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ブルー王子はすぐに、涙を袖で拭い

フリージアの方へ向き直り


ブ「フリージア嬢、ありがとう。どんなお礼をすればいいのやら。本当にありがとう」


そう言いながらフリージアの手を取り頭を下げた

ブルー王子はフリージアより、背が高く第一王子ということもあり既に大人だ。

ケンティフォリア殿下はまだ幼さを少し残した男の顔、王子って雰囲気なのだが

ブルー王子は、青年という感じで高貴な金髪に青いバラのような目をした

綺麗な男の人なのだ

そこにワイルドな感じを足すとイングリット王子になる

そう、美丈夫なのだよ

そんな人に手を握られお礼を真正面から言われれば意識していなくても多少は照れるのだ


フ「ブルー殿下、頭を上げてください。平民に頭をさげるなど、いけません。私は自分の出来ることをしただけですから。」


ス「主、照れてるの?」


フ「スナップ!うるさい。」


ブ「フリージア嬢。何かお礼をさせて欲しいのだが、何をしたらいいだろうか」


フ「そうですね…少し時間をください。考えます。

ケンティフォリア殿下に頼めばいつでも話は伝わりますよね?」


ブ「ああ、でも君ならそちらのドラゴンに乗って私の部屋のベランダに来ることも可能なのだろう

直接言いに来てくれてかまわない。いつでも歓迎するよ。」とほほ笑まれた


めっちゃカッコいい…おっといけない。プルプルと邪念を振り払い


フ「内容により、どちらにするか決めます。有難いお言葉感謝いたします。」

と礼をする。


王「そこの美しい冒険者が儂を助けてくれたのだな…。」

まだ、回復して間もない王様は少し弱っていた


フ「王様、僭越ながら話しかけることをお許しください。まだ、全回復はしておりません。どうかお体に障らないようにまだ横になってください。

食欲が出て、免疫力が上がれば自然と元気になります。手伝い程度のヒールはかけました。どうかお体を大切に」


王「ああ、ありがとう。すまないな。その言葉に甘えさせてもらうぞ。」


そう言って、医師に介助してもらいつつもう一度横になる王様


王「その方、名はなんと申す」


フ「フリージアと申します。」


王「随分、若いな…」


フ「ケンティフォリア殿下と同じ年でございます。」


王「その方、ブルーの妃になる気はないか?」


フ「は?………し、失礼いたしました。その様な…私は平民でございます。

プリシラ商会会頭の娘というだけで、王族の方に嫁ぐなど…身分が違いすぎます!」


王「はっはっ…ごほっはっ。余が良いと言えばなんということはない…そちブルーのことは嫌いか?」


フリージアはしまったと思った、この会話はマズい

嫌いじゃないと言えばでは、妃に

嫌いだと言えば不敬罪だ…フリージアに冷や汗が出る


フ「この国の王子様を嫌いなどと、そんな恐れ多いことでございます。」


王「では、決まりだな…なぁ、フリージア嬢。儂もそなたの様な娘が欲しいのだ。

老いぼれの我儘と思って承諾してくれぬか?」


フ「失礼ながら王様、ずるいです。」


王「はっはっはっ、年寄とは元来ずるいんだよ。なぁに悪いようにはせん。

好きなように生きて良い。ただ嫁に来て欲しいだけだ。」


フ「私の父を説得出来たらということでも、よろしいですか?」


王「パニカムじゃな…そうか…なら儂から手紙を出す。手紙を書けるようになるまで、城に居てくれるね?」


フ「スナップ…ドラゴンに家族への手紙を届けて貰ってもいいですか?」


王「ああ、中は確認させてもらうがいいぞ。心配かけるからな。急に来てもらったのであろう。」


ブ「父上、フリージア嬢に対して我儘が過ぎます。困っておられるではありませんか」


王「全く、いい人振りおって。そんなんでは逃げられるぞ」


ブ「逃げられるも何も、まだ何も始まっておりません。フリージア嬢は一度手紙の件もありますし、失礼します。

また連れてきますから。」


王「ああ、フリージア嬢。またな。明日も診に来てくれるかい?」


フ「ふふっ、かしこまりした。では、明日。失礼いたします。」


フリージアは不思議だった。

フリージアの見た目は普通だ。パニカムとクロムウェルは可愛い可愛いと育ててくれたが

学園で貴族の令嬢たちを見れば言わずもがな

美人はいっぱいいるのだ。

ただ、これはマズい

ブルー王子に婚約者が居なかったはずはないのだ。

絶対、泥沼確定だ、虐められる

父様…私生きて城から帰れるでしょうか…ん?…父様が襲撃に来る可能性が出てきた…これもマズいわ


ブルー王子は、私なんかで本当にいいのだろうか…

好きに生きて良い…研究しててもいいのか…料理もいいのかな…

妃教育とか…嫌だな…どこまでパスできるのかしら…などと思いを巡らせていると


ブルー王子が部屋に案内してくれて、ここで手紙を書くといいと言い残し

ケンティフォリアに知らせて来るねと部屋を出て行った。


ス「フリージア、いいの?悪いの?壊す?」


フ「怖い事サラッと言わない。まだ、わからないが正解よ。

好かれてないわけじゃないだろうけど、面倒事が山ほどあるわね。

とりあえず、陛下を治したから様子見でここに滞在するって伝える手紙書くから

スナップは届けたらすぐ戻ること、求婚とか番とか変なこと絶対に言わないこと

言ったらヘタすりゃ国外逃亡開始よ。面倒だから。

絶対にブルー王子の話は禁止。手紙を届ける、戻る以上。よろしくね。ちゃんとお遣いできたら、ケーキ食べさせてあげるからね。」


ス「ケーキ!任せて、手紙届けたらすぐ帰って来るからね♪」


すぐに、フリージアは手紙を書き

廊下の人に内容を見せて、OKを貰い、スナップを飛ばす

光の速さですか?ってくらい早く飛び去ったスナップは同じ速さで部屋に帰って来た。


ス「かしこまりました。ってランジアが言ってた。」


フ「ありがとう。これどうぞ」

マジックボックスからケーキを取り出しスナップがバクバク食べるのだった


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