第1幕 6人の戦士達 01
約1週間ぶりです。弍良色霞城です。予定より2日遅れての投稿お詫び申し上げます。制作陣の中にて、第1幕の構成について少し難航しておりました。ですが、全て解決致しましたので、第一幕の1話目を投稿させて頂きます。
「S級部隊計6名全員生還致しました!」
威勢の良い声が部屋に響く。
「私達2人以外は、宿舎にて休憩しています。」
それに続き冷静な声が聞こえてきた。
「御苦労だった。此度の遠征は今までより堪えただろう。ゆっくり休め。」
逞しい身体を持つ中年の男は2人に対して上司としての気品を忘れずに言った。
「「はっ。それでは...」」
部屋を後にしようとするが...
「ところでだが...」
そういうと、その中年男性は先程とは態度を変え
「迅斗とグリム、よくやったのぉぉぉ!」
と2人に抱きつこうとする。
「は、離せよ!暑苦しいなシュバルツのじっちゃん!」
そう言うのは迅斗。
「本当、貴方のそういう所はいつまで経っても不愉快です。」
と、言うのはグリムだ。
「別に良いではないか〜。私の可愛い孫達に近いんじゃから〜笑それに2人とも仲良くなっとるし!」
シュバルツがこう言うと
「こんな何時もクールぶってるやつと仲が良い訳あるか!」
「こんな脳筋な猿と友だなんて、冗談でも言わないで下さい。」
と、2人から強く返ってきた。
シュバルツは場を和ませるように
「けど、3人で喋っとる時はわしは楽しいけどなぁ笑」
と、言うものの
「「それはシュバルツのじっちゃん(義祖父)だけだ!(です。)」」
「たくっ、、それじゃ、失敬してゆっくり寝ようかな!」
「私は古代書物の読解と魔法について調べたいのでこれで。」
と言って2人は出ていくのであった。
「まぁ、悪くないだろう...2人ともちゃんとチームをまとめれてるしな!」
しかし、その声はすぐに静まり、
「2年前か、随分長い年月が経ったと思ったが実際はあっという間だったな。迅斗とグリムの覚醒、覚醒による六等星の適合。老いぼれには真実が見通せんな...」
シュバルツの声が、広い応接室に籠るのであった。
応接室から出た2人は、お互いが行き先を分かっているかのように足を揃えながら宿舎へ戻るのだった。
その途中
「あ、迅斗様にグリム様!此度の遠征、お疲れ様です!!」
「2人のご活躍は聞いております!」
先に財務会計長であり双子の姉である咲希、後に訓練兵風紀長であり双子の妹の羽希がそう言うのだった。
「何、俺にかかれば楽勝だよ!」
と、迅斗は言うが、
「愚問、1人特攻して私に助けられた人は誰でしたっけ?」
と、グリム。
「知らないねぇ!俺は助けを要求した訳じゃないし?」
「どうだか。その割にはあんな雑魚相手に手こずってたように見えましたがね。」
短気な迅斗は
「そんな事ねぇ!それなら実力で示してやる。今から武道場で模擬戦だ!」
すると咲希と羽希は何時もの事と思いながら
「「お2人とも!お気持ちは分かりますが本日はゆっくりお休みください!!」」
「私は何もまだ言ってないけどな...」
「おぅ...お2人共おキツイ事で...」
と、グリムと迅斗は言うのだった。
「分かれば良いのですよ。」
「そうですそうです!お2人共飲み込みは早いのですから。」
「「それでは、失礼致します。」」
羽希と咲希はそう言い、この場を去っていった。
「なんというか、クウォリア戦政治堂でも会うやつは変わらないもんだな。」
「奇遇ですね。貴方と同じ事を考えているとは。確かに、国の最高機関だから、限られた人しか出入りしないのは理解しますが、すれ違う人がこうも同じだと、少し疑問に感じます。」
迅斗とグリムはそんな会話をしながら、クウォリアを後にするのだった。
やっと物語の主役である迅斗とグリムが出てきました。この物語は2主役という事で1幕目から難航しておりました。それに加え、ニュートラル共和国の首都であるクウォリアのちょっとした説明の為にシュバルツ遠征指揮官による会話、咲希と羽希の会話も入れてみるなど、結構考えました。是非楽しんで下さるとありがたいです。次回更新は7月22日を目指しております。
2020.0719.09:25 弍良色 霞城




