始まっていた。
全部同時に動いていた。
冷めたコーヒーに手を伸ばしたが、もう飲んでいた。珍しく、空のカップを持ったままだった。
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