シナリオ考察④ ボス戦=ピンチ
お話の「盛り上がるシーン」とはどんなシーンを指すでしょうか。
恋愛物でしたら、告白シーンなどがそうでしょうね。
推理物なら、探偵役が推理を披露するとき。
でしたら、戦闘系ファンタジー小説の盛り上がるシーンとは、「ボス戦」をおいて他にないでしょう。
では、先ずボスの定義を考えましょう。
私にとって、ボスとは
・ 主人公よりも強い存在
・ 話の鍵を握る存在
の両方を満たす存在と定義しています。
なぜこのような定義をしているかというと、話を盛り上げるためです。
主人公がピンチになり、それを覆すのが「お話」を盛り上げると、私は考えます。
ですから、主人公よりも強い存在をボスと定義します。
もう一つの「話の鍵を握る存在」というのは、主人公の動機の部分ですね。いくら主人公より強くてもただ強いからといってむやみやたらに喧嘩を売るのは美しくありません。それが許されるのは最強を目指す漢ぐらいでしょう。
では、「主人公より強い」というのはどの様に表現するのか。
主人公を、窮地に陥れればいいのです。
「主人公よりも強い存在」というのは、よくある「主人公最強」タグを付けている話には使えないように見えます。しかし、やり方次第では簡単にピンチを演出できます。
例えばです。主人公は戦えば最強です。武器を使わせても魔法を使わせても、向かうところ敵無しとします。ですが、政治的な駆け引きなどの頭脳戦を仕掛けてみたら勝てますか? 絶対に勝てるとは言えませんよね。他にも「好きな人を振り向かせる」とか、戦闘能力の関係しない戦いを強いればピンチに陥るのです。
多少屁理屈臭いですが、主人公よりも少し弱い敵を「複数」出すという手もあります。主人公は最強ですよ? ですが、主人公に劣るといってもそれなりの強敵を複数だし、同時にぶつけたらどうでしょう。主人公の方が、戦力的にピンチになります。
他にも「主人公よりも弱いが、特定条件を満たさないと殺せない」とか。主人公の攻撃を無効化するバリアで守られていて、一方的に攻撃されるなどのシチュエーションが考えられますね。
さらには古典的ですが「人質作戦」「殺さねばならないのが主人公(もしくはその友人)の恋人」「怪我などで全力を出せない」「戦闘時間の制限」「複数個所で同時戦闘」「誰かをかばいながら」「立場的な強さで負ける」など、主人公を追い込む要素はたくさんあります。
「強い」とは単純なものではありません。
ステータス的な物でも、何か一点特化で超えてくるものも脅威です。戦術、戦略、勝利条件……なにか1要素でも主人公に勝っていれば、そこから追い込めます。
これらを駆使して、主人公を追い込みましょう。
追い込まれた後の逆転劇は……うん。状況にもよるので、一概には言えませんが、その「主人公が負けてしまう要素」をいかに取り除くか考えるだけですね。そこは各自の工夫にお任せします。




