魔法雑談⑧ 火の魔法①
今回は火の魔法についてです。
まずは、≪火の矢≫について。
名前については何でもいいのですけど、火でできた矢を飛ばしてダメージを与える、初歩の攻撃魔法と思ってください。
まず、物理法則に反しているなかで一番突っ込みやすい部分から。
「火でできた矢」と言いましたが、そもそも「火」とは「可燃物が高温になることで酸素と結合し、可視化した状態」と言い換えることができます。そうなると火でできた矢というのは可燃物も無く存在しているため、物理法則に反していると言えるでしょう。
「魔法なのだから」と言われればそれまでなのですが、これは「魔法によって物理法則を書き換えている」とも言えます。つまり、魔法によって可燃物が無い状態でも火が存在するようにしているわけですね。
別の見方をすると、魔法を使う事で消費されるMPは可燃物として機能するという言い方もできます。とっても効率は悪そうですが、魔力を注ぎ続ける限り火を維持することもできるのです。某漫画の状態維持が出来るのであれば意識の集中のみがコストとなり、MP消費無しで維持できる場合もあります。
何が言いたいのかというと、火の魔法は「魔力を可燃物として」「高温を生み出す」という事です。
ちなみに「魔力を可燃物として」を抜いた場合、火は存在せず熱量のみがあったとしたら、おそらく不可視であろうと推測されます。まあ、当たれば相手を燃やすことは出来るでしょうが。
火の魔法というのは攻撃的であり、他の属性に比べてダメージが大きいといった側面があります。
ここで言う他の属性とは、四大属性に準えて「風」「水」「土」とします。
では、属性別ダメージに対する私のイメージを提示します。
風<水≦土<火
風が弱く、火が強い。大きく間違った認識ではないと思います。
風を圧縮してぶつけたとしても威力が大きいとは思えず、一番弱くしました。水の塊をぶつけるより土の塊(というより石や岩)をぶつけた方が、液体と固体の特性の差を考えれば衝撃が強いのは土の方であると考えられ、土属性のダメージの方が大きいと考えました。
ですが土属性は防御的なイメージを伴い、火属性こそ攻撃魔法では一番ダメージが大きいという評価を私はしています。もちろん同じランクの魔法であればという注釈は付きますが。
では、なぜ火属性の魔法はダメージが大きいのかを考えてみます。
これは火に対するイメージで、「対象を燃やす」という付加効果によるものと考えられます。
火の塊、例えば燃える布をぶつけられたと仮定しますが、それが一瞬であれば大した影響はありません。火が燃え広がるのは熱伝導であり、時間を要します。
であれば先述したとおり魔法によって火が作られた矢をぶつけられたところで、大してダメージがあるとは思えません。多少熱いとは思うでしょうが、長時間――いえ、数秒炙られるとかでもなければ火傷も負わないでしょう。
でも、実際にはダメージが大きい。
であれば、火の矢を構成する「高温を生み出す」効果が相手に浸透したと考えるのが妥当ではないでしょうか。魔法防御力でダメージダウンというゲーム的な考えもそれを証明するものと、私は考えます。物理法則による熱伝導ではなく、魔法的な高温状態の遷移こそが大ダメージの理由と考えられます。魔法に対する抵抗力さえ高ければ一瞬炙られるだけで済み、低ければ当たった場所が高温になり火傷などのダメージにつながるのです。
私なりの結論として≪火の矢≫は「対象を燃やす」魔法であるとします。
たまにノックバックなどが起こっていますが、魔法の魔力と対象の魔力が干渉することで衝撃でも発生するのではないかと言い訳しておきます。
とりあえず、続きます。




