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独りの空  作者:
22/28

始まりの“×”

やっと伏線回収だ・・・。

 これは、いつだか分からない時代の、どこだか分からない場所でのお話。            「あなたはあの人のお腹の中に入りなさい・・・。」                      「はい・・・。」                                      「次こそは、幸せに・・・どうか・・・幸せに・・・。」                     彼らは、長い間虐げられてきた一族。名もなき国で、ひっそりと暮らしていた。彼らは人間と共に暮らしたいと長い間願っていた・・・。                              彼らが100年ぶりに授かった子供。その子供は、せつなと名づけられ、人間の腹に入り、人間と彼らをつなぐ架け橋となるはずだった。                               だが・・・その子供に待っていたのは地獄だった・・・。                    その子が落とされたのは、川崎侑子(ゆうこ)という女の、腹の中。               「おめでとうございます!妊娠3ヵ月ですね!」                         「妊娠・・・?やった・・・!ついにあの人との子供ができたのね!」                  「というわけで、しばらくは通院ですね。」                           「ええ・・・、いつ来ればいいの?」                               「(良かった・・・こんな人のところなら・・・)」                                                                        そして、3年後。刹那は地獄を見ることになる。                         「この馬鹿娘!何度言ったら分かるの!?アンタなんかあの部屋から出てこなくていいのに!」       川崎侑子が狂ったのは、祖父、正人(まさと)が亡くなってからだ。彼は刹那が生まれた1年後に亡くなった。この地獄は、それからだった。                              「やめてよ!お母さん!刹那は悪くない!お祖父ちゃんが死んだのは、単なる病気でしょ!」       「うるさい!・・・っ・・・。」                                 「ごめんね、刹那・・・お母さんは、悪くないの・・・悪いのは、お母さんに取り憑いている悪魔なのよ。だから、お母さんを恨まないで・・・。」                           刹那の姉、瑞希は、15年の間、刹那を庇い続けた。                        そして、15年後。                                       瑞希は自立し、刹那は瑞希についていった。そして、瑞希が里帰りしたとき、瑞希は侑子によって殺された。

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