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第5話 その7

 まあ、こんなものは最初から眼中になかった。 


「よいせっと!」


 ガチャリ!! と、強引に力技で鍵を外す。 それと同時にキィィィィンという耳鳴りにも似た音が鳴り響く。


「ああ!! 罠が仕掛けてあったなんて!」


「いいから、さあ、早く出て!」


 バサッ! っと、冒険者とサマナー、それにマキナさんが入ってきた。 うまく隠れて冒険者をロック。


 アルティシア突撃。


 冒険者はどうなっているのか分からない、といった様子で、しかしアルティシアを難なく捕らえる。


 その隙に、俺はシルフの加護を使いジュリアを抱えてテントの端にまで逃げ切っていた。


 アルティシアは巨大な手に掴まれて大暴れしている。 


 マキナ

「……あれぇ?! 小さな……だけど見覚えがあるような……」


 冒険者

「なに?! これを見たことがあるというのか!」


 サマナー

「おい、こいつは別の小人だぞ」


 マキナ

「えっと……とりあえず、いいんじゃないですか? 代わりが見つかったんですから」


 サマナー

「いや、これはお知らせしないと!」


 冒険者

「他にも居るはずだぞ! 捜せ!」


 マキナ

「……これは……こんなカゴに閉じ込めておいたんですか!」


 サマナー

「お前には関係ないだろう」


 マキナ

「そんな、可哀想な……でも……あれ?」


 このやり取りがなされている間にエリシェの元へと無事に帰る事が出来た。 この状態で……召喚解除!!


 冒険者の手中にあったアルティシアは姿を消し、これで鍵が壊れたってくらいの痕跡しか残していない。


 リョウタ

「どうだ? うまくいったろう?」


 ロミオ

「な、なんかスゲーな! お前!」


 エリシェ

「本当に! すごいですね!!」


 ロミオ

「なんだかものすごく早かったし、ジャンプ力も俺らの何十倍もあるなんて……!!」


 リョウタ

「うん、まあ、こんなもんでしょ」


 これは子供の夢を壊しそうだけど、例えば物理的に巨大ロボットが作れないように、ただ大きくなればそのままの筋力で歩けるだとか、そういう事はないのだけども、それの逆バージョン。


 小さい世界では人間のスケールでは起こらないことが起こる。 


 というのを、まあ、知っていたんだけどね。 それに加えてシルフの加護を使えば……それはもう、人を抱えてようが関係なしだ。


 シックザールの隠密が役に立ったかは疑問だったが、保険に、隠密も付けておくかくらいのもので、見つかっても問題はないと判断していた。


 ジュリア

「ロミオ……」


 ロミオ

「ジュリア……」


 エリシェ

「良かったですねぇ!!」


 リョウタ

(とりあえず、ちょっと離れよう)


 エリシェ

(そうですね、見つからないうちに……)


 街の離れにある小屋に向けて、足早に立ち去っていく。


 多分、あの壊れたカギもいつの間にか小人が直してて、全てがなかった事になるのだろう。


 他の冒険者やサマナーも、きっと忘れてしまうのだろう。


 手がかりというものを、いつの間にか小人が知らず知らずのうちに消していく。


 エリシェ

「これで良かったんですよね」


 リョウタ

「うん、またヘマやらかさない限りは大丈夫」


 廃屋の入口付近まで来ていた。 ここまで来ればもう安心だ。



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