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明坂高校生徒会はこんなもんやで!  作者: 綿ダッコ
〜2人の絆〜

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第五十四話 キャパオーバー

 (田辺)「流石に全校生徒参加はなかったですね」

明坂高校では、放課後に任意参加制で、百人一首大会が開かれていた。


(宮浦)「正直、百人一首覚えてる人って少ないやろうしな」

(高橋)「しかも、放課後ですからね」

(田辺)「結果的に4人で運営するには、ちょうど良い人数にはなりましたけどね」

(宮浦)「……そろそろかな」


宮浦は、チラッと腕時計を見る。


(宮浦)「これから、第一回生徒会杯百人一首大会を開催します!!」

「「「「「パチパチ」」」」」

(宮浦)「ルールなどに関しては配布資料を参照してください。また、判定係として茶道部の方々に協力して頂きます。何かありましたら、体育館前方の生徒会役員にお声がけください。では、所定のリーグに分かれて準備でき次第始めてください」


(宮浦)「じゃあ、見回ってくるわ。記録とかよろしく」

(高橋・田辺)「はい!!」

(松原)「私は逆まわりで行きますね」

(宮浦)「うん、よろしく」


(茶道部1)「あっ、すみません」

(松原)「どうしました?」

(茶道部1)「待機中の手の位置って、ルール無いですよね?」

(松原)「手の位置……確か――」

(茶道部2)「あの、1人欠員出てるんですけどどうすればいいですか?」

(松原)「あっ、ちょっと待ってくださいね」

(茶道部3)「こっちでも欠員出てるんですけど」

(松原)「順番に対応するので……」

(茶道部4)「あの――」


松原が担当するリーグに、人だかりが出来ていた。


(ちょっと待って……最初の質問は……)


(宮浦)「どうしました?」

(松原)「あっ……」

(茶道部2)「欠員が出てるんですけど」

(茶道部3)「こっちもです」

(宮浦)「あー、じゃあそこをくっつけましょうか」

「「はい」」

(松原)「……あっ、手の位置問題でしたよね。手の位置は特に規定が無いので自由にして大丈夫ですよ」

(茶道部1)「ありがとうございます」


その後は特に問題も起きず、百人一首大会は終わりを迎えた。


(田辺)「順調に終わって良かったです」

(宮浦)「最初の方はトラブルもあったけどな」

(高橋)「欠員の件ですか?あれは、しょうがない気もしますけどね」

(宮浦)「まぁな。でも、把握しとけば良かったな」

(田辺)「球技大会の時の参考になりましたね」

(高橋)「珍しく、まともなこと言うじゃん」

(田辺)「珍しく!?」

(宮浦)「じゃあ、百人一首片付けてくるわ」

(田辺)「先輩方、自分たちが行きますよ?」

(宮浦)「いやいや、最初に役割決めとったやんか」

(田辺)「あっ、ホンマや」

(高橋)「話聞いてた?」

(田辺)「聞いてるわ」


百人一首を片付けるため、宮浦と松原は体育館を出ていた。


(松原)「その……ありがとう」

(宮浦)「うん……俺ももうちょっと早く気付いてれば良かったな。ごめん、管理不足やった」


(謝る必要ないのに……私が悪いのに……)


(松原)「ううん……私がもっとルール覚えてたら……」

(宮浦)「……ありがとう。公約のためとはいえ、ここまでしてくれて」


(私、背中押してもらってばっかりだ……)


(宮浦)「本当に頼りにしてる」

(松原)「私も……」

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