忍び寄る影
ゆづり達が食堂でテンションが上がってる頃、校長室では...
「奴をどうにかしなければならない‼︎」
声を荒げながら校長はそう叫んだ。
私の存在バレてないかな..強烈な存在を消す魔法使ってるけど..ちょっと心配。
「校長、落ち着いて下さい」
校長の隣に居た副校長がそういいながら宥める。
「ご安心を、我々、影部隊が奴を、夢咲ゆづりを消して見せます」
杖を取り出し、ペロッと舐める仮面をつけた女性。
その両脇にも仮面をつけた男とも女とも言えない人がたっている。
「しくじりは許されんぞ」
校長はそう言うと、ギロっと仮面をつけた女性を睨む
「勿論、しくじりなどした事はございません」
「必ずや、影部隊の名にかけて、仕留めて見せます。では。」
仮面をつけた女性はそう言うと、校長室を後にした。
「ふぅ...」
影部隊の姿が見えなくなるのを確認した後、校長は疲れ切った様子で椅子に腰掛けた。
「もう奴らに頼むしかあるまい、副校長、この事はくれぐれも」
「我々だけの最高機密情報という事ですね」
「そういう事だ、漏れたりしたら他の生徒に危険が及ぶからな」
学校で教えてくれない強烈な黒魔法で気づかれてないけど、これはとんでもないスクープだなと、私は確信して、転送魔法で自分の家へと向かった。