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あーあー面倒臭いなー
王子様の婚約から2週間。わたしの婚約者探しはまだまだ続いている。
ありがたいことに家が侯嚼家でそこそこ有力なこともあってお見合いや、ちょっとしたパーティーのお誘いは結構な数いただいている。
でも結構な数をいただいた分選別作業も大変で大変で、、、お母様は張りきっているし、なんだかその温度差にも疲れてしまう。
あー結婚なんてしたくないわ~
自分の部屋の窓から外を眺めていると、コンコンと扉がノックされた。
「お嬢様、ジェイムズ様がお見えですが」
あ、そうだった!今日はジェイムズが来る日なんだった!ぼんやりしてる場合じゃなかったわ
準備してから行くと伝え、鏡の前で簡単に身嗜みをチェックしていると再度扉がノックされた。
「はいはい」
なんだか今日はせっかちねそう思ってちょっと笑いながら扉を開けると、
「お菓子を用意してくれていたから、僕が持ってきたよ」
ジェイムズがお菓子と飲み物を持て扉の前に立っていた。
「あら、ありがとう。待たせちゃってごめんなさいね」
わたしが少し驚きながら言えば、自分からやるといったから気にしないでと、笑った。
相変わらず優しい男だわ、ジェイムズ。声にださずにつぶやく。
ジェイムズは宰相の息子で、公爵家の次男。わたしは侯嚼家の長女だから、ジェイムズは平たく言えば格上の存在。だけど、ジェイムズとわたしは幼なじみで家が近くて両親が仲良くて。小さい頃は本当の兄弟のように育った。
だからジェイムズとはこんなふうに気兼ねなく家を行き来したり、会話をしたりすることができるのだ。
普段はジェイムズもわたしも同じ学園に通っているのだけれど、今は夏休み中。学園が休みの時はこうして時々お互いの家を行き来し会うことも多い。
それはもちろん両親同士が仲が良いだけじゃなく、わたしとジェイムズも気が合うからっていうのも大きい理由の一つ。
一緒にいて気を使わなくて、学校の話もなんでも楽しくて、、ほんっと、いい幼なじみを持ったわ、、、
「それよりミーシャ、婚約者探しをしているって聞いたんだけど本当なの?」
目の前の幼なじみとの関係を喜んでいると、澄んだ空色の瞳が覗き込んできた。
そう、そうなのよ~~と、大の信頼を置いている幼なじみにわたしは情けない声を出す。
「わたしは全然知らない方との婚約なんて想像もできないわ、、、こうやってジェイムズみたいに気が合ってお互いに楽しく過ごせる相手じゃないと無理よう。よく知らない相手のことを知りたいと思えるほど結婚に乗り気でもないし、、正直やる気がでなくって面倒なのよう」
延々ととまらないわたしの泣き言を「うんうん」と優しく頷き、ヨシヨシと頭を撫でてくれるジェイムズ。
さすがわたしの幼なじみ、優しいわ、、、優しさが身に染みるわ、、、
ふと学園で人気があることも思い浮かび、これはたしかに学園でも人気なのも頷ける、、、きっとジェイムズと結婚したい子は多いわね、
なんて慰められながらジェイムズの結婚が頭を過ぎったとき、
「じゃあ、僕にしておけば?ミーシャのその条件に僕ならぴったりだもんね?それに、結婚相手を探すの面倒なんでしょ?」
、、、、、、、、、、、?
「、、、、、、、、、、え、えええええええええええ!?、、、え!?」




