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猫の雑記帳  作者: 猫の人
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魔法雑談③ 魔力の話

 今回は魔力について。


 魔法を使うときにMP、マジックポンと、メンタルポイントかマナポイント?

 とにかく、呪文を唱え、そういった物を消費して魔法を使うスタイルは、近年のゲーム(主にドラクエ)から発生した考えです。

 それまでは魔法ごとに使用回数が決まっているスタイルが多かったですね。対抗馬(FF)もⅢまではそうだったでしょう? 他には漫画「バスタード」も最初の方はそうだったのを覚えている人はどれだけいますかねー? 現役のプレイヤーがいるか分かりませんけど、(テーブルトーク)・RPGの(ダンジョン)(ドラゴンズ)から始まる由緒正しいスタイルは、「分かりやすさ」の面においてMPに負け、廃れていくことになります。


 余談ではありますが、これら「魔法ごとに使用回数が決まっている」「MPなどに頼らないシステム」は背景として魔法が儀式だったころの延長線上にあるからです。戦闘前にちょっとした儀式を行い、触媒などを用いて魔法を準備しておくんです。で、戦闘になったら「事前に準備した魔法」を使うわけですね。魔法は使い捨ての消耗品。魔法使いとはとてもお金のかかる職業でした。

 このあたりはD&Dの対抗馬(?)、(トンネル)(トロールズ)にも若干影響を与えています。あっちは「魔法を覚えるのにお金がかかる」という形でしたが。

 昨今の魔法使いはレベルが上がれば自動的に魔法を覚えるなどお金のかからないスタイルですので、古い魔法使いたちにはうらやましい限りでしょうね。



 余談の方が長くなりましたので、一旦話を戻します。


 一般的になった「MPを消費する」スタイルでも、個々の作品によって扱いが違います。

 というより、魔力とMPの定義ですか。かなり個性が出ています。魔法の定義の差に移るまでもなく、差があるのですよ。

 まあ、魔法と魔力をシナリオの中核にした作品ぐらいしか練りこむ意味が無い設定であるとも言いますが。



 ここから先、いくつか例えを出しますが、作品の名前は出しません。伏せさせていただきます。


 ある漫画作品において、魔力というのは大気中に漂うエネルギーとなっています。

 また、似たようなエネルギーとして生物には「気」が存在し、これらは同時に扱うのが難しいものになっていました。

 「魔力」と「気」に明確な差分はなく、できることはそう違わない印象でした。ですが、双方を相反させることで「戦士」「魔法使い」に差を設け、役割分担を行わせていました。

 個人的感想を言うなら、魔力の方がより大きいことをできるといった感じなのですが……個人の内側にも魔力が存在し、魔力容量なるものが設定されていたことまで考えると、「最初の前提はどうなった?」という思いがぬぐえません。

 単位時間あたりに使用できる魔力という意味なのか(その場合個人の持つ魔力というのは単位時間中に大気中から吸収できる魔力量と魔法を使う回路的なものの耐久度が関係する)、大気中の魔力をいったん体に吸収し、自分が使用できるように加工・保存できる量なのか。はたまた他に解釈があるのか。興味深い話です。


 ゲームにおける魔力、MPとは「魔法を使うためのもの」程度です。ほとんどの場合、特に製作者側は何も考えていないでしょう。「MPとはそういうもの」ですからね。

 が、いくつか魔力に焦点を当てた作品もあるので、そこから一つ。

 魔力というモノがなんなのか。それが「他の世界のエネルギー」であり、魔法を「魔力のある世界の技術」としたうえで、敵の目的を「魔法技術を広め、召喚魔法を使わせる(世界間の壁を取り除く)こと」というシナリオ展開でした。

 シナリオは「魔法という新しい技術」を発端とする戦乱を描く物でしたが、魔法・魔力の扱いが重要な分、設定はそれなりに多かったですね。世界間の壁を崩しかねないエネルギーであり、媒介を用いて物質化・生命(使い魔)創造が可能。個体ごとに波長をもち、共鳴・共振を可能とする。なかなか用途も豊富です。

 ポイントは「魔法でできる事」ではなく、「魔力の性質としてできる事」です。この二つは違いますからね? 魔法でできると考えるのではなく、魔力が「そうしてしまう」わけですから。魔力の扱いを難しくする一因なのですよ。


 他。

 ざっくりまとめ、多くある設定をいくつか。

 「魔力を使い果たすと死んでしまう」

 魔力を魔法回数とする某ラブコメや、死に戻りのある某ダンジョン小説、魔力と生命力が同義であるアニメなど、多く見かける話ですね。


 「魔力を口移しを含む、肉体接触で譲渡できる」

 某ロボットゲームでプラーナの設定というより、房中術を含む古くからの考えですね。性交をベースにした儀式的な面は、魔法の基礎になっているので不思議な話ではありません。


 「魔力は万物を構成する元素である」

 魔法で火が付くのって、不思議じゃありませんか? 何が燃えているの?っていう話です。ですが、魔力がそのような者であれば、「魔力が燃えている」で済みますよね。


 「魔力をたくさん持つ生き物は、魔物になる」

 「魔力に汚染された生き物」を略して魔物というパターンですね。倒すと魔石(魔力の結晶体?)が手に入るところまでがお約束です。このような設定の場合、魔力チートの主人公が魔物扱いされることもあります。


 「魔力を使うと、魔力量が増える」

 異世界転生・魔力チートとワンセットと言われる設定ですね。もう新規の方はやらない方がいいと思います。パクリ扱いされるし。



 今日は、ここまで。

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