3.いざとなったら、肉盾に...(思ってないよ?ホントだよ?)
「え、ウルテン着いてきてくんないの?嘘でしょ?」
「うむ。我はこの地を守る神みたいな存在だからな!!基本は、村を見守っているのだ。」
「そう言って、本当はきたくないってだけじゃないの〜?」
「そうだそうだ!!」
2人から、疑惑の眼差しを向けられる。
「うるさいやつらだなぁ...我を信用しないなど、万死に値するぞ?」
「でた...万死に値する。一度は、言ってみたいセリフ...」
「語呂で選んだんじゃないわっ!!」
「あー、はいはい。そうですね〜。ウルテンさんすごーい」
「ひとひねりに潰してやろうか」
「あー、待って待って、確か、ウルテンは今毛替わり期だったよね?春くらいになると、毛が生え変わるやつ。」
「ギクッ」
「行きたくないとか、いう気持ちの方が強いんじゃねぇの?」
えぇ、毛替わりするんだ。ウルテン...
あぁ...そうだ。ウルテン、始めてザワった時尖ってる?ような毛が沢山あって、痛かったんだ。毛替わりしないと、あのゴワゴワしたのが取れないのかぁ
なるほど!!つまり、帰ってきた時はこいつの毛は、モッフモフだね!!
ん?てか、それと、なにが関係あるんだ?
「お前、毛替わりで動くと、一々体かゆくなるから、行きたくなーい!!って言いたいんだろ?」
「わ、我がそんな軟弱なこと言うわけがっ!!言うわけがっ!!」
「えぇ?ウルテンさん?マジっすかwもしかして、かゆみで動けないっすかw」
「ぐ、ぐぬぬぬ」
フハッハッハッハッ、あの爆発しそうな圧を発していたやつが、萎縮してやがるぜぇ....だっさぁあw
「くそが....抜かせ!!我は、行けるぞ!!」
「おいおい...そんなこと言っちゃって大丈夫かよ」
「んー、ウルテンさんの体ちょっと、触ってみてもいいっすか?」
「かゆみで、動けなくなってるっぽいわけだし、僕たちが毛をワッサワッにしたら...ダメだよっ!!そんなこと、酷いことなんて、しない方がいいよ。」
とか、いいながら手をワキワキさせているブルー...
ふふ、ノリが分かってるじゃないの...やるわねっ!!
「おい...ホントに無理だからな?ホントに、その手のワキワキはなんだっ!!」
『安心してすぐに楽になるよ(からね)』
アーーーーッ
「報告が、あります!!ブルー大佐っ!!」
「うむ、良かろうっ、発言を許す!!」
「さっき、ウルテン少佐が、お亡くなりになりました...」
「うううっ、あいつは、いいやつだったよ...」
ちっちゃいもの同盟が、ここに誕生した。
「あー...ホントに、なんてことをしてくれるんだ...お主ら。そもそも、死んどらんわっ!!しんどかったけどもな!!ふはははは」
「頭おかしくなったのかな...この子」
「触らないで、おいてあげようよ。コイツも、それなりに頑張って生きてるんだ。」
「う、うん...そうだね。」
ウルテン死亡...
「でさぁ、結局どうするのさ、私的には悪を成敗できるような感じがいいなぁ...なんて思ってるんだけど」
「悪を、成敗ぃ?」
「そうそう。あー、ブルーは着いてくるよね?!?!」
「えぇ....だるっ(((着いてくるよねっ!!」
「はい...」
ブルーって以外とチョロいのかな。魔法とか使うわりに、押しに弱いところあるよね。
ブルーが前に使ってた魔法...回復の魔法だったけど。他に使える魔法ってあるのかな。
「ブルーってさ、回復してくれたじゃん?この前」
「ん?うん、それがどうかしたのか?」
「いや、さぁ、他にも魔法が使えるのかなぁ...って」
「そうだなぁ....この世界の神様と繋がる力っていったら、わかるかな。一日に一回繋がることができるんだ。あとは、僕は運がいい!!w」
「いや、運がいいって...それ魔法じゃないでしょ」
「んー、僕にもわからないんだよね。これは、僕の意思によるものじゃないから、僕は青の精霊なんだけど、その精霊は無数に存在している。」
「うん。精霊さんだもんね。」
「そう。僕達は、この世界にいいことも悪いことも起こす。そのために生きていると言っても過言じゃないんだ。だから、特に力とかそういうのは...」
「あーーー、分かった。つまり役立たずってことだねっ!!」
「うんそう!!って違わいっ!!僕は、すごい精霊だからなっ!!」
「はいはい。すごいね。精霊さん(棒)」
「ひ、人をコケにしやがって...」
ブルーが、役立たずだってことが判明した...まぁ、神様と繋がれるって時点で凄いんだけどね。
歯の痛み治っちゃったし
そう考えると、私に使った魔法って...魔法のむだっ
.......
変なこと考えるのは、やめようっ!!
ブルーは、人手はあるほうがいいよねっ!!うんそうだっ、いざとなったら肉壁でも、身売りでもしてもらえば....
肉壁って、小さいし...ほぼ耐久力0じゃん。
身売りって、すぐどっか消えるから、逃走し放題じゃん.
はぁ、ろくでもないこと考えるのやめよ。一瞬でもブルーを使えおうとしたことが間違いだったんだ。
「ん?なにかな。なんなか言いたいことでもあるのかな?」
なんでもないです。はい。
ひとまず、ウルテンがダメで、スカイもダメってなったら、もう...あのドワーフ二人組しかいないじゃん
てか、まだ寝てるし...そうだよね。朝になってないんだもんね。
(助けてぇ!!助けてぇ!!たすけっ)
私の耳にはまだ声が聞こえてる。
どうするかなぁ...どうやって助けるかなぁ
とりあえず、朝になったら、ノリーとグーシャに声をかけてみるとするかぁ
「途中から、我、無視された...」




