頑張りなさい
そうして俺たちは夕食を取った。
メニューは鰻の混ぜご飯からすりおろしたとろろ芋、ニラとニンニクをきかせた肉汁たっぷりの餃子。
メンチカツにつけあわせはレタスと胡瓜トマトのサラダ。
汁物は油揚げと豆腐の味噌汁。
鰻ととろろ芋ニンニクニラだけではなく豚肉、精液の数を増やす作用があるというアルギニンが含まれる油揚げ。
サラダ以外全部勢力がつくものが使ってある。
少し迷ったが鼻孔をくすぐるよう香りに負けて料理をパクリ当然旨い。
その日の夕食は最高に旨かった。
それから海さんと陸さんの勧めで今晩は豊穣の家に泊まる事になり、風呂を勧められ先ほどでて今は脱衣場だ。
湯船に浸かっていた時のなんとも言えない安心感、まるで自宅のようにくつろげるのだから不思議だ。
なぜかいつも豊穣の家に行くとこれだ。
豊穣に言おうものなら私の家に住めばいい的な事を言い出されそうなので言えないがな。
そんなことを思いつつ頭をタオルで拭いて脱衣所を出た。
「でたぞ、豊穣あれっ二人は?」
「ゲロ! この通りよ」
辺りを見回し二人の姿がないので豊穣に一枚の紙を差し出された。
何か書いてある書置きだよな。
それに目を通すと。
『ムラムラしてきたので二人で子孫繁栄してきます。灯弟か妹期待してね! お布団は引いておきました貴方も子孫繁栄に励みなさい! ps初孫は女の子希望です』
「ゲロ来て……」
豊穣が頬を染め俺を引いていく。
「どうしたんだ。豊穣なんか変だぞ」
豊穣の纏空気はいつもと違うなんか熱っぽい感じだ。
「これ先に寝てて」
豊穣が指さした先には一つの布団枕が二つ。
「ちょ……豊穣これは流石に……」
「ゲロ……浅井君私の事嫌い?」
豊穣は恥かしがりながらそう聞く。
いつもの無表情ではなく顔に気持ちが表れていた。
卑怯だぞ豊穣そんな顔でいわえれたら……
「分かったよ! 寝ればいんだろ! お前のことが嫌いならキスなんてしないし!」
その言葉に豊穣は顔をほころばせる。
『ありがと浅井君。私は浅井君だったらいつだって貴方の子供を産んでもいいよ』
「でもそういうのは約束通り一番を決めるまではお預けだぞ!」
「でも、浅井君から手を出だすのはいいんだよ? そういう協定だからね」
『私的には襲ってきてくればいいけど。私からじゃ恥ずかしくて精一杯素直に慣れてるのに私のバカバカ。ただ好きな人に大好きっていうだけなのになんでこんなに難しんだろ……』
豊穣ってこんなに可愛かったけ?
思わぬ幼なじみの可愛さに心臓の鼓動が高鳴る。
どうしてただ素直の好意を向けてくれる女性って愛おしくて可愛いのだろうか。
豊穣の普段の姿を知っているせいか急に素直になると凄く可愛い。
これから俺は豊穣と一つの布団で。
次もデレます。
それが終わっもうちょっと毒を大目にしときます。




