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 あれから一週間。わたしが驚いている間にとんとん拍子に話は進み、なんと婚約は成立してしまった。

 そして大して悩む間もなく、結婚は両家の準備期間などを考えて1年後、という具体的なことまで決まってしまった。


 は、早すぎる、、、自分のことなのに、わたしが一番ついていけていないわ、、、

 実はジェイムズって策略家なのかしら?



 だらしなくベッドにゴロンと横になりながら考える。



 そう思うのも無理はないと思うの。

 

 だって、結婚を提案されたあの日、ジェイムズはわたしと会う前にわたしの両親に結婚を申し込む許可を得ていたらしい。しかもわたしの両親はその申し込みを大歓迎したそうな。

 我が子同然であり、優秀なジェイムズ。自分たちの領地を継がせるにも申し分のない存在。

 加えてわたしが真剣に婚約者を探していないことを見抜いていたお母様は、こんな優良物件はない!と一も二もなく、大賛成。


 こんな感じで外堀がガッチリと埋められていたんだもの。

 こんな計画的な一面があるなんて知らなかったし、、、



 何よりジェイムズがわたしのことを好きなんて、知ってた?

 

 自分の中の自分に問い掛けてみる。


 

 あの日、えー!?ってびっくりして、


「いやいやいや!ジェイムズ、あなたはわたしにはもったいなさすぎるわ!!」


なんて言葉が口をついて出た。

 

 ジェイムズの家柄とルックスと性格を考えれば当然の発言だと思う。学園でも大人気のジェイムズ。よくお手紙とかお菓子を渡されている場面を目撃したし、わたしにジェイムズについて聞いてくるご令嬢も何人もいた。

 だからわたしと結婚するよりも、もっと良い方がいるはず、、、 


そんなことを思っていたら、うーんとね?とわたしの顔をジェイムズが覗き込んで来た。


「もったいないとか、そういうことじゃなくって、僕はミーシャのことがずっと好きなんだよね。だから、結婚したいんだ」



、、、、、、、、?、、、、、、!?


「え!?ジェイムズってわたしのこと好きなの!?」


「そうだよ」


はっ、驚きすぎて思ったことがそのまま口からでてしまった!!と、焦っているわたしなんて置いてきぼりで、ニコニコと頷くジェイムズ。


「し、しらなかった、、、」


「言ってなかったからね。ミーシャは王子の婚約者候補だったし」


そういえばそうだった、とちょっと納得しかけたところで、


「ま、そんなのどうにでもできたんだけど、その方が他の男からアプローチされなくてすむし、都合よかっただけなんだけどね」


と、またトンデモ発言。



 もうついていけないよう、、、



 きっとわたし、すごく情けない顔をしていたんだと思う。


「びっくりさせちゃってごめんね、ミーシャ。」


そう優しい顔で本日二度目のヨシヨシをしてくれた。そして、



「でも僕はミーシャのことが大好きなんだよ。もうずっと小さい頃から。だからごめんね、もう婚活は終わりにして、僕と結婚してください」



 頭を優しく撫でられながら、顔を覗き込まれる。

 笑っている顔は優しくて、澄んだ空色の瞳は綺麗で、わたしの一緒にいて楽しいのに落ち着く、大好きな幼なじみ。

 

 わたしのどこが好きなの、いつ好きになったの、王子様の婚約者候補の件をどうにかできるっていどういうこと、

 とか、聞きたいことは山ほどあった。


 でも大好きな幼なじみのそんな優しい顔を見ていたら、なんだか結婚することがストンって体の中に馴染んで、


首がコクンと頷いた。



「ふふ、嬉しい。」



 ジェイムズが本当に嬉しそうに笑って、わたしたちは婚約者になった





 それからはさっき言った通りにとんとん拍子に話が進んだ。



 なんだか、うまくほだされちゃった気もするけど、わたし自信ジェイムズと結婚することを楽しみにしている、、、、、気がする。


 正直まだ断言はできない。だってまだ婚約して一週間だもん。


 舞踏会で出会って一目惚れ、ガラスの靴を頼りに探し出す。なんてロマンチックなストーリーではないけれど、わたし、幸せになれる予感がするの。




 婚活はこれでおしまい!これからはわたしの知らないジェイムズの一面を探っていかなくちゃ!!

 婚活とは違ってこれはワクワクするわ。

 うふふ。

 



初めてのお話、書いていてとても楽しかったです。でもすごく難しかった、、

もっと細かいところまで深堀りしていきたいです。

読んでくださった方ありがとうございます。


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