↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イケメンストーカーに目を付けられましたが全力で逃げます!でも捕まりそうです【連載編】  作者: Karamimi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/14

第7話:渚、もう逃げられないよ~隆太視点~

 日曜日の夜、探偵から電話がかかってきた。



 “片岡様のお望み通り、たっぷり凝らしめてやりましたよ。とりあえず、明日は学校に行く様に伝えてありますが、明後日からはもう来ないはずですから”




「ありがとう。助かったよ」



 これで渚に手を出す奴はいなくなったな。明日が楽しみだ。




 そして翌日


 渚とその友達を呼び出し、あの女共に謝罪させた。よほど俺が怖いのか、かなりビビっている。一体どういう方法でこいつらを懲らしめたのだろう。まあ、俺には関係ないか。



 その日を境に、俺は常に渚を見守った。朝早くに渚の家に行き、渚が家に帰るまで見届ける。男が近づこうものなら追い払い、常にずっと渚と一緒にいた。




 最初は引き気味だった渚の友達も協力的で、渚の私物や小さかった頃の写真を俺に売ってくれる。さらに、俺と付き合う様に渚にも掛け合ってくれている様だ。それでも渚は頑なに、俺と付き合う事を拒否する。



 なぜだ…



 ちなみに、俺の両親にも渚の事を話してあり

「女嫌いの隆太が女の子に夢中になるなんて!早く私達にも渚ちゃんに会わせて」

 と言っているくらい、渚に好意的だ。



 最初はドン引きしていた俺の友達達だったが、今では完全に俺の味方になっている。今も友人たちに、渚について相談しているところだ。



「なあ、どうしたら渚と付き合えるんだろう。なんだか、渚も意地になっている気がするんだよね」



 俺の言葉に考え込む3人。



「そうだな~、足立さんが断れない状況の中、告白できればいいんだけれどな」

 和也がポツリと呟く。



「おっ!それいいじゃん。なあ、隆太、この件俺に任せてくれないか?」



 そう言いだしたのは、武司だ。何かいい案が思いついたようだ。俺は武司に任せる事にした。




 数日後

「隆太、これで足立さんはお前のものだ」



「どういう事だよ、武司」



 俺はもちろん、和也と琢磨も食いついた。



「俺さ、こう見えて友達多いんだよ。先輩とかにも知り合いがいてさ。それで、明後日の放課後、体育館で公開告白を行う事にしたんだ。その事を先輩たちに話したら、出来るだけたくさんの人を集めてくれるって言ってくれてさ」



「なるほど、確かに大勢の前で告白すれば、さすがの足立さんも断れないよな」



 武司の案に、他の2人も食いついた。



「ただ、大勢の前で告らないといけないけれど、隆太は大丈夫か?」



 少し心配そうにそう言った武司。こいつ、本当にいい奴だな。



「俺は全然大丈夫だよ。俺の為に色々と手配してくれて、本当にありがとう。武司たちの期待に応えられる様、頑張るよ」


 きっと心優しい渚の事だ。大勢の前で俺を振ったりはしないだろう。そうか、明後日には渚は俺のものか!



 そうだ、渚と付き合えた暁には、以前作ったGPS機能が付いたチョーカーを付けさせよう。




 そう、俺は高校に入学してすぐ、工業大学に行っている兄さんにお願いしてGPS機能が付いたアクセサリーを作って貰ったんだ。最初はネックレスにしようと思ったのだが、それだと簡単に取り外されてしまう。



 そう考えた俺は、俺の指紋を認証して取り外しができるタイプのチョーカーを、兄さんに開発してもらった。



 実は機械マニアの兄さんは、こういうのが物凄く得意なのだ。俺の頼みを喜んで引き受けてくれた。



 あのチョーカーがやっと日の目を見るんだね。ありがとう、兄さん!



 そして待ちに待った公開告白の日。朝からウキウキが止まらない。今日やっと渚は俺のものになるんだ。



 そう思うと、胸がドキドキする。ルンルン気分でいつもの様に、渚の家の前で待ち伏せをする。



 渚を尾行しながら学校へと向かった。



「隆太、今日だぞ。心の準備はいいか?」



「もちろんだよ、今すぐでも大丈夫なくらいだ」



 心配して武司が聞いて来てくれたが、俺の様子を見て苦笑いしている。



「俺たちも援護射撃するからな」



 どうやら和也と琢磨も応援してくれる様だ。頼もしい友達を持って俺は幸せだな!




 そして放課後


 友人たちと一緒に体育館へと向かった。



 ちなみに渚は、渚の友人たちが連れて来てくれる事になっている。昨日渚の友人たちには、公開告白をすることを話しておいた。



 すると向こうから

「渚を連れて来るから任せて」

 と、申し出てくれたのだ。どうやらこの2人も、完全に俺の味方の様だ!




「おい、めちゃくちゃ沢山の人が集まっているぞ。大丈夫か?」




 壇上の裏に居る俺に、和也が声を掛ける。



「別に大丈夫だよ。人は多い方が渚も断りにくいだろう?」



 そう、人は多いに越したことはない。



「それならいいが…それじゃあ、俺たちはとりあえず野次馬たちに紛れているからな」



 そう言うと、和也たち3人は体育館の真ん中に向かって歩いて行った。



 しばらく待っていると、来た!渚だ!

 友人たちに連れられ、体育館へと入って来る。そして、さりげなく友人たちに誘導され、体育館の真ん中へとやって来た。



 よし、始めるか。



 早速壇上の中央まで行き、皆に挨拶をした。俺が出て来たのを見て、何かを察知したのか、逃げようとする渚。もちろん、逃がすつもりはない。



「1年の足立渚さん、俺は君のことを心から愛しています!どうかずっと俺と一緒にいてください。お願いします」



 大きな声で渚に向かって告白した。一瞬ビクッと肩を震わせた渚。体育館中の視線を一気に集めている。



 俺の友人たちも、予定通り援護射撃をしてくれた。



 怯える渚の元に小走りで向かい、手を差し出し、もう一度「俺と付き合ってください」と伝えた。



 周りからも



「断るなよ~」



「いいねぇ~青春だねぇ~」



 なんて声も聞こえてくる。



 どうやら観念した様で、俺の手を掴んで「よろしくお願いします」と言った渚。



 やっと手に入れた。もう絶対離すものか!その場でチョーカーを渚の首にそっと付けてやった。これでもう君は俺から逃げられない!



 周りはもうお祭り騒ぎの様に盛り上がっている。渚は明らかに青い顔をしているが、まあ気にしない様にしよう。




 こうして俺は、無事渚を手に入れたのだった。

次回、渚視点に戻ります。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。