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謁見の間
案内人「プリシア商会会頭パニカム氏、フリージア様とお付きの者が参りました。」
宰相「うむ、通してくれ」
王「フリージアちゃん、お帰り。その様子なら南の大陸は大丈夫だったみたいだね。
って抱えてるの赤ちゃんじゃないよね?産んだの?誰の子?まさかね?」
フ「王様、産んでません。南の大陸で見つけたフェインという魔獣です。無害ですのでこのままでお願いいたします。」
王「あーびっくりした。パニカムよ、よく来てくれた。歓迎するぞ」
パ「王よ、まず体調が回復されたことお慶び申し上げます。ただ、娘をこれ以上城に滞在させる許可は絶対に出しません!
ことと次第によっては」
王「ちょ、ちょっと待て、わかっておる。迷惑をかけたとも思って居るわい。しかし、呪詛だったからフリージアちゃんしか助けてくれる人がいなかったんじゃ。
褒美を取らせよう。侯爵の爵位などいかがかな?」
パ「爵位は絶対に貰わないと何度言ったらわかってくれるんですかね?」
王「お主も相変わらず食えないやつじゃな。」
パ「お互い様ですよ。
国外に逃がしたくないなら、あきらめてくださいね。」
王「わかったとは言ってやれんのう。娘を生涯独り身にするつもりか?」
パ「それは家で相談しますので、王様には無関係です。」
王「そなたの娘ほどの才能をもって無関係ですと言えるわけがなかろう。国で守らねばならぬほどの逸材じゃぞ」
パ「国が守られてるの間違いでは?」
宰相「平民のくせに、王様への無礼さすがに我慢ならんぞ」
パ「どうするっていうんだ?打ち首か?投獄か?」
王「宰相止めんか。」
宰相「王様!」
王「ここにはそちとわしらしかおらん。細かいこと言うな。」
フ「パパも喧嘩売らないの」
宰相、パニカムがぐぬぬと納得いかなそう
王「すまんな、パニカムよ。一応こちらの希望を話すぞ。
長男ブルーの嫁に欲しいと思っておる。研究、冒険はそのまま続けてもらってかまわん。自由にしてくれていいという条件付きじゃ」
パ「断る」
王「検討くらいしてくれ。」
パ「でも、断る!まだ学生だ!フリージアは誰にもやらん!」
王「ま、今回は希望を伝えたから良しとしよう。フリージアちゃんまた遊びにおいで。」
フ「ありがとうございます。機会があれば、また」
パ「来なくていいぞ。帰ってこれなくなる。」
フ「パパ。」
パ「ごめん」
王「パニカムよ、付きの者とともにお茶でも飲んでいってくれ。フリージアちゃんから南の大陸の報告を受けたい。
息子たちも一緒に」
パ「承知した。今日は必ず連れて帰るからな」
王「わかっておる。長らく預かって悪かったよ。」
宰相は王様が話すたびにもの言いたげに口をパクパク、青筋たてたり赤くなったり忙しそうだった。
その後、談話室のようなところで奥の応接セットでパニカムとクロムウェルがお茶とお菓子を食べ
会議テーブルで南の大陸の報告会となった。
パニカムと執事のクロムウェルの位置が異例となったが、フリージアとパニカムの希望で聞き入れないわけにもいかずこういう形をとったのだった。
人数は最小限、前回フリージアが旅立った時にいた人達が集まった。
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