第4話
魔法…使えなかった
でもなぜかスライムをテイム出来た
これからどうしよう
とりあえずライムをテイムして従魔にしたのは良いんだけど、これからどうするかな?
とりあえずテイムした状態のライムを解析してみるか…
解析っ!
スライム
名前:ライム
属性:なし
レベル1
体力:5
魔力:1
力:2
防御:1
スピード:4
知力:5
器用:3
主人:小笠原陸
備考:レベル1の時に主人である小笠原陸と出会った。
主人である小笠原陸の事が大好き
うん、まぁこんなモンか…
と言うか備考欄、照れるなぁ。
『ライムヨワイ、ゴメンナサイ』
いや、ライム?これから俺と一緒に強くなろうぜ?
俺の知ってるスライムは最初は最弱だったけど、成長するにつれて強くなっていったんだ!
うん、某国民的RPGのモンスター育成ゲームの話だけど、ライムだって強くなれる可能性だってあるはずだ。
『ウン、ゴシュジン…ライムガンバル』
やる気を出してくれたようだな、ライム…
ちょっとほっこりした俺。
さてさて、いつまでもここでこうしている訳にはいかない。
町なり村なり、人のいる所に向かおうかな。
って、どこに向かえば良いんだろう?
ライムに聞こうと思ったがライムだって産まれたばかりだから、この辺の地域の事なんて分からないだろうし…
さしあたっての問題は…食料だ。
お腹すいてきたよ…よく考えたら昨日から何も食べてないわ。
どこかに食べ物落ちてないかな…
ここにいても何にもならないし、お腹が膨れる訳でもないので歩き出す…
ただし足取りは相当重い…
恐らく今はお昼頃くらいであろう。太陽が真上に来てる。
「木の切り株でもあれば方角が分かるのに…」
そう思いつつ、太陽が登ってきたと思われる方角に歩き出す。
確か他にも方角を知る方法あったけど、まともに聞いてなかったから俺が知っているのは
木の年輪で方角を知る方法だけだ。
なお、ライムは鳥形態のまま、俺の肩に停まっている。
かれこれ(体感時間で)2時間くらい歩いただろうか
…ライムと出会ってから以降、なぜか魔物には遭遇しなかった。
そして誰とも遭遇しなかった…なんで?
ひょっとしてどんどん人のいない方向に向かってるのか?今から方向転換してみるか?
それともそのまま進むか…
自分の感を信じよう!このまま進もう!!
そして更に(これまた体感時間で)1時間くらい先に進むと緑の帯が視界に入ってきた。
木?いや、木と言うより森だな…あれは…
よし、俺の感は正しかった!思ってたのとはちょっとばかり違うけど…
景色に違いが見え始めた事で少しだけ足取りの軽くなった俺。
更に歩く事(もういっちょ体感時間で)1時間ちょい…
ようやく森の入口まで辿り着いた。
辿り着いたのは良いのだが…何故だろう…この森に入ってはいけない…そんな気がする。
気がするだけで確証があるわけではない。
だが進まない事には何も始まらない。
それにこれから時間が進むとだんだん暗くなってくるだろうし、それに目下の最重要事項の食料の問題もある。
背に腹は代えられない!
先に進むしかないのである。
こうして森に足を一歩踏み入れた、その時。
パリーン!
とガラスが割れたような音がした。
ん?何か踏んだ?足元を見てもガラスなんてない…
なんだったんだ?今の…
すると『ゴシュジン、ケッカイヤブッタ…』
と、肩に止まっているライムからの念話。
「え?今の結界が破れた音なのか?」
『ウン、ウスイマリョクのマクデツクラレタケッカイダッタ』
スゴいな、ライム…そんな事が分かるのか。
警戒した方が良いだろうな。
そう感じた俺は腰からショートソードを抜き右手で持ちながら(自分なりに)警戒して先に進む。
5分ほど進むと少し霧が出てきたみたいで先が見辛くなってきた。
更に用心しながら進む俺と(俺の肩に止まっている)ライム。
そして更に10分くらい進んだだろうか…気がつけば周りは完全に霧に包まれていた。
マズいな…これじゃ戻ろうにももうどっちから来たのかすら分からないぞ…そう思っていると霧の向こうから何か光る物体が見えてきた。
立ち止まり警戒する俺。光る物体も俺の2mくらい手前で止まる。
光る物体はふよふよと浮いている。その光る物体を凝視する俺。
気がつけば辺りは完全に日が落ちてほぼほぼ真っ暗になっており、光る物体が俺の周囲を照らす唯一のモノになっていた。
そしてそれは突然起こった。
俺の目の前に止まっていた光る物体が急に弾け飛んだのだ。
光源がなくなり、辺りは一気に暗くなる。
そして俺は急に眠くなり意識を手放す。
頭の中では多分ライムの声だろう
『ゴシュジン…ゴシュジン…ゴシュジン…』
と聞こえているが徐々に声は小さくなっていく。
???side
「なんなのかしら、この子…このあたしの結界をいとも簡単に壊して…それにこの鳥みたいなのって…多分…スライム…よね?スライムってこんな形だったかしら?もしかして新種かしら?あと色も通常のスライムとは異なるみたいだし…う~ん、分からない事だらけだわ…調べてみたいけどアジトまで運んだ方が良いかしら?でも何者か分からない人の子をアジトに入れるのも嫌だし…どうしようかしら…そういえばこの辺りには確か…あ、あの洞穴が使えるわね。ねぇ、オリヴィエ?この子とスライムを鉄鉱石のぼた山の洞穴まで運んでくれる?」
私はオリヴィエと一緒に鉄鉱石のぼた山の洞穴まで移動していった。
陸side
『オキテ?ゴシュジン…オキテ?』
ライムの声が聞こえる…
『ゴシュジン…オキテ?…ゴシュジン』
ライムが俺を呼んでいるみたいだ…
俺は目を開ける…どうやら俺は気を失っていたようだ。
「ここはどこだ…」
『ゴシュジン、オキタ!』
俺の目に鳥形態のライムが飛びこんで来た。
「う~ん…知らない天井だ…」
どこだ、ここ…
俺は起きあがって周りを見渡す…
俺の胸の上にいたライムは俺が起きあがった拍子に転がって床に落ちる。
『ゴシュジン、ヒドイ…ライムイタイ…』
「ああ、ゴメンゴメン。ライム…ってライム痛いの分かるのか!?」
スライムに痛覚あるんだ…どこに神経通ってんだろ…
そんな事を思いつつ俺は部屋の中の物色を始める。
どうやらここは洞窟とかかどこかっぽいな~
壁が岩肌みたいな感覚だしな…
それにしても…なんか明るいのは天井に生えてるコケっぽいのから光が出てるっぽいな~
俺のいた世界にはこういう光るコケみたいのはなかった(少なくともから俺は知らない)、
こういうところで改めてここが異世界だって思うんだよな~
それにしても、どこなんだろ、ここ…
覚えているのは、森に入って霧に包まれて、光る物体を見つけてそれが弾けて…それからの記憶がなくて今に至ってる。
と言う事はあの光る物体が弾けたのは何かの攻撃だったのか?
それにしては俺に怪我とかもないし…もしかして精神攻撃かなにかされたか?
今のところ俺には何の影響もない…と思う…
するとライムから
『ゴシュジン、ケンコウ、ナニモサレテイナイヨ?』
と言う事が聞こえてきた。魔力で繋がってるライムが俺に何の被害もない事を教えてくれる。
「ありがとね、ライム…」
そう言いながら肩に乗ってるライム(鳥形態)の喉をさすってあげる。
今にもゴロゴロ良い出しそうにスリスリしてくる…本当にコイツ可愛いな…
「おや、目が覚めたんだね」
綺麗な声がしたので振り向くと、そこには目の覚めるような銀髪のスタイルの良いお姉さんが立っていた。
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