第12話 「応用編」
「うむ! それでは作戦会議なのじゃ!」
容姿が子供でこの喋り方では、なんだか子供が老人の役を演技してるように見えてちょっと面白い。とは言え、これでノームの全面的な協力を得られるならただ面白いってだけでは済まされない。
「え?! ちょっと……」
急に念話の指輪で話し出すエリシェとマキナさんの姿。誰と話してる……?
エリシェ
「緊急連絡です!! ギルド館が攻撃を受けているようです!!」
長老
「こっちも知らせが入ったぞい!! そっちとは似てるが別件じゃ!!」
リョウタ
「なんだ……? 急展開すぎて……」
シックザール
「何か分からんが……チャンスだろう、俺は出るぞ」
リョウタ
「そうだな……証拠が歩いてるようなもんだ……」
長老
「うむ! じゃなくて、待て!」
リョウタ
「え? どうして?!」
長老
「うむ! ノームが冒険者(悪)から逃げて来れたみたいなんじゃ!! 多分それを捜しておるのだろう」
リョウタ
「それにしたって、っておい! シックザール!!」
言ってる間に行ってしまうシックザール。
シックザール
「念話で状況を知らせろ、俺はとにかく動いてみる」
リョウタ
「……気をつけてくれよ? 嫌な予感がする」
エリシェ
「悪い予感って、どんなものですか?」
リョウタ
「以前から出没してる悪徳冒険者、それにダークサマナーが繋がってる……それが一番キツイ。だとしたらどう考えてもこのメンバーだけじゃあ相手にならない、これが最悪のパターン」
長老
「うむ! そうじゃのー! 多分仲間のノーム達を捜せなかったらそのままその冒険者で関わってる人間を狙ってくる……と、思うぞい」
リョウタ
「相手もこっちが見えない、って事だよな、今の状況は……とすると、シックザールは全くの通りすがりの冒険者としてギルドの応援に行って、こっちの素性はバラさないように」
シックザール
「はは! そんなに上手く出来るかって!」
リョウタ
「俺もそっちへ向かうけど、別行動のままで行くよ」
エリシェ
「ギルドを襲っているのはモンスターのようです!」
リョウタ
「大鷲を使うから、エリシェ、マキナさん、2人でこれに乗って」
エリシェ
「わかりました、空から降りないようにしてればいいですか?」
リョウタ
「うん、モンスターならそれでカードチェンジなしでひとりで突っ込んでも勝てると思う」
マキナ
「街中にモンスターが現れるのはこれが初だそうです!」
リョウタ
「一応、これは応戦するしかないけども、相手の得意分野で戦っても勝てない、これは昨日から続いてる一連の事件と見て間違いない」
エリシェ
「どうするんですか?」
リョウタ
「これだけ大胆に動いたんだ、絶対に足跡を残すと思うから、それに便乗して相手に王手をかける……!」
エリシェ
「なるほど……相手の仕掛けてくる事には乗らない……さっきのコロンブスの話で言うと、相手にしないようにするという事ですね」
リョウタ
「うん、真正面から受け止めるんじゃダメだ」




