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こうして無事にパーティが決まった。
やはり、フリージア達のパーティが最後だった。
みな、テストを終わらせ冒険者登録へ向かい出かけていった。
「さて、始めますよ。どちらのパーティからにしますか?」
「ポピー達から行って。」とフリージア
「何か考えがあるみたいだね。」とルリトが言うと
頷くフリージア、了解とルリト達5名が幻覚の魔法にかかってドーム型のシールド内で見えない敵と戦いだす。
「先生、幻覚の魔法はあれで最大出力ですか?」
「フリージアさん…まさか」
「あれでは、かからないかもしれません。」
「どんだけレベル上げたんですか…困りますよ全く」
「好きで上げたわけでは…食材を探しに…あの、これ魔力ポーションです。」
「わかりました。学園長にお願いしてまいります。」
先生が一人走って学園長を呼びに行った。
それを見ていた他の先生が理解したようだった。
15分ほどだろうかシールドが解除され5人が出てくる
連携も問題なさそうだ
「はい、交代」
と殿下とルリトがタッチしてると学園長と先生が走って戻って来た
「お待たせ、始めようね」
と優しい顔で学園長が言う
「あれ?学園長自ら?」と殿下とオラリアが顔を見合わせる
「ごめん、レベルの差でね。もっと強い幻覚の魔法じゃないの私不参加になっちゃうの」と申し訳なさそうにフリージアが話す。
「かからないのか…」と呆れ顔の殿下だった
残りの3名であるケンティフォリア殿下、フリージア、オラリアが三角形の陣形で先生3名がシールドを張り、幻覚の魔法開始
フリージアも魔法にかかりやすいイメージを広げる
素のまま戦闘モードは絶対にかからない自信があったのだ。
森の中に居た
「周囲全方向より小さ目のヒヒ型の魔獣接近」
フリージアがすぐに状況を知らせる
「全員、数を減らすため戦闘開始」殿下が言う
それぞれが前方に走り出し、ヒヒ型の魔獣と戦闘開始する
オラリアは炎を纏い次から次へとヒヒをなぎ倒す
フリージアは躱しながら、頸動脈を狙い一太刀で切り倒して次々と数を減らす
殿下も片手剣でヒヒを切り倒す
「ゴオオオオオ!」とどこからかヤバい魔獣の声がする
「集合!」殿下が声を上げる
殿下を守る形で陣形を組みフリージアがシールドを展開して状況を確認
「殿下、前方にすごいでっかい敵1体。学生3名で挑むものではないですね。行きますか?」
とフリージア
「君ならイケるだろう。」
とオラリア
「これは戦闘訓練ですよ。無理だと思えば撤退も必要かと」
「フリージアが居る時点で無理があんまりないよね」
「酷いいわれようだと思うの」
「「全然」」
緊張がほぐれた所で
集まってるヒヒをフリージアがシールドをかけたまま爆ぜさせる
シールドの周囲に爆弾をイメージして一斉に爆破、クラスター爆弾のイメージにてヒヒが全部倒れる
「行くぞ」
「「おう」」
返事が男子と一緒だぞと思う殿下
前衛2名が走り出す
後衛に当たる殿下は周辺警戒をしながら距離を取りつつ現状を確認する
大きなカラフルな腕が6本あるヒヒを見上げる前衛2名
見上げた途端に腕がブン!と振り下ろされる
ジャンプで躱すオラリアとジャンプのついでに腕に乗るフリージア
振り切った腕の力を使って高くジャンプして、短剣に魔力を纏わせヒヒの首目掛けて刃先を振り下ろす!
しかし、その攻撃はヒヒに気付かれ
別な腕で薙ぎ払われる
腕をクロスで攻撃を受け、空中なのでそのまま飛ばされつつ衝撃を受け流す
「フリージア!」
殿下が心配して声をあげる
「大丈夫、怪我もしてないわ!」と声を上げるフリージア
その間も沢山の腕がオラリアを襲う、素早く躱してはいるが全部は避けきれず
多少は攻撃が通っているようだ
近くの木を足場に壁ジャンプでヒヒへと戻るフリージア
腕を1本切り落とす
ヒヒは何が起こったの?と醜い顔を歪ませて次に来た痛みに
「ギャアアアア!」と声をあげる
「オラリア一旦下がるんだ!」殿下が声をかける
オラリアが下がりやすいようにフリージアがヘイトを稼ぐ
目の前をビュンビュン飛びかい
「ほら、お猿さんこっち向くんだよ!」と顔に岩をぶつける
邪魔くさいとばかりにいつの間にか4本になった腕を振る
ヒヒの目に砂とコショウを混ぜた物をバサバサとぶつけて目を押さえて暴れている間に
オラリアの元に行きヒールをかける
「フリージア、弱点はわかった?」
と殿下
「多分胸の心臓であってるとは思うけど腕が厄介なのよね。」とフリージア
「とりあえず片側だけでも腕切り落とさないとだね」とオラリア
「そうね、多少の犠牲は無視しても行くか」
「俺は後ろから顔を狙う」
「私と」「俺は」
「「そのまま腕を狙う!」」
ぴょんぴょんと前衛2人が飛び交いながら腕を翻弄
弓で顔を狙う殿下、ヒヒは矢がうざくて涙目で腕をむやみに振る
その腕を追いかけフリージアとオラリアが腕を斬る斬る斬る
1回で切り落とせなくても3分の1くらいは切れているのでヒヒの腕は徐々にプランプラン状態になっていく
「フリージア!」と殿下が指示をとばす
「まかせて!」
とヒヒの肩へジャンプして胸の真ん中目掛けて
片手剣を振り下ろす
魔力を乗せてグサリ!とそこから電気ショックを最大でビリっとやる
大きなヒヒが涙目のままビクリ!と飛び上がり倒れる
「そこまで!」
どこからか声が聞こえる
「終わったね。」
フリージアが声をかけると周りの景色が学園に戻る
「学園長、こちらをお飲みください」ポーションを渡す先生
肩でゼイゼイと息をする学園長
「フリージアさん!」と先生
「謝った方がいいですか?」とフリージア
「い、いえそうではなく…」
「じゃあ何か?」
「いえ、わかっていると思うのでいいです。」
「本番ではあそこまでは長引かせません。他から襲われると困るので」
「やはり…殿下をよろしくお願いいたします」
「任されます。でも訓練だからね。ハラハラドキドキがいいと思うんですよ」
「思いませんが」
「いいんですよ。元の健康な状態で帰ってくればいいですよね~」
「一回違う状態になってもいいみたなのやめてもらっていいですか。言ってることがシャレになってなくて恐いですよ~。聞いてますフリージアさん。無視しないで~!聞いて~!」
音の出てない口笛で無視するフリージア
殿下たちは待ってた子息たちと登録へ行った。
フリージアは部屋に戻り料理の続きをすることにした




