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平凡なメイドの私が王子様に求婚されました  作者: つきはな ゆめ
本編
14/23

14話 二人の結婚式

私は訳があり、ドレッサーの前でドレスの着付けをしています。


「マリー。綺麗に試着をしてあげたよ!」

「ありがとう、リズ」


リズに真っ白なウェディングドレスを着付けして貰い、

鏡で自分の姿を見てみると、フリルいっぱいの豪華なドレスを見て驚きました。


「綺麗・・・」


スカートは床につきそうな程長くてふわりとしていて、

全体に程よい薔薇の花に見立て飾り付けもあって、

本当にお姫様になった気分です。


「可愛いよ! マリー!」

「リズが着付けをしてくれたからだよ。ふふっ、本当にありがとうね」


リズに感謝をしているとドアが開かれる音がしたので振り向くと、

高価な白のタキシード姿をしているロアンと対面しました。


「どうかな? 似合うかしら」

「ああ、とても綺麗だ・・・マリー。似合っているぞ」

「ありがとう。ロアン」


そう、思いもしなかった出来事・・・それはロアンが国の王子として再び戻ることができ、

私は王子の妻として認められて、お城で結婚式を開く事になりました。


何でこうなったのかを話すと長くなりますが、

ロアン王子が辞めた事を切っ掛けに、

街に住んでいる大勢の方がお城の前にきて抗議をしていたみたいなんです。


『ロアン様に王子を辞めさせただと!? ふざけやがってくそじじぃが!!』

『私達のロアン様はどこにいるのよ! 返しなさいよ!』

『ロアン様が心から愛した女性なら、

メイドだろうが何だろうが良いだろうが! 結婚させてやれよこの野郎ー!!』

『ふざけんじゃねーぞ! コンチクショー!』


と、凄い抗議があったみたいです。


それだけこの国の王子は住人に慕われていたみたいです。


何でこんなに人気があるのかな?

と思っていましたがロアンは孤児院に勝手に金貨を送ったり、

一人一人の住人に気を掛けて悩みがあれば相談に乗り、

不満があればちゃんと良い街を作る為に全力を尽くしていたみたいです。


こうして皆さんが苦情をしてくれたおかげで、

ロアンに王子に戻って来いという父上の宛名の手紙が送られたり、

弟さんからも手紙が送られたりしました。


【兄よ、王子がこんなに忙しいなんて聞いてねーぞこのやろー。早く帰って来いや】

と手紙が送られて来た時はつい笑ってしまいました。


そう、このような出来事があったのでお城に戻れたんです。


そんな事をふと考えていると、ロアンに「ぼーとしていたら置いて行くぞ」

と言われたので手を繋ぎながら部屋を後にし、敷地に出ました。


式場は大きな敷地を使い、沢山の料理や飾り付けを施し、とても賑やかな結婚式になりました。

王子と私の話が終わると、後は皆さんと一緒に騒いで盛り上がっています。

ママとパパもご招待されて来たので緊張しましたが、なんとか上手くいきました。


リズ達と久し振りに楽しくお話をしていると、ロアンがこちらに来ました。


「マリー、紹介するよ。 この方が隣の国の王女ミリーナ様だ」


そう言ってロアンの隣にいた女性が私の前に来ました。


「始めまして、私はスノウラ国の王女ミリーナ・シャルティアです。貴方が噂のマリーさんね」

「は、はい! 初めてミリーナ様! 私の名前はマリー・ヴァレンタインです」


その姿を見た瞬間、余りにも美しい女性なのでドキッとしてしまいました。


透き通るような青いドレスを身につけ、水色の綺麗な髪を複雑に結んでいて、

これぞ王女様!と言うほど美しい女性でした。


どうして、こんなに美人な女性の婚約を破棄したのかな?

とロアンの顔を見たら勘付かれました。


「マリー、心配するな。俺はお前の事が好きなんだから」

「え! う、うん・・・ありがと」


照れていると、ロアンの弟さんも現れました。


「人前で何をイチャついてるんだー?」


そう言いながらロアンの肩を組み、からかっていました。


「アランか! 別にイチャついてねーよ! 鬱陶しい!!」


ふふっ、仲が良い兄弟ですね。

やっぱり弟なのでロアンと顔立ちが似ています。


でも兄の方が目がキリッとしていて、

弟の方が優しそうな目をしてますかね?

兄弟の悪ふざけを見ていると、

ミリーナさんが頬を膨らませていました。


「むー・・・アラン! 私がいるのに放置をしないでよー」

「あーごめんよ、ミリーナ。 つい、テンションが上がっちゃって」


そう言って、親しそうに仲良く話していました。


あれ? フレンドリーに話しをしている?

気になったロアンはアランさんに尋ねていました。


「アラン。お前いつからミリーナ様と仲良くなったんだ?」

「え? 仲良くってか・・・」


ミリーナに確認するように顔を見てから話しました。


「俺ら、今度結婚するよ」


と、衝撃な発言をしました。


「えーーーー!?」

「はあーーー!? いつからそんな関係に!?」


どうやら、ロアンも知らなかったみたいです。

話に寄りますと、お二人は前から恋心を抱いていたみたいで、

ロアンが王子を辞めてアランが代わりに王子になった時、

ミリーナ様はこれはチャンスだと思い、結婚の申し込みをしたみたいです。


「だから私は貴方に婚約を破棄されても怒らなかったのです。

兄の方ではなく、弟の方と結婚したかったのですからね


「「なるほど・・・」」


二人で同じように頷いていると、弟さんが冷やかして来ました。


「そういうば、お二人さん。愛を確かめなくていいのかい?」

「はい?」

「えっ?」


初めは何のことか分かりませんでしたが、

ミリーナ様が微笑んでいました。


「キスよ」

「えー! 皆がいるこの場所で!?」

恥ずかしくて無理と思いましたが、ロアンが頷かれました。


「確かにそれもありだな」

「えっ? ロ、ロアン?」


ロアンに腰あたりを添えられ、

顔が近くまで寄ってきたところで止めました。


「待って、ロアン!」

「なんだい?」


恥ずかしいけど勇気を振り絞りました。


「今回は・・・私からしたい」


そう伝えてから少しだけつま先を上げ、ロアンの口に唇を触れました。

顔が真っ赤になるほど恥ずかしかったのですが、いい思い出になりそうです。


ロアンと結婚式を上げれたし、皆に祝福された事が本当に嬉しかったです。

こうして私達の結婚式に幕が閉まり、とても幸せな時間を送る事が出来ました。

平凡なメイドの私が王子様と結婚出来るなんて、あの時は思わなかったですね。


これからは王子の妻として頑張りたい思います。

こんばんわ、つきはなゆめです!

最後まで読んでくれた皆様、本当にありがとうございました!!

ブックマークを付けてくれた方もポイントをくれた方にも感謝です!

こちらの小説は完結しましたが、二つお知らせがあります。


1-コンテストに向けてもう一作品を考え中。

2-『平凡なメイドの私が王子様に求婚されました』の番外編を書きます。


いつ投稿できるかは分かりませんが、

出来次第に活動報告でお知らせします!


これからもよろしくおねがいします。

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