表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/77

42

翌朝

「お嬢様、朝でございます。お嬢様」

ランジアに起こされるまで珍しく寝ているフリージア


「…ん………ん」


「お嬢様、今日戻られるのでしょう。朝の準備いたいましょう。

旦那様も空中遊泳楽しみにされていますよ」


「はい」

バサっと起きるとランジアにより準備をされるフリージア

今日はおとなしくされるがままだ




朝食後

外に来た

「さ、お父様 手をつないでください」


「ああ」


「行きます!」


ふわりと少し浮かせる

そしてゆっくりと上空へ上がっていく


「おおー!フリージア!凄いなこれは!」


「ほら、皆あんなに小さく見えるんですよ。」

親子でほのぼの会話を楽しむ


「少し移動しましょう。」


「フリージア、上空は風を感じないのだな。」


「すべて遮断してます。寒いんですよ上空

外気やいろいろな物を遮断していま飛んでます。」


「そうか、これなら安全だな」

すいすいとあちこち飛び回りパニカムの許可がおりた


「では、学園まで空から行ってもいいですよね?」


「ああ、フリージア

聞きたいのだが空中遊泳は」


「普通の魔力の方はできません。絶対にしないでくださいね。

千切れますよ。」


「千切れ?!るのか?」


「ええ、外気の遮断と身体強化と風魔法を同時に必要な方向に出していますから

どれが欠けても体に異常をきたします。」


「そうか…普通はできないのだな」


「ええ、相当な訓練が必要です。このくらい浮いて少し移動くらいなら身体強化と風魔法でできると思いますが上空は絶対ダメです。」


「なるほど、身体強化と風魔法」


「お父様、怪我しますよ。」


「ああ、身体強化の常時かけっぱなしができないと厳しそうだな」


「ええ。」


「フリージア、わかった。私はしないよ。安心しなさい。

さ、学園に行く準備をするんだ。気を付けて行っておいで。

長期休暇で戻るのを楽しみに待っているよ」


「はい、お父様。では、また出かけるときにお声をかけますね」


こうして、マリーの所へ行き必要な荷物をポイポイマジックボックスに放り込むフリージアだった。


「お嬢様!もっと丁寧に扱ってください!」


「マジックボックスは壊れないわよ」


「入れるときに壊れそうで怖いんですよー」


「はいはい」


「お嬢様、はいわ一回でございますよ。」


「はーい」


「もう…。」

にこにこじゃれつつ荷物を準備するマリーとフリージアだった。




昼食後

「では、そろそろ」とフリージアが宣言


皆で外に集まって


「マリー、フリージアを頼むな。」

とパニカム


「お嬢様。こちら言われていた書類でございます。」

とクロムウェル


「ありがとう。」

とフリージア


その他の面々もいろいろ言葉をかわし

すぐ帰って来るよ?とフリージアに笑われるのだった


「「では、いってきます」!」

フリージアとマリーは挨拶して、手を繋ぎ

空へ上がっていった


そして

「お嬢様!ちょっとこわいんですけどーーーー!」

というマリーの叫び声を残して飛び去った


「恐いなら目を瞑っていて。すぐに着くから」


「見えないのもまた怖いような。」


「マリーだけ馬車にする?ここからでも何刻かかかるよ」


「いえ、このまま

頑張ります。」


「ほら、あそこなんか綺麗でしょう。花畑」


「わぁ、すごいですね~。」


「ほら、あっちは牛がいるわ」


「あ、お嬢様。馬でございます。」


あちこち観光状態でマリーを落ち着かせて学園に飛んでいくフリージアだった

時速30kmくらいから徐々に慣らし怖がらなくなったらスピードを少し上げるフリージアだった


外気を遮断しているから、目さえ慣れればたいしたことはないのだった

最終的には時速70kmくらいにあげてスイスイ進んだ

それでも3刻近くかかった

馬車よりはずっと早いのだが


学園の門の前に下りると門兵にぎょっとされたが

通してもらえたのでそのまま手続きの事務所へ行ってから

寮へ戻った


その後先生たちに挨拶をして

学園長室に呼ばれ

研究室の貸し出しの許可がすぐ出て

ポピーと殿下にたまたま会い、ポピーに抱きつかれ泣かれた

よしよしと撫でて、心配かけてごめんね。と謝った


無事でよかったとひたすら泣かれた


研究室に行くと、中身がそのままだった

ケンティフォリア殿下がうまく交渉してくれたらしい。

たまに、埃を払いにポピーたちと来てくれていたらしい

ありがたい。


こうして、研究室でお菓子を振舞い

自宅であった奇妙な召喚の儀の話をして

フローラ様からの説明も知らせた。

一応、今の所は安心して大丈夫だということ

なんせ、王家の人だから

いつもの面子もお偉方の子息だしということで


シフォンケーキと生クリームは大好評だった

ポピーが目を真っ赤にしたまま大喜びで食べていた


「休んでいた期間の勉強はどうするんだ」

とルイが聞く


「追加のレポートでいいって。先生たちが言ってたわ」

とフリージア


「「よかったな」」

と双子が言う


「ええホントありがたい配慮だったわ。危うく留年して後輩になる所だった。」


「フリージアが後輩か…ふむ悪くない」

とルリトがニヤリと笑う


「レポート出せば大丈夫なんだってば!」

とフリージアがルリトの妄想をかき消す


「ふう。美味かった。」

と呑気なベラード


「これはお兄様にも食べさせてあげたいな。」

とケンティフォリア殿下


「レシピ教えましょうか?ただ、結構コツがいるので

城の料理人の方に教えた方がいいのかしら」


「いいのかい?!フリージアが作ってはくれないのだね…」


「王族に手作りとか荷が重すぎます!」


「別に気にしなくていいのに…」


「ちょっと異物混入で首が飛びそうです。」


「確かに…緊張して失敗してしまいそうですね。」

とポピーが同調してくれる


「なら、兄様達に相談して誰か教えてもらう人連れてくるね。

その時はお願いするよ。」


「ええ、お任せください。」


「フリージアさえよければ、城の料理にでも文官でもなんでもなれるのに」


「私は自由が好きなので」


「だろうな」

とみんなが笑うのだった

ようやく平穏な日常が帰って来た瞬間だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ