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Save! Load! Continue?  作者: とっしぃ
第二の人生
7/300

07 友達

「ルシオーー」


昼過ぎ玄関の方から声が聞こえた

おそらくウィルフレッドだろう

玄関を開けると予想通りウィルフレッドが立っていた

その隣にはエドワードもいる


「ウィルに魔法を教えてくれるんだって?ありがとう。でもルシオはそんなに魔法が得意なのかい?ディルクもそんなこと言っていたけど」

「初級の簡単な魔法なら」


エドワードは俺がどの程度魔法を使えるのか見たことがない、だから五歳の子供が自分の息子に魔法を教えるということが不安なんだろう

まあ気持ちはわかる


「アリシア、ルシオにウィルを任せても大丈夫かな?」

「大丈夫よ、昨日ルシオから話を聞いて最初は水の初級魔法しか使わないよう言い聞かせたから、それに家の庭でやらせるから私も注意しておくわ」

「そうかありがとう。じゃあルシオ、ウィルのこと頼むな」

「はーい」

「ウィルもルシオの言うことちゃんと聞くんだぞ?」

「うん、わかってる!」


そういってエドワードは仕事に向かった


「いい?ルシオ昨日も言ったけど」

「危ないことはしない!火の魔法は使わない!でしょ?」

「・・・・まあ大丈夫そうね」

「うん」



そういって庭に出る


「ウィルって呼ばれてるんだ?」

「うん、みんなそう呼んでるよ。ルシオのお父さんにもウィルって呼ばれてる」

「俺もウィルって呼んでいい?」

「うん!もちろん」

「じゃあウィル、魔法についてどれくらい知ってる?」

「う~ん、ぶわぁ~って火とか出しちゃう」

「あ、昨日見てたんだっけ。でもそれは火の魔法だしな~、う~んどこから教えようかな・・・」


実際に見せた方がイメージしやすいだろう


「よし、ちょっと見てて」

「うん」


庭の木に向かってかなり魔力を抑えたウォーターボールを打つ


「わあぁ~~~」

「これが一番簡単な水の魔法だよ」

「どうやるの?」

「えっとね・・・」


アリシアに教わったのと同じようにウィルに教える

しかし俺が流した魔力を感じることはできても自分だけではわからないようだ


俺が魔力を流してその感覚を覚える

      ↓

ウィルが一人で自分の中の魔力を感じる

      ↓

わからないのでまた魔力を流す


これを何度か繰り返した



アリシアの教え方が上手なのか俺が優秀だったのか

それともウィルぐらいが普通なんだろうか


でも俺が魔力を流した時は温かい物が流れる感覚があるそうなので魔力がどんなものなのかはわかっていると思う

まだウィル自身の魔力がすごく少ないのかもしれない


「う~ん、やっぱりわかんない・・・」


ちょっとウィルが拗ね始めてきた


(そうだ、アリシアがやってくれたみたいに俺の魔力をウィルにちょっとわけられないかな?)


そう思い魔力を流すときに試してみた

今までは俺の右手から魔力を流してウィルの体を通って左手から戻ってくるように循環させていた

それを左手を離して魔力がウィルの方に少し流れたままにしてみた


「あ!」

「わかった?」

「うん!なんかあったかい!」

「よし、じゃあ今度はその魔力を使って最初に見たウォーターボールを作ってみるんだ」

「・・・・・・・・」

「ん?」

「どうやって作るの?」

「水の球をイメージして、それを魔力を使って再現するんだ。それができたらオー・グロ・エス『ウォーターボール』って唱えればいいんだよ」

「んんむむむっ」


ウィルが目をつむって変な声を出している


「オー・グロ・エス『ウォーターボール』」

「・・・」

「できないよっ」

「だったらできるまで練習だな」

「む~~、頑張る・・・」

「まあそんな簡単にはできないさ、こんなに早く魔力が感じれただけでもすごいよ」

「ほんと!?」

「うん」


自分のことを棚に上げてとりあえず褒めておくことにした

「俺は一発で使えたけどな」とか言うと自信を砕いてしまうかもしれない

俺は中身が大人なんだし前世でゲームなどの知識もあるからできて当然だと思う

きっとウィルくらいが普通なんだろう


「もっかいやってみる!」



____

__

_



少し日が傾いてきた


その後もウィルは水の球を再現することはできなかった


「はあはあ・・・」

「今日はこれくらいにしよう、疲れただろ?」

「うん・・・魔法って難しいね・・・」

「ウィルなら何日か練習すればできるようになるさ」

「うん、頑張る」



そう言ってウィルは帰っていった



「どうだった?ウィル魔法使えた?」

「だめだった」

「まあそんなものかもね、ルシオが覚えるの早かっただけで母さんだって最初はウォーターボールを使えるようになるのに3日かかったんだから」

「ふ~ん」

「自分の魔力はわかったんでしょ?ウォーターボールを打とうとしてたんだし」

「うん、多分」

「多分?」

「最初はわからなかったみたいだからお母さんにやってもらったみたいに魔力をウィルにわけてみたんだ、そうしたら・・・」

「え?母さんそんなことしてないわよ?」

「へ?」

「ルシオはまだ子供だから魔力を送ったままにすると魔力過多になるかもしれないからただ魔力を流して循環させただけよ?」

「・・・魔力過多?ってのになったらどうなるの?」

「風邪ひいたときみたいに熱が出たりするのよ、症状が軽いとすぐに治まるけど」

「ちょっとウィルの家に行ってくる」

「あ、ルシオ!」


ウィルが心配になって走り出した

しんどそうにしていたのも熱が出ていたからかもしれない


(Loadした方がいいかな・・・)


そう道中考えながら

ウィルの家はそんなに遠くない、走ればすぐに着いた


「ウィル!」


呼びかけながら玄関を叩くとウィルのお母さんが出てきた


(名前は~確かジリアンだったか?まあ今はそんなことより)


「あら、ルシオじゃない。いらっしゃい、どうしたのあわてて」

「ウィルは?」

「ちょっと熱っぽいから休ませたけど?」

「ごめん!おばさん、ウィルに無理させちゃったかも・・・」

「魔法の練習のこと?あの子が張り切りすぎて疲れちゃっただけじゃないの?あの子そんなに体強くないから」

「えっと・・・それだけじゃなくて・・・」

「?」


そこにちょうどエドワードが帰ってきた

落ち着いて二人に魔法の練習でやったことと魔力過多のことを説明する


「なるほど、それで熱を出したのか」

「ごめんなさい・・・」

「大丈夫、熱はそんなに高くないし。魔力過多よりもウィルが張り切りすぎただけかもしれないしな、ウィルはちょっと体が弱いんだよ。今日みたいに熱をだすこともよくあるんだ」

「そうなんだ・・・」

「だからルシオがそこまで気にすることはないんだよ?」

「うん・・・」

「明日になったら元気になってるさ、きっと」

「うん」

「ありがとう、そこまでウィルを心配してくれて。ウィルにいい友達ができてうれしいよ」






Loadしたらやり直せる

だがやり直したからといって次が上手くいく保証はない

次はウィルが自分の魔力をなかなか感じることができず拗ねてしまうかもしれない


(どうしたらいいのかな・・・)


悩みながらもウィルの様子を見ることにした

明日元気になってなかったらLoadしよう

そう考えながら家に帰った



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