フラッタ・リンツ・ライフ(Flutter into Life) 森博嗣
やって参りました。私が読んだスカイ・クロラシリーズの第4作目になります。
相変わらずべた褒めするしかないです。
私のツボを的確に突いてきます。空を舞台にした空虚感。小説全体で、シリーズ全体でひとつのテーマを追い求めている。
その姿勢が大好きです。
とにかく雰囲気が大事なので寝る前に薄暗いところでじっくり読み進めて欲しいですね。
もしくは時々空を見上げられるようなところ。
無性に空を見たくなる作品です。
シリーズ物ですのでもはや宣伝は不要かと思いますが(実際そうでしょうね)、いちおう伝えておくと、今作からようやくストーリーが動きはじめます。
起承転結でいうところの転にあたりますね。
作中の世界では”キルドレ”という大人になれない子供が登場します。主人公もそうです。その設定は今までほとんど詳しい説明をされることもなく、あえて語る必要もないものとして受け入れられてしまいそうになるくらい溶け込んだものだったんですけどね。
そこに関して重大な事実が発覚します。
それがなにかは、もちろん秘密です。
びっくりするような、しないような。
主人公が淡白すぎてこっち側の感覚も麻痺してしまいそうです。
強くなるのは空への憧れ。
ーーーーここからネタバレ有りーーーー
色々と謎が解けてきました。
大人になってしまうからこそ、飛行機乗りとしてのクサナギを強く望むんですね。
大人になる、大人になれる。
大人になると重たくなりすぎて飛べなくなってしまう。
それは物理的にも、精神的にも。
意図的に作られたキルドレにとっての幸せってなんなんでしょうね。
飛び続けるなかで死ぬことなのでしょうか。今の主人公のままだったらきっとそうでしょう。
よく少年漫画とかで、戦いのなかで死にたいとつぶやいているきゃらがいますが、主人公のそれはちょっと違うように思います。
飛ぶことしかできないから、飛ぶために生まれてきたから、そのために死にたいのです。
話題変わりますがティーチャめっちゃ強いですね。
突然現れて敵機を壊滅させていくとかカッコ良すぎです。
クサナギが惚れるわけです。
主人公がクサナギを好きすぎるせいか、私までクサナギが好きになりそうです。
クールビューティーですね。
お次は最後、クレイドゥ・ザ・スカイになるかと思います。
それでは、またお会いしましょう。




