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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
第二の人生
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08 無詠唱

ウィルと魔法の練習をした次の日


「ウィルの家に行ってくる」

「は~い、いってらっしゃい」


ウィルの家に向かう

今日は急いでいない


というのも朝エドワードが仕事に行く前に家によってくれてウィルの熱がひいたことを報告してくれた


(よかったLoadする必要はなさそうだ)


「ウィルー」

「いらっしゃいルシオ!」


声をかけるとすぐにウィルが出てきた、元気になったようだ


「よかった、熱は下がった?」

「うん、昨日心配して来てくれたんでしょ?ありがとう」

「いや、俺の教え方が間違ってたみたい」

「そうなの?でも魔力が何かはわかったよ?」

「とにかくごめん」

「ん~~?ボクは何が間違ってたのかわかんないから別にいいよ?」

「ははっ、ありがと」

「それより今日もやる?あ、今日はこのまま家でやろうよ!」

「今日はお休み!」

「ええええ!なんで?」

「昨日熱出したばっかりだろ?無理しちゃだめだって」

「もう治ったよ~」

「それでもだめ、そのかわり水の球を作るイメージの練習を一人でやっておいて。明日テストするから」

「う~~・・・わかった・・・」

「自分の魔力はちゃんとわかる?」

「うんさっきもやってたんだ、ちゃんとわかるよ」

「よし、じゃあまた明日な」

「わかった、またお昼にルシオの家に行くね」

「おう」


____

__

_


そして次の日


「じゃあこれからテストします!」

「は、はい!」

「はははっ緊張するなって」

「う、うん」


因みにマルクとアリスがぐっすり眠っているのでアリシアが様子を見ている


「じゃあ教えた通りにあの木に向かってウォーターボールを打ってみよう」

「わかった」


ウィルが目をつむって集中している


「オー・グロ・エス『ウォーターボール』」


ウィルが目を開き魔法を唱える

しかし水の球はできない


「なんで~~~・・・」

「水の球を想像するのが難しいのかな?それとも魔力が足りないとか?」

「ルシオ~~できなかった・・・」

「大丈夫!テストとはいったけどできるまでやればいいから」

「うん・・・」

「もう一回俺が手本を見せるからよく見てて」

「わかった・・・」


(あ~、完全に落ち込んでる。まあできるようになるまで付き合うさ)


心の中で苦笑いしながらウィルに手本を見せる


「自分の中にある魔力を感じて、それができたら次は水の球をイメージする、イメージした水の球を魔力を使って再現するんだ。それができたらオー・グロ・エス『ウォーターボール』って唱えればいい」

「ちょっ、ちょっとルシオ!」

「へ?」


アリシアに突然声をかけられた

放ったウォーターボールは木に当たって弾けた


(え?何?ちゃんと威力も抑えてたはずだけど)


「な、なに?お母さん・・・」

「あなた今・・・」


その時家の中から双子の鳴き声が聞こえた


「あ・・・まあいいわ。今日はウィルのテストなんだし、母さん家の中に居るから何かあったら言ってね」


そういって家の中に入っていった


(え・・・なに?なんだったの?)


すんごい気になるが何も言わず家に戻るということは大したことではないんだろう

多分・・・


「えっと・・・ウィル、わかった?」

「うん、けどなんだったんだろうね?」

「さあ?とにかく今度はウィルの番」

「わかった」


それから何度かウィルが挑戦する


「あ!今ちょっとできかけた!」

「え!?ほんと?ルシオ!」

「うん、今手の前に水がぐにゃぁってなってた!」


ウィルに近寄って確かめてみる


「ほらここ濡れてる!」

「あ!ほんとだ!」

「もうちょっとだよウィル!」

「うん!」


それから数回目の挑戦


「オー・グロ・エス『ウォーターボール』」


ウィルがそう唱えると小さな水の球が木にむかって飛んだ


「で、できた!」

「おめでとう!ウィル!」

「ありがとうルシオ!やったボクにもできた!」


「おめでとうウィル、二人ともお茶を入れるから休憩にしましょ」


騒ぎを聞いてアリシアが顔を出す


「「はーい」」




休憩しながらもウィルは興奮したままだ

次はどんな魔法を教えてくれるのかと聞いてくる


「まずはちゃんとウォーターボールを使いこなせるようにならないと」

「わかった」


お茶とお菓子を堪能していると先ほどのことを思い出した


「そういえばお母さん、さっき何を言おうとしてたの?」

「ああ、あれね。二人も眠ったみたいだしちょっと外にいきましょ」

「?」


よくわからないままとりあえずアリシアについていく


「ルシオ、さっきみたいに木に向かってウォーターボールを打ってほしいんだけど」

「うん、いいよ」

「さっきウィルに教えてた通りの順番でやってみて?」

「ん?わかった」


言われた通りさっきと同じ手順でウォーターボールを作る


「えっと・・・魔力を感じて、水の球をイメージ、それを魔力を使って再現・・・」

「そこでストップ!」

「へ?」


言われた通り手を止める

右手の平の上に水の球ができている状態だ


「やっぱり・・・ウォーターボールと唱えずそれをそのまま木に放てる?」

「えっと、こうかな?」


いつもウォーターボールを打つ時のイメージで手から放つ

いつも通り放つことができた


「今ルシオがやったのは無詠唱魔法っていうの、魔法を唱えなくてもいいから使いこなせたら魔法の連射が可能になるわ」

「無詠唱・・・」

「普通は詠唱してから水の球ができるのにルシオったら先に作っちゃうんだもの、驚いちゃったわ」

「そうだったんだ、気づかなかった」

「ルシオすごい!」


ウィルも驚いている

いつからできるようになっていたんだろう?わからない

この世界の魔法は古代語の短い詠唱と魔法名を唱えなければいけないものだと思っていた


「ごめんウィル、そのせいで手順がおかしくなってウィルが手こずったのかも」

「でも使えるようになったよ?ありがとうルシオ」


ウィルは本当にいい子だ


そこでふと疑問に思っていたことを思い出した


「そういえばお母さんが魔力を分けてくれてたわけじゃないならどうしてあんなに体がポカポカしてたの?」

「それは・・・う~んと、多分ルシオの魔力が元々多かったのか、初めて魔力を感じて感覚が研ぎ澄まされていたのか・・・その両方か、ごめんなさい母さんにもよくわからないわ」

「そっか・・・」


思い返してみると確かに神経が敏感になったような感覚というか

準備運動をして体が温まっている感覚に近かっただろうか?


ならばアリシアが魔力を分けてくれたのではなくて

自分の感覚が研ぎ澄まされていたというのも納得はいく


「さて、そろそろ日も暮れるからウィルはもう帰りなさい」

「はい、ルシオまたね!」

「うん、またな」


ウィルを見送り家に入った


「わっ!」


するといきなりアリシアが後ろから抱きしめてきた


「やっぱりルシオは天才ね!教えてもいないのに無詠唱魔法まで使えるようになるなんて!」

「急にどうしたの?お母さん」

「ん~?さっきはウィルもいたから、ルシオを褒めるとウィルが自信なくしちゃうかもしれないからね、我慢してたのっ」


体勢的に俺の頭頂部にアリシアが頬ずりしている

まあ悪い気はしない、というか嬉しい

アリシアが満足するまでちょっと久しぶりの感触を堪能しよう


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