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49.錬金術士陰陽師に憧れる


翌日

王命により城内すべての家臣が集められた。

試験方法はこうだ。

まず弱エーテルを飲む。

次に手のひらに意識を集中し、何かが起これば合格。

晴れて王様と一緒に魔法のお勉強ができる。


弱エーテルの作成は一気に作ってしまったのでたいした手間ではなかったが、それを300杯に分けるのが一苦労だった。

やったのはお城の給仕たちだが。

城内の家臣は王様が元気になったことは皆喜んでいたが魔法にハマってしまったことには戸惑っている。

中には元気になったが、頭は治っていないのではないかと陰でいうものまでいるほどだ。

それほどまだ魔法に対しては悪い印象がある。



試験会場は当然牢獄だ。

家臣が止めるのも聞かず、王様は牢獄の最奥、青い炎が揺らめく元魔溜まりの前に椅子を用意させ、その隣にリストをもった大臣が控えている。

家臣が牢獄に入るために列を作っている。

他国が見たらどう思うだろう。

だが王様は大真面目だ。


結果的には合格したのは4人だけだった。

まず料理人のラースさん、30代男性。火が出た。

次に給仕のメリーさん、20代女性。木の芽のようなものが出た。

牢番のグランさん、40代男性。黒い煙がでた。これは闇属性らしい。

最後になんと親衛隊隊長のシダーさん、30代男性。手のひらの上がキラキラと光った。光属性だ。

シダーさんの光属性は魔素ではなく聖素を還元する魔法だそうだ。

なのでどちらかというと回復系の魔法になる。



属性はザクロの知る限り、木火土金水光闇の7つだそうだ。

得意属性はほとんどが1つ。せいぜい2つ。魔族の中には複数持つ者もいるそうだが、基本的に相反するものは持てないらしい。

火と水2つは持てないし、光と闇も持てない。

一時期安倍晴明にハマっていた俺には余裕だが、普通の人にはなかなか難しいだろう。



陰陽師といえば俺も式神が欲しいな。

式神は無理でも錬金術師としてホムンクルスならいつか作れるのではないだろうか。

その前に管狐くらいはなんとかならないか。

王様の同級生(?)が決まったところで俺たちはダークエルフ捜索大作戦に移行することにした。

ついでに新しい魔法生物(いれば管狐)を探そう。


騒動が終わって城内で2日間過ごしたがやっと街に戻れる。

上げ膳据え膳の生活は悪くはないが、王様と一緒だとどうしても堅苦しくなる。

兄貴、兄貴といわれても調子にのると後でひどい目に合いそうだ。

家臣の人たちも苦笑いだったしな。


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