限りなく透明に近いブルー 村上龍
私の嫌いな小説は、中毒のように酒を飲んで、タバコとドラッグがないと震えが止まらなくて、無意味に性交が多い内容のものです。
その、まさにど真ん中を撃ちぬかれました。
こういう作品は外国に多いのかなーなんて印象を持っていたんですけど、私のすぐ近くに存在していたんですね。
雰囲気としては『蛇とピアス』に似ているかもしれません。
鬱屈という言葉とはまた違う、閉塞感に囚われた若者たちのお話だと感じました。
いつものようにAmazonさんからあらすじを引用してみましょう。
福生の米軍基地に近い原色の街。いわゆるハウスを舞台に、日常的にくり返される麻薬とセックスの宴。陶酔を求めてうごめく若者、黒人、女たちの、もろくて哀しいきずな。スキャンダラスにみえる青春の、奥にひそむ深い亀裂を醒めた感性と詩的イメージとでみごとに描く鮮烈な文学。群像新人賞、芥川賞受賞。
らしいです。
つまりそういうことですね。
ストーリーそのものよりも小説全体が漂わせている雰囲気を感じとるのが重要なんでしょう。テストに出されたら泣くレベルです。気づいたら流されている。自分がなにを読んでいるのかわからなくなる。
そんな圧倒的な力を秘めている小説です。
私がいくら言葉で伝えたところで、本作の魅力を表現し切ることは不可能です。
それほど長い小説でもありませんし、一度読んでみてはいかがでしょうか。あちこちの書店、古本屋、図書館で簡単に入手できると思います。
ちなみに私にはまったく主人公の行動は理解できません。
が、理解できないなりに思うところはあります。そこんとこはネタバレを含むので、以下で紹介します。
ーーーーここからネタバレ有りーーーー
米軍基地の近く、というのが大きなポイントになっています。
漠然とした外国へのあこがれ、身近な存在である日本の否定。彼らは否定してばっかりです。なにも面白くない。なにをやっても意味がない。
そんな閉塞感がひしひしと伝わってきます。
ドラッグで弱っていく頭と体だけが変化を示しているような日常。
黒人に対する妙なあこがれというのも、私は分かるような気もしますが、理解はできません。
登場人物のほとんどはなに考えてるのかわかんない阿呆か馬鹿です。どんどんドラッグの深みにはまっていきます。
ほんとよくわかんないです。
わかんなすぎて辛いです。
自分の全く経験していない世界だからこそ、ちょっと受け入れるのに時間がかかってるんだと思います。受け入れる必要性もないんでしょう。
私には一生マネの出来ない作品だな、と痛感させられました。
まとめると、とにかくよくわかんないということです。分かる人いたら教えて下さい。お願いします。
解説なども読んでみましたがいまいちしっくりくる解釈がないんですよね。どれも外面的すぎる気がします。なんとなく、としか説明できないのを無理に理屈付けようとするから違和感を覚えるのでしょうか。
以上、今回はよくわかっていないしんどうみずきでした。
すみませんね




