シナリオ考察③ ゲームシナリオのテンプレート
テンプレ擁護論とどちらにするか迷いましたが、こちらにて。
今回は小説、それもバトルものを書くときの参考になりそうなお話という事で、ゲームシナリオの作成用テンプレートを紹介したいと思います。これは一人称多人数視点の小説を書くときの参考になるかもしれません。
ちなみに、ゲームとはTRPGのことですが。
まず、大ざっぱな流れがあります。
① 主人公たちの登場シーン
② 事件発生、主人公たちが巻き込まれる
③ 情報収集1
④ 雑魚戦
⑤ 情報収集2
⑥ トリガーイベント
⑦ ボス戦
⑧ エピローグ
こんな流れで話を進めます。
① 主人公たちの登場シーン
まず、プレイヤー、小説で言うところの主人公とその仲間を登場させます。
個別に扱う場合とまとめて扱う場合とありますが、そこは横に置くとしましょう。
登場人物がどんな立場で、どんな役割を持っているかの説明です。
② 事件発生、主人公たちが巻き込まれる
次に、事件を起こします。主人公を巻き込み、関わらせることになります。
できるだけ主人公が事件に関わらねばならない理由を与えましょう。行動の動機を明確にすること。それが一番大事です。
③ 情報収集1
事件になった主人公が、事件を追って行動するシーンになります。また、この段階で各キャラクターが合流し、情報を交換し合う事になります。
全体の状況確認と、キャラごとの交流がメインになります。
④ 雑魚戦
バトルものですので、戦闘シーンは2回以上欲しいところですね。
主人公たちの戦闘スタイルを見せるシーンとなります。
「主人公最強」「俺TUEEE」に限らず、雑魚戦ですので爽快感を与えるようにしましょう。
⑤ 情報収集2
事件の真相に迫るシーンです。
TRPGでは仲間の中には情報通のキャラが一人ぐらいいるものです。コネを使うなどして情報を集め、事件の真相、ラスボスの正体などを知るイベントが発生します。
⑥ トリガーイベント
事件の真相を知った主人公たち。そのままボス戦では盛り上がりに欠けますので、このシーンでラスボスを登場させ、主人公らを圧倒するのも手段でしょう。
他にもいろいろありますが、とりあえずは「一回負けるシーン」程度に考えておけば大丈夫です。
もちろん、次のシーンで巻き返すのですが。
⑦ ボス戦
まあ、そのまんまですね。
ここが一番盛り上がるシーンですので、主人公たちとボスの戦闘能力は拮抗するようにしましょう。
もしくはボス側を有利にして、何らかのイベントを戦闘中に発生させることで弱体化させ討伐するとか、何らかのギミックを解き明かさないとボスが倒されても復活するなどの工夫でもいいです。素直に力押しで倒せないように考えます。
時間制限や行動制限、守る相手や物を用意して手札を有効活用させない。この辺りはまた、次の機会に。
⑧ エピローグ
各キャラごとのエンディングですね。あとは事件の結果、何が起こったのか。
小説ではあまりありませんが、主人公たちが別れたりもしますね。いい意味で。それぞれの立場、それぞれの生活。「日常への帰還」的なものですから。
大ざっぱに書きましたが、「バトルもののテンプレートその一」程度には使えると思います。
他にもダンジョンアタック用、シティアドベンチャー用など、様々なテンプレートがあります。気になった方は、TRPGのルールブックやシナリオ集でも一読していただければと思います。リクエストがあれば、私がこの場にて書きますが。
では、本日はここまでです。




