表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『竜使いと魔人』 ~追放された不遇職の僕は、婚約者だった公爵令嬢と共に、何とか生き抜いていこうと思いました~  作者: 星衛門
2章 ヴァンパイアと魔人

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/29

26さらに進んで




 『ドラゴンテイマー』の【ジョブ】を得た人間のリック。

 『呪導師』の【ジョブ】を得た半魔人のレーナ。


 2人して、不遇職を得たリックとレーナは、危険な魔物が生息する「漆黒の森」に追放される。


 そこで、2人を待ち受けたのは、黒竜。

 けれど、その黒竜は寿命が迫っていた。


 そこで、2人に自身の子供を託し、光となって消える。


 生まれた黒竜の子供をクロと名付け、リックとレーナとクロは、「漆黒の森」の”向こう側”を目指して、進む。









 「クロちゃんがいれば、怖いものなしですね」

 『えへへ』


 レーナに褒められて、クロが照れる。


 確かに、レーナの言う通り。

 ここまで来るまで、レーナが半魔人としての戦闘力もあったが、クロの戦闘力は並外れている。


 殆どの魔物を持ち前の爪と牙で倒すのだ。

 強敵が現れても、炎のブレスで焼き尽くす。


 「漆黒の森」の魔物は強力であるのは事実。

 けど、それもクロの前では赤子同然。


 まさに、怖いものなしである。




 2人と1匹は休憩を取る。


 『ところで、何でママの目は金色なの?』


 クロが突然、ママであるレーナの目のことを聞く。

 レーナの金色の目が興味を引いたのだろう。


 「それはですね、クロちゃん。私が半分、魔人だからですよ」

 『マジン?パパとは違うの?』


 クロは魔人が分からないらしい。


 「パパ…リックは人間ですね。私が半魔人です」

 『ハンマジン?う~ん…』


 クロは可愛らしく、小首を傾げる。


 それはそうと、レーナの金色の目は、彼女の言う通り、魔人特有だろう。


 レーナの父であるシンギュラル公爵も、レーナ曰く、彼女の母も目は金色では無いそうだ。

 つまり、レーナの目が金色なのは、彼女が半分魔人であるが所以である可能性が高い。


 『マジンだと、何か凄いの?』

 「えっと…そうですね。人間に比べれば、力が強く、頑丈だってことぐらいでしょうか?」

 『そうなんだ。他には、何か凄い能力とか無いの?』

 「能力ですか?そう言ったものは……」


 レーナは返答に困る。


 レーナ本人も、魔人のことは実はよく知らない。

 魔人が昔いたことは知っている。


 その魔人が人とは、かけ離れた身体能力を持ち、さらには人間の【ジョブ】に値する特殊な能力を持っていたことぐらい。


 でも、肝心の自分の特殊能力が何か、レーナは知らない。


 レーナも半魔人といえ、魔人なので、特殊能力は多分持っているはず。


 でも、感覚的に分かる。

 自分の特殊な能力は、"血"に関係する何かであると。




 僕たちは休憩を終え、また進む。


 『ガオ!』


 僕たちに迫る獅子のような魔物。


 金色の体毛に、僕を一瞬で噛み砕けるような長い牙。

 サーベルライオンと呼ばれる魔物だ。


 強敵である。

 普通の人にとっては、


 「ふ!」


 サーベルライオンの飛び込みを、レーナは華麗に躱す。

 躱しざまの無防備な横っ腹に、


 「〈呪闇・痺〉」


 闇を纏った拳を叩き込む。


 ドス!

 大きな音が響く。


 レーナは半分、魔人なので、人間離れした肉体からの正拳突きは、かなりの威力。


 でも、それだけでない。


 『グルアァ?!』


 サーベルライオンは、体を一瞬痙攣させる。


 その隙を見逃さず、


 『うら!』


 クロが爪の薙ぎ払いで、サーベルライオンを切り裂く。

 これによりサーベルライオンは絶命。


 レーナとクロの連携で、見事に仕留める。


 先ほどの闇を纏ったレーナの拳は、レーナの【ジョブ】である『呪導師』の力。


 本来なら、持続時間や効果そのものが低い闇を近接で使うことで、飛躍的な攻撃力を出す。


 さっきの〈呪闇・痺〉も、痺れ効果のある闇で、サーベルライオンを一瞬痺れさせ、そこをクロが仕留めた。

 ここまで、来るのに大体この連携で魔物は倒せている。


 これなら、比較的安全に漆黒の森を抜けられそうだ。


 そう思っていると、


 「…………ん?あれは?」

 「どうしたの、レーナ?」

 「この先に、何か見えます。人工物のような何かが」

 「え?」


 僕は驚く。


 何せ、ここは「漆黒の森」。

 人工物なんて、あるはずが無い。


 少し歩いて、見えてきたのは、


 「これは…」


 僕は首を傾げる。


 目の前には、地面に魔法陣のような大きな円を描いた床に、その床の周りに複数の石の柱。


 一言で言うならば、何かの儀式で使うような場所があった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ