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第3話

異世界に転移しました

神様からスキルもらって若返りました

魔法の練習するぞ!ヒャッハー♪


魔法…


でも、魔法ってどうやって使うんだ?

そもそもこの世界の魔法の事、なんにも知らないわ…


神様~、魔法の事教えて~!


とりあえず、定番の火系の魔法からいってみますか…

どうなるのか不安ではあるがやってみるしかないよね?


呪文ってあるのかな?なんて思いつつ思いついた呪文を唱えてみる。


「ファイヤーボール!」

なんにも起きない…


「ファイヤーランス!」

なんにも起きない…


「炎よ!」

なんにも起きない…


「メテオストライク!」

なんにも起きない…


「ウォーターボール!」

なんにも起き…


「ロックボール!」

なん…にも…


「サンダーアロー!」

なん…に…も…


「ヒール!」

あ、怪我してなかった…


やっぱ呪文の詠唱とかがいるのかな?

呪文詠唱とか言われても知らないぞ?そんなの…


せっかく魔法が使えると思ってたのに…と落ち込む俺。


落ち込みながらもどうするかな~?とボーッとしながら目の前に広がる草原を見つめる。

すると視界の端に薄緑色のぐにゃぐにゃした物体が目に入り始める。


距離にして30mくらいで、大きさはざっと30cmくらいかな?

なんだ、あれ?


お?もしや、あれはドラ○エの世界では最弱だが育ててみたら最強に育つ!

でお馴染みの…アレかな?


ちょっとテンションが戻ってきた俺は解析をかける。

解析っ!


《スライム》

Fランク

属性:なし

備考:

テイム可能。

この世界のどこにでも生息して雑食。

なんでも食べる。また食べても大きさは変わらない。

消化したものが体積より多いのになぜ質量が変わらないのかを研究している学者もいる。


ねぇ…最後の方の文章、いる?

そんな研究している人の事を言われてもなぁ


っと、それよりテイム可能かぁ…やっぱりここは仲間を増やしておけばいろいろ役に立つよね?


あれ、どうやってテイムするの?


さっきまで魔法放とうと頑張ったけど、魔法発動しなかったのに…

それにスライムって最弱のイメージがあるけど打撃が効かなかったり装備を溶かしたりと

話によって強さがまちまちだから、注意しないと即アウトに成りかねない…


そんな事を考えていたらもうあと5mくらいの距離まで接近してきていた

慌ててショートソードを構える。


残り3mくらいの距離まで近づいてきた、その時!


スライムからテニスボールくらいの大きさのスライムの身体の一部?が俺の方に向かって飛んできた。


俺は慌ててショートソードを振って飛んできたスライムの一部を叩き落とした。


ボヨン♪


そんな擬音が似合う…

スライムから飛び出たテニスボール大の物体は俺とスライムの丁度中間くらいの距離を

ポヨンポヨンと跳ねている…


そしてそれをじっと見つめている俺とスライム…


え?何?何が起こってるの?


やがて徐々に跳ねなくなっていき、完全に停止して地面に転がっているスライムの一部を

スライムが回収する為に動き始める

一部を回収したスライムはそこから動かなくなる…いや、正確には身体をぷるぷると震わせているのだが

俺との距離を詰めるわけでもなく、かといって離れる訳でもない


俺が2、3歩後退りするとスライムはその分近づいてくる

代わりに俺が2、3歩近づくと逆にスライムが後退をする

つまり俺との距離を一定間、保っているのだ


スライムはぷるぷると身体を揺らしながらその場から動こうとしない…

さっきみたいに攻撃をしてくる気配もない…


う~ん、もしかしてこれってテイムのチャンスなんだろうか?

チャンスにしてもテイムの仕方が分からない…どうすりゃ良いのさ?


ジーッとスライムを見つめる俺。

スライムの方も俺を見ている

(そんな気がする…スライムには目がないから実際に俺を見ているかは不明だし)


見つめ合う(?)事、2分くらい…

突然頭の中でピンポーンと音がなった。


【システムメッセージ】

《スライム、テイム可能です。テイムしますか?》

Yes or No?


突然頭の中に出てきたメッセージ


え?成功?

俺、何にもしてないよ?じっと見つめてただけだよ?


戸惑いながらもYesと答える。


するとスライムの身体が発光を始める。

発光はすぐに収まった。


収まったかと思えば頭の中にまた別の声が聞こえ始めた。

『ゴシュジンサマ、ナマエ…ナマエチョウダイ』


誰?ってか某ゆ○り王国の王女様っぽい声だ…


『ナマエ…ナマエチョウダイ?ゴシュジンサマ…』


どうやら目の前のスライムから発せられてるみたいだった


名前かぁ…スラ○ンとかスラ吉でも良いんだろうけどなぁ…

スライムを見つめる俺…薄緑色か…


お、そうだ!スライムからスを抜いてライム。


「お前の名前はライムだ!」

割れながら良い名前を思いついた♪


するとスライムのライムの身体が鈍く光り出す。

光はすぐに収まる。

すると頭の中で

『ライム、ワタシノナマエ、ライム…』

と聞こえてきた。

その声とシンクロするように小さく跳ねながら俺の足元にやってくる。

俺の始めての従魔、ライム。


可愛い…


テイムする前まではドロドロした感じの身体をしていたのだが、今はある程度の硬さを維持しているみたいだ。

そう感じた俺はライムを抱き上げる。

ライムは意外に?軽かった。

するとライムは身体の形を換えながら俺の肩の上に登ってくる。

肩に登り終えたライムは形を固定させた。


俺が知ってるあの形に。

やっぱスライムはこの形だよな…


もしかしてライム、俺の考えてる事分かってる?

『ウン、ワカル。ワタシトゴシュジンサマ、マリョクデツナガッテル』

「ああ、やっぱり繋がってるのね。って事はその形も俺の思ってる形そのままになってくれたって事か?」

『ウン…』

それじゃあ…と俺は鳥の形を思い浮かべ

「この形になれるか?」

と聞く。

『ウン』

そう言うとライムの形がゴワゴワと変わり始める。20秒くらいで鳥の形になった。

「飛べるか?」

ふと疑問に思った事を聞いてみる。

『トベナイ、スガタダケ…ゴメンナサイ』

即答であった。しかも謝った。

「ああ、ゴメン。謝らなくても良いよ?単に疑問に思っただけだから」

『ウン』

鳥の形のまま俺の頬に頭をすりつけてくる。


ああ、なんかもう可愛いな、コイツ!

「ライムはこの世界の事知ってるか?」

『シラナイ…ライム、チョットマエウマレタバカリ』


ライムはまだ赤ちゃんでした。

魔法の使い方が分からないのに最初の従魔、スライムのライムが仲間になりました。


お読み頂き、ありがとうございました。

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