第三百五十話「愛の円環の目撃者と、王城に響く『絶賛の輪舞曲』」
その日の午後、王城のテラスで繰り広げられた、四人の兄姉によるシャルロッテを巡る静かな争いの後、王族の四人が互いに顔を見合わせて笑い合った瞬間、その光景を遠巻きに見ていた王城の人々の心は、静かな愛と感動の熱に包まれた。
テラスの様子を見守っていた、ルードヴィヒ国王とエレオノーラ王妃が、最初に静かに口を開いた。
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まずルードヴィヒ国王は執務室の窓辺に座りながら。
「ハッハッハ! 見たか、エレオノーラ! あの子は、またもや、我々家族の『愛の多様性』を、たった一回転で調和させたぞ! アルベルトの冷徹な論理も、フリードリヒの熱血な情熱も、あの子の笑顔の前では、ただの滑稽な愛の表現となる! あの一回転こそ、この王国に脈打つ『愛の円環』の象徴だ!」
エレオノーラ王妃も隣でハーブティーを飲みながら続ける。
「ええ、ルードヴィヒ。あの子の愛は、王族の誰もが持つ『独占欲』を、『共に分かち合う喜び』へと優雅に昇華させました。あの子は、自分の愛を奪い合う兄姉を責めることなく、その愛の全てを、自分の幸福の源としたのです。あの子こそ、王家の全ての感情を、最も美しい光に変える、真の『光の錬金術師』ですわ」
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その頃、庭園の作業をしていたハンス庭師長と、遠くの窓から見ていたエマも、感動を隠せなかった。
ハンスは手入れ中の薔薇をそっと撫でながら独り言ちた。
「姫様の愛の力は、自然の法則を超えておる! あの四方からの、性格の異なる『愛の風』を浴びながら、姫様は少しも揺らがなかった。むしろ、その風を自らの輝きに変えた……。あの方こそ、庭園の全ての花が目指す、『愛の生命力』の極致でございます!」
隣にいたエマもそれに同意した。
「そうですわ、ハンス様。ああ、それにしてもシャルロッテ様の可愛らしいlptp……! あんなにも、激しく、複雑な四人のお気持ちを、少しもこぼすことなく、ご自身で受け止めていらっしゃるなんて! あの子が笑うたびに、この王城の空気全体が、私の心の中で作ったどのマカロンよりも、甘く、温かい光に満たされますわ!」
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王城の隅々で、それぞれの仕事に励む人々も、その光景に心を動かされていた。
ルパートは窓辺で懐中時計を見ながらつぶやいた。
「完璧な時間管理とは、いかに効率的かではない。いかに多くの愛を、その瞬間に込められるか。姫殿下の一回転は、私にその真理を教えました。あの子の愛こそが、私たちが教えるべき、最高の時間の使い方です」
ロルフは古い天文台で望遠鏡を整備しながら言った。
「姫殿下の愛は、宇宙の巨大さにも屈しない。あの争いも、あの子の笑顔という**『愛の観測点』**が定まることで、瞬時に意味のあるものとなった……。あの子の愛こそが、真の普遍性の法則です」
給仕の使いの者から話を聞いたマルタおばさんもうんうんと頷いた。
「姫様の一回転は、四人の王族の愛を、大きな一つの林檎にしたんだね! 全部、美味しくて、優しくて、誰の林檎か、もうわからなくなるくらい、仲良しになったんだ!」
トリスタンもヴァイオリンを弾きながら歌うように語った。
「姫殿下の愛は、私の孤独を暴く真実であり、同時に、私を救う究極の道化です。あの子の愛の輪の中では、誰もが自分の役割を、心から楽しむことができる……。あの笑顔こそが、最高のフィナーレです!」
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シャルロッテは、モフモフを抱き、にっこり微笑んだ。
「えへへ。だって、みんなが、愛し合っているのを見るのが、世界で一番可愛いんだもん!」
王城全体が、シャルロッテの純粋な愛の哲学によって、「愛の独占権」の争いさえも、「愛の調和の円舞曲」へと変貌させる、温かい幸福感に包まれていたのだった。




