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第5話 その3

 子供の話を聞く事にする。 俺はエリシェにザクっと拾われて、膝の上にいる。 ……もうちょっと違った形で、こういったスキンシップが良かったのにね……。


 女の子ってどうしてこう、人形とか好きなのかなぁ? などと思いながら話を聞く方が重要だと思い直し、聞く体制を作る。


 エリシェはなんだか俺を新しい人形のように、大事に扱ってくれる。


 子供

「えっと、そのとりあえず先に謝っとくよ……小さい体にしちまって」


 リョウタ

「まったく……俺が小さくなる必要あったの?」


 エリシェ

「全然!! 大丈夫ですから!! 気にしないで続きを話してください」


 ……何故エリシェが大丈夫って言うの。


 子供

「あっと……、自己紹介がまだだったな、俺はロミオってんだ」


 リョウタ

「リョウタです」


 エリシェ

「エリシェです」


 ロミオ

「それで……どこから話せばいいもんかね……そうだね、ノーム族って知ってるかい?」


 エリシェ

「ああ、地下都市に住んでたって言われてますね」


 ロミオ

「そうなんだ、その末裔が俺達って事でね」


 エリシェ

「ええ?! もう絶滅してしまったって聞いてました……」


 ロミオ

「だけど、実際は体を小さくして、上の世界に人知れず暮らすようになっていっただけなんだ」


 リョウタ

「ふむふむ……? ちょっとは話がつながったけど……? やっぱり、俺が小さくなる必要ないんじゃ」


 エリシェ

「大丈夫ですって!! 小さいままでも!!」


 ……おいっ! 俺は大丈夫じゃない!


 ロミオ

「それでね、俺がこうして子供くらいの大きさになってられるのも、言わばリョウタって言ったか? その冒険者の身長と入れ替えただけなんだ」


 リョウタ

「なにぃ?! じゃあすぐ戻せるんだろうな?」


 エリシェ

「小人さんがいっぱい、居るんですね!」


 ロミオ

「そうだけど、それは見つかっちゃあいけないんだ」


 リョウタ

「なんで? エリシェみたいに小人に協力的な人間だって居るだろ?」


 エリシェ

「どうして私が小人が好きなんて事わかるんですか?!」


 分からない筈ないけどね!


 リョウタ

「……見つかっちゃあいけないって、それは見つかったヤツもいるの?」


 ロミオ

「それなんだ。 そこで相談したいんだよ」


 リョウタ

「助けて欲しいってんでしょ?」


 ロミオ

「え? 助けてくれるの?!」


 リョウタ

「いいけど、先に俺の姿を元に戻せよ?」


 ロミオ

「それはダメだ」


 エリシェ

「そうですよ、ダメです」


 リョウタ

「なんで?!」


 ロミオ

「まあ、言ってみりゃあ保険だな、姿を見られた上に逃げられたんじゃあ話にならねぇ」


 リョウタ

「……なるほど……?」


 エリシェ

「そうですよね」


 エリシェは先程から自分を見失ってるぞ? 全く……俺がエリシェのそばで人形みたいな感じで生活したらどんなんだよ。 


 ……ちょっと想像してみる、……あれ? 悪くないような……?


 じゃないだろう!!


 ロミオ

「そんな訳でだ、とにかく協力してもらうゼェー?」


 リョウタ

「うん、まあ分かったよ」


 ロミオ

「話を続けるけど、その、見つかっちまった仲間を助けて欲しいんだ」


 エリシェ

「協力しましょう!! リョウタさん」


 リョウタ

「それで、どこに居るかくらいは見当付いてるのか?」


 ロミオ

「ああ、商人に売られちまったってとこまでは聞いてるんだ」


 エリシェ

「……それは許せないですね」


 ロミオ

「見世物にでもしようってんだろう……くぅぅ! 早くしないともうどうしようもなくなっちまう!!」


 リョウタ

「……なるほどねぇ……もしかしたら……その商人てのは、すぐ店先に出したりしてはないの?」


 ロミオ

「ああ、もしそうなってたら取り返しがつかないよ!」


 リョウタ

「だとすると、目的は貴族、王族などへの転売が目的か……」


 ロミオ

「なんとかならないかなぁ?」


 リョウタ

「一般市民には見せないで、もっとお金持ってるような人間を相手にする方が商売としては効率がいいだろうし……まだ売られてないなら救出するしかないね」


 エリシェ

「買い戻すって事は無理ですかね?」


 リョウタ

「無理かもね……救出しかないよ」



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