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第11話 その6

 さて、夜になり一応警戒しつつ休むという体制に切り替える。充分な休息がなければ、通常の力が出せないものだ。


 それに余裕というのも必要だ。


 常に全力状態で走り続けた後に現れるモンスターと、体制を整えて回復してからのモンスターとなら、同じモンスターでも違ってくるのだ。


 実際、休めたのは大きかった。


 ……ギルドに顔を出して調査に当たっていた兵士が闇討ちに遭ったという話を聞いて、そして冒険者らしき人物目撃されている事を聞いて。


 リョウタ

「被害が大きくなってるね……」


 エリシェ

「どうなってるんでしょうか?」


 マキナ

「私達の代わりにやられちゃった……なんて事ないですよね」


 シックザール

「そりゃどうか分からんが、なんだか焦りがあるな」


 リョウタ

「うん、もし今まで潜伏出来て居たのなら……潜伏出来ない事情が出来たって事なのか?」


 ロミオ

(兄ちゃん達、いいかい?)


 エリシェ

(わ! 見つからないように隠れててくださいよ)


 ロミオ

(ノーム族の幻術が効かないんだ、なんでだろう?)


 リョウタ

(ん? どういう事?)


 ロミオ

(ノームの仲間だと思うんだけど、幻術を邪魔してるようなんだ)


 リョウタ

(……長老だっけ、渡りをつけられる? これはどういう状況なのか正確に把握したい)


 ジュリア

(私達も知りたいですし、一度街外れの廃屋へ行きましょう)


 兵士はなんの心の準備もなく、冒険者を相手にしなければなかったのだろう。それ故に、いや、そうじゃなくても冒険者達は不死の存在なんだ。この騒動に巻き込まれたようなもんだ……。


 なんだか釈然としないが、仕方ない事だ。ここは日本では無いのだし。


 廃屋に付き、ノーム族の長老に会う事は難しいのかと思いきや……あっさり目の前に現れた。


 リョウタ

「あ、どうも、リョウタです……長老って……言っても子供の姿なんですね」


 長老

「うむ! その通りじゃ!」


 エリシェ

「私達、街の様子がおかしくて、それでなんでおかしいのか知りたくて来たんです」


 マキナ

「教えてもらえますかー?」


 長老

「うむ! あれはどうも行方不明だった仲間のせいなのだろうと思うぞい」


 リョウタ

「行方不明……? ノーム族も人間に見つかっていたって事なのか?」


 長老

「うむ! 多分、悪党どもに捕まっとるんだろう」


 ロミオ

「それじゃ、今まで人間を監視してたのって……」


 長老

「うむ! ダークサマナーが悪事を働いておる、そして仲間までも捕まえているという事になるの」


 リョウタ

「それじゃ、あっちも幻影使って誤魔化してきたって事か! ってでも、じゃあなんで幻影が使えなくなってきたんだ?」


 長老

「うむ! これはわしらがそう仕組んだのじゃ!」


 リョウタ

「なるほど、これで隠れられなくなるって事か……」


 シックザール

「悪党どもの雑な不始末は、誤魔化せる予定だったって事か」


 リョウタ

「あぶり出し作戦って事か、まあ、手がかりはだいぶ残してるみたいだし、今までの様には行かないだろうね」


 シックザール

「リョウタ、お前の知恵の出番だろう?」


 リョウタ

「ん? 俺か……まあ、そうだね、期待されてるのならなんとか出来なくもないかな」


 エリシェ

「どうにか出来ちゃうんですか?!」


 リョウタ

「そうだね、俺のやってきたのって殆どは適当に罠張って相手を引っ掛ける作戦だったけど、その源になる部分、極意ってやつかな? それを教えるからみんなでこの事態を収める為の知恵を絞ったら上手く行くんじゃないかって思うんだ。だから、俺だけじゃなく、みんなも考えてね」


 シックザール

「極意ったって……そんなモノあるのか?」


 説明出来るかな……世の中の矛盾を。人の思考パターンを。




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