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あの討伐訓練からかれこれ1年弱
フリージアへの3階級の冒険者昇格試験の資格証は週1で届いている
「暇ね…」と資格証を見ながらつぶやくフリージア
「お嬢様、そろそろ受けて差し上げたらどうですか?」
「いや、面倒だからいいよ。植物の研究結果もレポートにようやくできそうだし。」
「だって、3階級からですよ。依頼者が悪徳だったら保障されたり、老後にお金が出るようになるのは」
「別にいらない。しかもさ3階級からでしょ、指名依頼が顧客側からくるの。4階級までは互いの意思確認が必要でしょ。」
「ホントに面倒1択なんですね。」
「そうよ。身分証明書になるから持ってるだけだし。あと討伐訓練用と食品採取の為ね」
「お嬢様」
「いいじゃないのマリー。私学園卒業したら家に帰るのよ。冒険者稼業はできないと思うの。」
「お嬢様は食品採取続けてると思いますけど」
「それはするけど」
「そしたら、1階級まで上げてはどうですか?依頼、意に添わなければ断れるの文言が入るはずですよ。」
「王族を除くね。」
「老後のお金の金額もあがりますし。依頼を受けない期間が長くても失効しませんよ。」
「4階級までなら失効しても大した金額じゃないからまた6階級から登録し直せばいいじゃない。」
「登録は面倒じゃないんですね。」
「うん。柵がないからね」
「ぶれませんねお嬢様は」
何わかりきったこといってるのよと笑うフリージア
その時、コンコンと部屋をノックする音がした
「はい!どちら様ですか?」とマリー
「学園長がお呼びです。フリージアさん学園長室までお越しください。」
「え~。」とフリージア
「お嬢様!」
「はーい。今行きます。」
服を整え、とぼとぼと学園長室へ向かうフリージア
ノックをすると
「どうぞ」と声がしたので
「失礼します。」とフリージアは入った
「さ、こちらへどうぞ」学園長が優しくソファへ案内すると
目の前には厳ついオッサンが座っていた
「帰っていいですか?ギルマスですよね?」とフリージア
「話、まだだよね?」と困り顔の学園長
「だって昇給試験受けろですよね。用事」とフリージア
「なかなか3階級に上がれる者はいないんだ…頼む」と頭を下げるギルマス
「えーやだ。だって指名依頼出すでしょ。研究の途中とかだと困るし。私学生だし。」と取ってつけた理由を言ってみる。
「そりゃ、3階級以上しか受けられない案件はそちらに回ることもあるだろう。他の3階級の冒険者が居ればそちらにまわるだろうが、冒険者は移動して歩いていることが多いからな…その…」
「そっちじゃないよ。指名依頼の方。私個人に依頼が来るのが面倒なの。3階級以上の依頼ならむしろ珍しい魔獣に出会えればいい素材が手に入るかもしれないからウェルカムよ。」
「指名依頼が嫌ということか?」とギルマス
「こっちの同意を取らずに指名依頼できるのが嫌ですね。」とフリージア
「なら、王都の冒険者ギルド本部へ同意無の指名依頼の項目を禁止にしてもらおう。それならどうだ?」
「できるんですか?そんなこと」とフリージア
「ああ、お前さんならこの先現在ですら5人いるかどうかという1階級の冒険者だって夢ではないんだ。将来有望だからと言えばどうしても困るという規定は外してもらえる。俺が外させる。
できなければ昇給試験は受けなくていい。」
「のった。」
「話はまとまったの~」と呑気な学園長
学園から3階級の冒険者がでるのは久しぶりのことで学園にも栄誉ある事だった
フリージアの場合は1階級もすぐだろうと言われ、学園ができて以来の快挙だろうと言われていたのだ
それは週1でギルドへ来て昇給試験受けろって言われるよね~
向こうも必死だったわけ
全然フリージアが来ないから、学園長に泣きついたということだった。
「じゃ、行こうか」とギルマス
「いやいや、王都のギルド本部の返事が先。その返事が来てこっちの希望が確認できたら試験受けます。」それじゃと立ち上がろうとするフリージア
どうすればという目で学園長を見るギルマス
「フリージアさん。先に試験をして登録だけ後でという形にはできないかね」と学園長
「できませんね。約束を違えられたらこちらは損をするので。あと、納得のできない契約はしてはいけないと父から言われてますので。」
「むうぅ…」と悩む学園長
「すぐに、本部と連絡を取ってきます!」とギルマスは急いで学園長室を出て行った
「では、私はこれで失礼しますね。」とフリージアは学園長室を後にした。




