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フリージアはまた学園長室に呼び出されていた
冒険者としての依頼らしい
互いの同意がないと依頼を受けないと言ったため
呼び出されたのだ
「それで依頼内容は?」
「王都近くの領地で伝染病が出ているそうでな。その調査を依頼したい。」
「それって冒険者への依頼ですか?」
「実はな、伝染病にしては変なんだ…領地のほとんどの人が倒れたらしくな
しかも、倒れた人は1週間ほどで衰弱死するらしい、稀に1月ほど生きながらえた者もいたそうなんだが」
「伝染病なんだから不思議ではないのでは?」
「それがオルト教と呼ばれる宗教の連中のみその伝染病にかかることがないらしく布教活動に躍起になっているんだ」
「宗教ですか…なんだかキナ臭いですね。」
「だからな…依頼受けてくれる?」
「そんな不安げな子どもみたいな顔しないでください学園長先生」
「だって、大体断るって皆儂に代わりに言ってくれって言うから結構大変なんじゃよ最近」
「確かに沢山の依頼断りましたけど、だって貴族の護衛とか旅行の護衛とか面倒な依頼ばっかりなんですもの」
「確かに、それは儂も嫌じゃな」
「ですよね。って近くの領地ってどこですか?」
「アザレア・フランシスカは知っているだろう、彼女の親の所の領地だ」
「王都の隣ですね…。すぐに行ってきます。」
「断らないのか?」
「アザレアさんとこの問題は関係ありませんからね。人が沢山苦しむなら解明するべきです。できればですけど。」
そう言って、依頼書にサインをして魔力を流し依頼を成立させ
準備に寮へ戻った。
「お嬢様、その依頼断れないのですか?」
「マリー、沢山の人が亡くなっているのよ。」
「お嬢様だって伝染病にかかるかもしれないじゃないですか!私は!お嬢様が!…うぅっ」そこまで言うと泣き出してしまった
「マリー大丈夫よ。私は常時状態異常無効化を発動できるの。ほとんど病気にかかるなんてことはないわ。」
「…ぐすっ。でもっ…も、もし!…ま、まんがいちがー!」
よしよしと撫でて、申し訳ないが眠りの魔法をかけた“ごめんね、すぐもどるから”とメモを置いて出かけた
もちろん空から
一刻を争う事態だと思った。
1週間程度で衰弱死なんて
調べろなって依頼があるのだからすでに何週間も経過していると思った方がいいだろう
フランシスカ領へ向かって飛んでいると
空から見ても異常が分かった
空気が黒いのだ…瘴気?これは何?
鑑定でその黒い粒のような空気を調べた
瘴気
衰弱させる空気、どこかに発生源がある
と表示された
!!誰かが発生させてるの!?
フリージアは、驚きや怒り悲しみに震えた
こんなにたくさんの人を死に追いやることができるなんて…と
フリージアはフランシスカ領内へ入った
案の定フリージアは状態異常無効化により魔力はじわじわと減っているが何ともない
街の噴水広場では頬のこけた人たちに向かって
聖職者のような恰好の者達が声を張り上げていた
「今、この世界にはオルト教が必要なのです。神オルトを崇めたたえこのアミュレットに祈ればたちどころにこの伝染病に打ち勝てるでしょう!さあ!あなたもオルト教に改宗なさい!」
オルト教がすべてだと言わんばかりの演説をあちこちで話していた。
フリージアはそれぞれを鑑定、確かにアミュレットに状態異常無効化が付与されていた
ただ、あまり強い物ではなくそのうち瘴気に侵されるだろうと思った。
フリージアは、藍色のフードを深く被りすたすたと歩いて瘴気の湧き出る場所へと急いだ
どうやら、泉が発生源らしい
その泉に、汚らしい魔獣が浸かっていたそこから瘴気となり空中に何かがフワリフワリと出ているようだった
あれを倒せばいいのねと物陰から確認していると
さっきのオルト教なる人たちと同じ服装の人が泉の魔獣に食べ物を運んできた
小刻みに震えているのは怖いのだろう
食べ物を置くと一目散に逃げた
フリージアは動いた
食べる前に倒さなければと思ったのだ
瘴気を出す魔獣、やっぱ対抗するなら聖水とかかなと魔獣から見えない位置に行き
丁度背後の辺りから物質変化で泉の水を聖水へと変えた
聖の魔力がありそうとか、枯れ果てた大地をも潤すような恵の綺麗な光り輝く水ってイメージでやってみた。
とたんに目の前の魔獣が
「グッギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」と雄たけびを上げて倒れた
すぐに風化したように消え去り
周りの空気も綺麗になり魔力の減りも止まった
「誰だ!」
どこかからオルト教の人たちが出てきた
フリージアはその瞬間、インビジブルを発動
「泉が!」
「ああ!泉が!綺麗になっているこれでは布教ができないではないか!」
何やらもめているようだったので
そっとその場を離れて今度は苦しんでいる人たちの家を次々に回った
いちいち説明するのは面倒なので窓などの隙間から、状態異常回復をかけて回った
たちどころに皆良くなり、壊滅状態の街は復興へ向かって動き出した。
フリージアは、街中を確認してまわり
ついでに、オルト教のアミュレットが沢山ある部屋を見つけたので
状態異常無効化の付与を解いておいた
これでただのアミュレットの出来上がり
具合が悪くなりたいなら自分たちからお先にどうぞだ
こうして、学園に戻り
学園長に報告、ただすべて解決して何もなかった状態にしたので
依頼の報酬はいらないと言った。
誰かに何もなかったのにあったように見せかけたなどと言われてもたまったものではないのでと
依頼達成だけ認めて貰い、依頼報酬は辞退したのだった
寮に戻るとマリーにまた泣かれて慰めるのが大変だった
美味しいアップルパイを焼いて許してもらった
ちょっと仕事の関係上
更新が途切れ途切れになる予定です。
できるだけ早く毎日更新に戻れるように頑張ります!
サブタイトルの番号間違えました。ごめんなさい。慌てすぎ…。




