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第5話 「ノーム達の物語」

 ストーリーモード3話を進めるには、地下都市の廃墟探索の攻略が必要です。 Dルートを進めてください。


 そんなメッセージを見てから、無心でスキルの習得に励むことになる。


 ある程度はやっていたけども……30ブロック全部なのか?! 俺のやってるのはせいぜい12ブロックだ。 おかげでスキルは確かに増えてはいたのだが……。


 あと18ブロック、1ステージで3ブロックの攻略になるから……6回か、まあなんとかやれるかな。


 今日もひとりゲーセンに居た。 渡部も忙しくてそんなに来れないのが残念だ。 来れたらもっと面白いのになぁ。


 そんな訳でスキル獲得に励む。


 毒攻撃、プレッシャー、チャージ、バインド、当て身、連撃。


 以上の6種類をゲットした俺は気分が良かった。 なにしろ被らなかったのだから。


 以前の結果は酷かったから……ガード、ガード、ヒーリング、魔法の鎧。 この最後の魔法の鎧が能力的にレアだけど。


 このガードとヒーリングに関してはCルート、つまり訓練場で最初から用意されていたものだったのだ。


 訓練場は、取得さえしていれば次は訓練項目に加わる。


 そんなレアリティの低いスキルをまとめてゲットしていたのだ。 さすが運の無さには自信有りの結果だった。


 さて、取ったはいいけどどれを付けるのが無難かな? 本当はシルフの加護が欲しかったんだけども……結局取れなかったし、狙ってないやつばっかり取れても、迷うばかりだ。


 ……結局は慎重にパス。


 スコアだけは稼げたのでヒーリングのレベルでも上げておくか。


 魔剣士リョウタ 剣LV5 魔法LV5 HP800 コスト274

 スキル 魔法の鎧LV2 ヒーリングLV2 ガードLV2


 防御だけは硬そうな、そんな印象になったな。 パラディン的な。


「だいぶ修行の成果が出てきたんじゃないですか?」


 エリシェは、いつでも俺のサポートをしてくれるゲーム内のパートナー。 ナビゲーターだ。 強化したらちゃんと褒めてくれるし、ログインが不安定になれば、また『待っているんですよ』という反応を見せる。


「うん、ヒーリングの効果が待機中のカードにも反映されるようになったみたいだね」


「これで、鉄壁ですね!」


「まあ、結局は腕にかかってるんだろうけどね」


「リョウタさんなら大丈夫、信じてますよ!」


 さすが脳内の俺の嫁だ。 信頼関係バッチリ。


「えっと、これでEルートに変化があるはずなんだけど……」


「ギルドに行ってみましょうか」


 この街の名は『シナノ』。 シナノの中でも北側に位置するので北シナノと呼ばれている。 街の移動は徒歩というのはもう懲りたので馬車の移動でこの街にやってきた。 1日に移動出来る範囲は限られている。 


 各街のギルドで依頼をこなして、旅費を稼ぎながら移動というスタンスに切り替えて1週間が過ぎていた。 この街のギルドにもだいたい顔は知れ渡っただろうか?


 顔を見れば、今日も仕事探しかい? と、こちらから言わなくても伝わるくらいには覚えられているので、それは間違いないだろう。


「え? 特殊な依頼が来てないかって?」


 と、少し驚いたように、しかし吸い寄せられるようにメモの張り出された掲示板から1枚を持ち出してくる。


 エリシェ

「これは……?」


 リョウタ

「なんでこんな依頼が……?」


 ……驚いたのはその内容ではなく、報酬だ。


 エリシェ

「安すぎませんか……?」


 リョウタ

「これじゃ、宿泊費くらいにしかならないんじゃ……」


 係員

「はっは! まあ、特殊って言ってたから言われたモノでピンと来たものを持ってきただけだよ」


 エリシェ

「どうして、この金額で依頼として受理されてるんでしょうね」


 リョウタ

「んー、まあ、確かに気になるところではあるなぁ」


 係員

「まあ、その、冗談で持って来たんだ。 悪かったね……他のを」


 リョウタ

「いえ! それ、詳しく見せてもらえますか?」


 エリシェ

「……気になるんですね?」


 係員

「そう? そりゃ止めないけどサ」


 係員から依頼書を受け取り、内容を確認する。 指定された場所に冒険者1人で来て欲しい。 詳細はその時に詳しくお話します。 と、書かれていた。


 リョウタ

「なんだろうね、これは……」


 エリシェ

「受けるんですか?」


 リョウタ

「うん、やってみよう! なんか冒険のニオイがする」


 エリシェ

「私にはそういうのはわかりませんけど……」


 係員

「まあ、いっといでよ」


 リョウタ

「これはキークエストかも知れないな……」


 エリシェ

「何です? キークエスト? ですか?」


 ギルドをあとにして、依頼書に書かれた地図の場所へと向かう。 地図はキレイでは無いが、分かりにくい事もなかった。


 

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